リトルバスターズ!
2012年 全26話


評価 65点

作品解説


絶望の淵にいた少年・直枝理樹…そんな彼に手を差し伸べたのは正義の味方・リトルバスターズを名乗る少年少女達であった。それから数年―恭介の提案で野球チームを作ることにしたリトルバスターズは、理樹を中心に新たなメンバー集めを開始する。


制作会社がKey作品定番の京アニからJ.C.STAFFへ変わるということで心配もしていましたが、蓋を開けてみるとクオリティは特に問題なかったですね。
内容ですが、CLANNADと同様で2クールかけた導入部が終了したことで、ようやくリフレインという名の本編に繋がることが可能となりました。正直、原作ゲームをプレイした段階でも、ここまでではそれほど面白いとは感じていませんでしたから、やはり正式な評価はリフレインを見た後ということになりますね。
各ヒロインのエピソードですが、基本はどれもシリアスで重たいものです。ただ、日常パートがお馬鹿な感じで構成されているので、その辺で全体がシリアスになりすぎないよう上手く調整されていますね。けれど、そんな日常パートの中にも「世界の謎」に関わること等、リフレインに繋がる伏線が少しずつ張り巡らされていたりもしますので油断は禁物です。
この作品のテーマですが、友情ということでしばしば仲間の存在の大切さが見られたと思います。基本、この手の作品ってどうしても主人公とヒロインのやりとりが中心となるのですが、この作品は男友達もヒロイン達と同等に重要な役割を担っており、彼らの存在感というのも強く出ていたと思います。ヒロインの個別エピソードでは、主人公・理樹が迷った時に彼を支え、日常パートでも彼らとの触れ合いが中心となって描かれております。それはこの先のリフレインでも同様で、この愛すべき仲間達の存在がなければこの作品は成り立ちません。仲間達との絆というところを次も注目していきたいですね。
そして、今作の後半でも徐々に見られた理樹の成長というところにも注目です。恭介や仲間達から守られる存在であった理樹ですが、いつまでもその立場のままでいるわけにはいきません。皆との別れはいつか訪れる…その時に自分自身と大切な人を守れる強さを身に付けていなければなりません。
ヤバイ…そんなこと書いてたら、めっちゃ楽しみになってきました。リフレイン早く見てぇー!私は恭介が大好きなので、原作やってる時にも泣いてしまった彼の“あのシーン”を早くアニメで見たいですよw



主な登場人物と名言(?)

・直枝 理樹 「皆を支えられるように、僕はもっと強くなりたい」
 主人公。幼い頃に両親と死別したことで塞ぎこんでいましたが、恭介達に誘われてリトルバスターズのメンバーに加わり、明るさを取り戻していきます。女顔で線が細く、何処か頼りない感じもしますが、友達の為に立ち上がれる勇気を持ち合わせている少年です。ナルコレプシーという病気を患っており、ふいに意識を失うことも…。

・棗 鈴(なつめ りん) 「馬鹿だな、こいつら」
 恭介の妹でリトルバスターズ(初期)の紅一点。人見知りが激しいため、リトルバスターズメンバー以外の人とはほとんど交流を持ちません。ただし、メンバー(主に真人)に対してはきついツッコミも…。ネコが大好きなようで、いつも周りに多数のネコを引き連れています。

・棗 恭介(なつめ きょうすけ) 「俺を乗り越えろ、理樹。強くなれ
 リトルバスターズのリーダー。クールなイケメンに見えますが、基本的にはお馬鹿な遊びばかり考えている子供のようなところがあります。ただし、頭の回転が速く、ここぞという時の行動力・決断力は目を見張るものがあり、メンバーからの信頼も厚く常に頼りにされています。

・井ノ原 真人 「筋肉イェイイェイ
 リトルバスターズの筋肉担当。メンバーの中でもズバ抜けた体力と腕力を持っていますが、ズバ抜けたおバカさのせいで空回りしてギャグ要員となることがしばしば。己の筋肉には相当の自信を持っているため、事ある毎に筋肉推しを行っており、原作ゲームでは「筋肉エンド」なるルートもあるほどですw

・宮沢 謙吾 「馬鹿に馬鹿呼ばわりされる筋合いはない」
 一言で言うと剣道バカ。一見クールにも見えて女子からの人気も高いのですが、その実は真人とは違ったベクトルでバカを突き進んでいます(特に、物語後半でそれが顕著に表れますw)。真人とは犬猿の仲であり、しょーもないことでしょっちゅう争っています。

・神北 小毬(かみきた こまり) 「君が幸せになると、私も幸せ
 お菓子と童話を愛す心優しき少女。他人を幸せにすると自分も幸せになれるという幸せスパイラル理論を提唱して実践しています。女の子としては鈴にとって最初の友達となります。

・来ヶ谷 唯湖(くるがや ゆいこ) 「可愛いものは好きだよ、私は
 姉御肌なクールビューティ。ズバ抜けたスペックを持ち、大抵の人は子供扱いされています。今回のアニメでは、ヒロインの中で唯一(メインの鈴は除く)個別ルートが無かったのですが、そこには一応理由があるので仕方ないことかなぁという気もしますね。

・三枝 葉留佳(さいぐさ はるか) 「さて、私は誰でしょう?
 悪戯大好きな問題児。いつも騒ぎを起こしているため、風紀委員から目を付けられています。彼女のルートでは、本当ににそんなことがあるのか?という超ビックリ設定が飛び出してくるのですが、現実に「父親違いの双子が生まれる(ネタバレ)」可能性ってあり得るのだろうか?まあ、倫理的にはそれが起こりえる可能性を作った段階でアウトでしょうけど…。

・能美 クドリャフカ 「わふー
 リトルバスターズのマスコット的存在。ロシア出身のクォーターなんですが、日本人以上に日本文化に精通しており、外人っぽさをまったく感じさせません。そのため、周囲から容姿と中身のギャップをからかわれることもあり、本人はコンプレックスに感じています。

・西園 美魚(にしぞの みお) 「翼のあるものを縛り付けることなんてできないのです
 物静かで本が好きな少女。ただ、ある種の妄想癖があるようで、時折、恭介×理樹のBL妄想に耽ることも…w 体が弱いためか、外出時はいつも日傘をさしています。



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