レジェンズ 甦る竜王伝説
2004年 全50話


評価 85点

作品解説

LEGENDZ TALE OF THE DRAGON KINGS 1
バンダイビジュアル
発売日:2004-10-22

シュウは、バーチャルモンスター「レジェンズ」を投影するおもちゃのタリスポッドを父親から貰うのだが、なんとそれは本物のレジェンズ・ウインドドラゴンを甦らせてしまうのだった。


モンスターが一杯出てくる作品であり、ジャンル的にはポケモンなんかと同類ですね。絵柄も内容も一見したところでは子供向けに見え、ぶっちゃけると私が最も興味のない分野に属しています(笑)。こういうのって、大人が見る分には物足りない内容のものが多いですから。
しかし、これが結構面白い。基本はテンポのよいギャグを主軸として進んでいくのですが、たまにシリアス話も織り交ぜてきます。そこが意外…というか、なかなか良かったんですよね。メインである子供達とレジェンズとの関わり、そして親との絆というものが全50話を通して丁寧に描かれており、途中うるっときてしまうようなところもあったりしました。まあ、それに付け加えて子供向けにしては軽く鬱な部分もあるのですが、私的にはそれも楽しむことが出来ましたね。
ただ、全体のストーリーを思い返してみると、少し強引な部分もあったかもしれません。終盤、戦いに勝っても負けても世界滅亡という最悪の自体に追い込まれ、一体これをどう収拾付けるのかと思いきや…あまりの超展開にビビりました!これは、ある意味反則じゃね?ここんところで少し引っ掛かる人もいるかもしれませんね。
しかし、その後のラストスパートはなかなか良く出来ており、そして迎えた最終話Bパートは神!ここんところの良さは、これまでに感じたマイナス部分など帳消しにしてしまうほどです。これまでの49話は、まさにこの瞬間のためにあったようなもんですよ。
また、超良質な挿入歌による演出も抜群の破壊力で、一気に泣きアニメの筆頭クラスへと躍り出ました。こんな見た目妙ちくりん(←失礼)な作品でマジ泣きしてしまうとは…まさに隠れた名作ですな。初めの段階では、まさか自分がこんなことになってしまうなんて思いもよりませんでした。
以前の私のように、こんなの子供向けじゃん…と見る前から侮っている人は、絶対に損をしていますよ。ラストの素晴らしさだけはガチで、ヘタな感動系アニメよりずっと上ですから。



主な登場人物と名言(?)

・シュウゾウ・マツタニ 「戦うなんて絶対ダメなの!勝ったっていいことなんて一個もないだろ!」
 典型的なバカガキ主人公。まあ、基本はバカなんだけど、何処か気持ちのいいバカです。こいつのおバカなノリは、なんか見ていていいんですよね。あと、たまにマジになる時もよかったです。いつもバカなだけに、その時はかっこよく見えるんだよな…って、バカバカ言い過ぎたな(汗)。風のサーガと呼ばれる特別な存在であり、4大レジェンドのウインドドラゴン・シロンと共に行動しています。

・メグ・スプリンクル 「あんなに怖いなんて知らなかった」
 写真好きの女の子。おバカなシュウに対し、どこからでもツッコミのメグチョップを飛ばしますw 水のサーガではありますが、この子がレジェンズのことを怖がって、なかなかビッグフットを受け入れられなかった気持ちは良く分かりますね。子供向けアニメだというのに、なかなかリアルだ…

・マイク・マクフィールド 「ハンバーガーを粗末にするなー!!」
 おっとりしたデブ。いつもハンバーガー食べてます。自然を愛する癒し系キャラですが、食べ物の恨みは恐るべし!キレて巨大化します…って、これギャグだと思ってたんですが、土のサーガであるっていう後の伏線だったんですよねw

・ディーノ・スパークス 「なんだって持っているように見えて、ほんとは何一つ持っていない」
 家は金持ちで、本人は勉強もスポーツも出来る完璧な少年。しかし、人間関係で色々悩みも持っています。そんな時、癒し系キャラであるマックと仲良くなり、彼の中で何かが変わっていくのでした。火のサーガであり、レジェンドのグリードーと心を通わせていきます。

・シロン 「俺は何のためにこの世界に存在しているか…それが知りたい」
 風属性のレジェンズ・ウインドドラゴン。普段はチビなネズミ(?)っぽい姿ですが、タリスポッドで「リボーン」すると、巨大な竜へと変化します。レジェンズとしての記憶に曖昧なところがあり、自分が何のために存在しているのかが分かっていません。

・グリードー 「レジェンズは何も生み出すことが出来ないのか?」
 火属性のレジェンズ・ブレイズドラゴン。ウインドドラゴンとはライバル関係あるらしいのですが、そんなにその設定は生きてなかったですね。後半はすっかり忘れてました(汗)。ウルフィ、リーオンというマブダチのレジェンズがいて、こいつらは三身合体(笑)します。

・ガリオン 「そんなことを気にしていては、我々の使命をまっとう出来ぬ」
 土属性のレジェンズ・グリフィン。何かと語りたがりで、長くて難しい話を色々してました(まあ、まるで話を聞いてない人物も若干いましたが…)。この世界の現状を憂いていて、レジェンズの使命というものを何より優先しようと考えています。

・ズオウ 「メグ…守るから」
 水属性のレジェンズ・ビッグフット。気は優しくて力持ち…サーガのメグを守ろうと頑張っているのですが、彼女からはなかなか受け入れてもらえません。散々拒絶の言葉を投げ掛けられて、可哀想だな〜って気分でしたよ。

・ランシーン 「それは、人間次第だ…」
 DWC(ダークウィズカンパニー)でふんぞり返っている謎のレジェンズ。社長ですら、こいつには頭が上がらないようです。見た目はシロンに似ていますが、その正体は…!?

・BB 「私がいる限り、あんた達のことは守り抜いてみせるわ」
 DWCの社員。上からの命令で、部下のJ1、J2と共にシュウのタリスポッドを奪うために、様々なレジェンズをけしかけてきます。まあ、ポケモンでいうロケット団みたいなもんですねw しかし、自分達がやっていることに段々疑問を覚えるようになり、後半では…

・ハルカ・ヘップバーン 「私は私のやり方で答えを見つけます」
 やたらテンションの高いレジェンズマニアのおねーさん。普段は地味な格好でアルバイト教師をやってますが、時折美人バージョンに変身します。ただのギャグキャラ兼、謎を解明してくれる便利キャラかと思いきや、後半で大きく立ち位置が変化しました。これは意外でしたね。序盤では「おしっこもれる〜」なんて言ってた人が…



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