ノーゲーム・ノーライフ
2014年 全12話


評価 70点

作品解説

 ノーゲーム・ノーライフ I [Blu-ray]
KADOKAWA メディアファクトリー (2014-06-25)
売り上げランキング: 2,573

全てがゲームで決まるという異世界に召喚された空と白の兄妹は、追い詰められた人類種と共に多種族とゲームで争うのだった。



ゲームに関しては無敵のコミュ障兄妹が、異世界で出会う様々なゲームを持ち前の頭脳と戦略で勝ち抜いていくお話。

頭脳バトル系ではあるんですが、プレイ対象がファンタジー要素ありきの異世界ゲームというところがミソですね。結構なんでもアリみたいなところも多く、こんな裏技までアリなの!?というような勝ち方もあります。なので、そこの捉え方次第で評価も変わるかもしれませんね。

特にそれが顕著だったのが、前半のチェスです。
なまじ我々もチェスというゲームのルールを知っているので、チェスとはこういうものだという固定概念を持っていると思います。しかし、いざ蓋を開けてみると、これはチェスの固定概念を覆した別の何かだったので、私も「なんじゃこれ?」と思いましたね。我々の良く知るチェスではなく、あくまでチェスもどきのファンタジーなゲームだということを念頭に置いて視聴しないと、とんでもないことになりかねません。

正直、このチェスで失望した人もいると思います。ロジックに基づいたガチガチの頭脳戦を期待した人にはあの展開は茶番に映り、なかなか受け入れられないと思います。実際、私もここで評価が急下降しましたから…。

しかし、その次に出てきた「具象化しりとり」…これが面白かった!私の中では、チェスで落ちた評価をここで一気に回復しました。
あまり詳しいことを書くとネタバレになるので簡単に言いますが、先のチェスとは違い、しりとりにファンタジー要素が非常に上手くマッチングしていて、まったく新しいゲームとして生まれ変わっていました。しりとりにああいう要素を追加すると、「ん」で終わる以外の負け方を用意できるんですね。ファンタジーならではの面白い設定だったと思います。

まあ、結構ご都合主義なところもありましたが、デスノートをはじめとするこの手のファンタジー頭脳バトルは、とんでも展開をいかにハッタリ利かせて頭良さげな感じで見せられるか?というのが重要なところ。その意味では、主人公の強さ(頭の良さ)をハッキリと認識できたこの作品は合格点ではないかと。

評価については、プレイするゲームの内容次第で面白さが増減するので難しいですが、面白かったところ基準でこのくらいかなと。まだまだ話は終わっていませんので、2期があるなら見てみたいかな。



主な登場人物と名言(?)

・空(そら) 「さあ、ゲームをはじめよう」
 あらゆるゲームで連勝を重ね、どんな手段を使っても勝てないとされる天才ゲーマー『  』(くうはく)の一人。童貞でコミュ障でニートですが、駆け引きや読み合いに非常に長けており、不確定要素を含むゲームを得意としています。まあ、コミュ障なのに駆け引きが上手いとかどういうことや?って思いましたけど、そこはスルーでw

・白(しろ) 「効率厨乙」
 『  』(くうはく)の一人である空の義妹。典型的な天才型で、計算式の演算による先読みは予知の領域に近いものがあります。兄同様にこちらも人付き合いには難があり、コミュ障の引きこもりの不登校児です。

・ステファニー・ドーラ 「私はお爺様が間違っていなかったと証明したかった」
 十六種族である人類種のお姫様。他種族から追い詰められていたところを『  』(くうはく)と出会い、彼らと共に人類種の勢力拡大を目指します。頭は良いのですが、いかんせん直情的すぎるので、ゲームには向いていません。『  』(くうはく)がチートな分、彼女が不運な目にあってますね。

・テト 「皆仲良くプレイしましょう」
 かつて遊戯の神と呼ばれた神。自身をネットチェスで負かした『  』(くうはく)に興味を持ち、異世界に召喚した張本人です。



[ランキングへ戻る]

[HOME]

ブログパーツ
inserted by FC2 system