RED GARDEN
2006年 全22話


評価 55点

作品解説

RED GARDEN DVD BOX 1
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2007-01-24

昨日の記憶が無い4人の少女達…彼女らは何かに導かれるように同じ場所に集まっていった。そして、そこに現れた女性から「あなた達は昨日の夜、死んだのよ」と告げられるのだった。


ちょっぴり独特の作画で、OPなんかはスタイリッシュな雰囲気も漂ってます。しか〜し!その外見とは裏腹に作品の内容はというと、なかなかえげつない話です。
雰囲気は全体的にダークであり、四人の普通の少女達が問答無用で異形の化け物と戦わされるという感じでストーリーは進んでいきます。少女達は奮え、怯えながら敵と戦っていくのですが、そこんとこは少女達の悲壮感がよく伝わってきてよかったと思います。それに戦いはかなり生々しいものであり、こちらにまで緊迫感が伝わってくるようなものでした。彼女達の武器が金属バットで、相手を殴り殺すってのは凄いですね。
しかし、物語そのものはなかなか前に進んでいかなかったという印象が強いです。いつになったら面白くなるんだろうとずっと待っていたのですが、盛り上がりが感じられたのは最終回にきてようやくです。ぶっちゃけ、途中からは完全にダレてしまいましたね。この程度の内容に22話も必要ありませんよ。
まあ、その分メインキャラ達の内面や感情部分には深く突っ込んでいき、細かいところまで描かれていたのですが、彼女達の中にあまり魅力的に感じる人物がいませんでしたから、そんなに面白くは無かったです。(待てよ…エルヴェの一人暴走っぷりは、ある意味面白いとこなのかもw)
ちなみに、この作品の最大の見所はというと、やっぱりミュージカルでしょう!作中、キャラが突然歌いだします(笑)。それも悲しみの歌ばっかなんで、とっても哀愁を感じちゃいますよ。
けど、それも最初の方ちょこっとだけの演出であり、後半はまったく歌ってなかったので、かなり拍子抜けでしたね。せめて最終回くらいは歌って欲しかったものです。他の作品には無いこの作品ならではの特徴だったんで、もっとそういう部分を伸ばしていけばよかったのではないでしょうか?
ちなみに、この作品と同キャラが登場するOVAも発売されました。



主な登場人物と名言(?)

・ケイト・アシュレイ 「私は…生きてる」
 成績優秀な優等生。学園の風紀を象徴する組織「グレース」に所属しています。他の三人の仲間が情緒不安定になる中、彼女だけは現実を冷静に受け止めています。一応、皆をまとめるリーダー的役割なのかな?

・ローズ・シーディー 「私ね…男の人と付き合ったこともないの
 四人の中で一番気弱な少女。現実をなかなか受け止められず、自分で色々な言い訳を作ってそこから目を背けようとします。つか、いつまで経っても弱虫の臆病者で、戦闘では怖がってばかりの役立たずです。

・レイチェル・ベニング 「馬鹿じゃないの?
 遊び好きのいかにもギャル〜って感じな少女。現実を否定しようとするばかりに、心が壊れていきます。彼女の家庭には問題があり、さらに友達とも上手くいってないみたいで、いっつもイライラですね。

・クレア・フォレスト 「あたしのこれからは、あたしにしか決められない」
 少し不良っぽい少女。現実をそのまま受け入れて、どんどん行動していきますが、少々過敏になりすぎて常に気が張っている様子。親から離れて一人で暮らしているため、お金には少々困っている模様…

・リーズ・ハリエット・メイヤー 「あたしのこと、嫌い?」
 ケイト達の友人。謎の敵の手にかかって殺されてしまいますが、実はその体は敵に捕われているのでした。滅び行く運命の一族を救う希望として期待されていますが、それを疎ましく思っている人もいるようで…

・ルーラ 「あなた達は昨日の夜…死んだのよ
 ケイト達を戦いに誘う、謎の濃い顔のおば…お姉さん。普段はケイト達のサポートを行っていますが、戦ってみるとこの人も意外に強いみたいですね。

・エルヴェ 「お前は薄汚いただの紛い物だろうが!」
 ルーラ達と対立する一族の人間。まあ敵とは言っても、一概にこっちが悪とは言い切れないものがあるんですよね。こいつはこいつで妹のために戦っていて、彼も苦悩しているのですから。けど、女たらしだけはほどほどに…こいつは情報を得るためにケイトに近づいていきます。そして、後半はあまりにも自分勝手な言動が目に付き、とってもムカつきましたね。

・ポーラ 「苦痛があるなら、私が受け止めてあげる」
 グレースのトップ。いわゆる生徒会長みたいなもんですね。基本的には厳しい人ですが、ケイトのことはお気に入りで彼女には甘々。その溺愛っぷりは、ちょっと怪しいものがありますね。ラヴのかほりですよw

・ジェシカ 「あたしは絶対認めないから」
 グレースの一員。ポーラがケイトばかりをひいきするのを快く思っておらず、その嫉妬からかケイトに突っ掛かってきます。いわゆる、いじめっ子キャラというやつですね。



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