LUPIN the Third -峰不二子という女-
2012年 全13話


評価 65点

作品解説

 LUPIN the Third 峰不二子という女 BD-BOX [Blu-ray]
バップ (2012-09-19)
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フロイライン・オイレ島に住み着くカルト教団の秘宝を狙い島に潜入したルパンは、そこで美しくも危険な女と出会う。その女の名は峰不二子…。


今や金曜ロードショーのスペシャル番組で常連となり、大人も子供も楽しめるファミリー向けアニメの定番となっていたルパン三世という作品ですが、このテレビシリーズではアダルティな雰囲気が強くなっていました。そう…不二子ちゃんが女の武器を使いまくりなんです!銭形のとっつあんとセクロスしてるところは、従来のアニメ・ルパン三世ファンには相当衝撃的でしょうねw
とは言え、元々ルパンってそういう作品だった気がします。万人が楽しめるように作られたのはアニメ2ndシリーズから…今回は原点回帰してより原作の雰囲気に近くなったという感じです。まあ、この作品と我々が良く知るルパンとの関係は、墓場鬼太郎とゲゲゲの鬼太郎の関係と言えば分かりやすいかもしれません。作品本来の姿と、視聴者のニーズの中で変化していった姿と。
主人公はルパンではなく不二子。これまで謎に包まれていた不二子というキャラクターの過去を掘り下げ、彼女の本質に迫っていこうというのが今回のコンセプトです。毎回登場するのは不二子だけで、ルパン、次元、五ェ門はゲストキャラとして交代で登場する感じですね。ただ、オムニバスの話だけならそれでも成り立っていたのですが、後半のシリアス話に入ってからはやはりルパンがいないと厳しかったのでしょう。不二子以上にルパンが活躍していたようなところも多々見受けられました。まあ、不二子一人では荷が重いところがありますからね(あくまで根っこの部分は“LUPIN the Third”ということ)
内容ですが、1話の段階では相当期待が持てました。オサレ感漂いおよそルパンらしくないOP…しかし、内容の方は懐かしさを感じさせるような絵柄と作風と爽快感で、何処かワクワクしている自分を感じることが出来ました。まあ、前半はおよそそのような気持ちで視聴ができたのですが、問題は後半ですね。不二子の過去に関わるシリアス話に入ってから何かつまらない…。爽快感を求めていたのに、話は暗くてイマイチ盛り上がらない。あと、不二子が不二子らしくないと言うんですかね?どうも魅力が感じられませんでした。また、オスカーなるオリジナルキャラクターをピックアップし、妙な方向に話を持っていったのも少し気になりました。
評価の方は、前半は良かったのですが後半で大きくマイナスして平凡なところに落ち着いた感じです。やはりルパンはオサレ感よりも爽快感が大事ですね。



主な登場人物と名言(?)

・峰 不二子 「これが、峰不二子という女」
 今回シリーズの主人公。不二子ちゃんというと、色仕掛けで男を手玉に取る印象ですが、このシリーズでは色仕掛けのレベルがグンと上がっています。ほぼ毎回のように乳首券が発行されていますし、必要ならばベッドインすらありのスタンスなんですよね。まあ、より不二子らしさが際立つキャラ付けがなされていたわけですが、それによって彼女のビッチ具合を再認識することになりましたw

・ルパン三世 「ただの盗みなんて、もう飽きちまったのさ」
 このキャラに対し、今更紹介なんかいらないでしょう。世界一の大泥棒・ルパン三世です。不二子というとびきりのお宝を狙い追い求めるうちに、彼女にまつわる事件に深く関係していくことになります。

・次元 大介 「分からない…俺には分からないよ
 こいつはいつも通りの次元です。ただ、今回は1stシリーズ以前という設定なので、ルパンとの出会いが描かれており、最初は仲間同士というわけではありません。今でこそルパンの名パートナーという印象が強いキャラなので、二人が戦っているところなんかは新鮮でしたね。

・石川 五ェ門 「また詰まらぬものを斬った
 サムライフレンドワロタw 第2話で次元がかっこいい役だったので、第3話登場の五ェ門も同じようにかっこいいところ見せてくれるのかと思いきや…サムライフレンドですよw なんかこのシリーズではすっかり不二子に骨抜きにされて、いつもの五ェ門とはキャラが違う三枚目の印象ですね。

・銭形警部 「俺は誇りを守りきる者を信じる」
 いつものちょっとお間抜けで人情深いとっつあんじゃない!非情な部分も持ち合わせ、必要ならば不二子を抱くことすら行います(イ・イメージが…)。個人的にはいつものとっつあんの方がいいですね…

・オスカー警部補 「銭形警部…あなたにルパンを捧げる
 銭形に心酔する中性的な青年。銭形を深く愛するが故に、彼とセクロスした不二子に激しい嫌悪を抱いています。登場する度に主役の不二子を食うくらいの存在感を放ち、色々な意味で物議を醸してくれましたw



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