のだめカンタービレ
2006年 全23話


評価 65点

作品解説


ピアノ科の千秋真一は、才能を持ちながらも個人的な事情から留学できず、自暴自棄になっていた。そんな時に出会った変人女・野田恵…彼女との出会いが千秋を大きく変えていくのであった。


話の面白さ、キラリと光るギャグ、クラシック音楽の良さ…等など見所が沢山ある作品だとは思うのですが、いかんせん動きの無さが足を引っ張ってます!ここまで動かないアニメは久々に見ましたよ。
楽器を弾く指使いは実際のものをCGでトレース…とかなんとか謳ってますが、それは場面と場面の間の繋ぎとして一瞬チョロリと映るくらいでしたね。演奏中、メチャメチャ動きが少ないです。本来なら、この演奏シーンは最も力を入れなきゃならないところだと思うのですが、完全に手抜きされてたように思いました。つーか、普通は逆だろ!見せ場で魅せなくてどうすんだ?
けどまあ、単独演奏のシーンはまだマシだったと思います。最高にヤバイのはオーケストラ…そりゃあ、あんな大人数を動かすのが大変なのは分かりますよ。けど、ここはもう完全に紙芝居状態で、一枚絵が延々と続いてましたね。正直アニメを見ているという気があまりしませんでした。
それでも、話自体はなかなか面白いから見てられるんですけど、やはり最大の見せ場がそんなことになってるんじゃあ、どうにも作品の魅力が半減って感じがします。長い演奏シーンとかは非常に退屈で、何だか眠くなってしまいます。(ある意味、クラシック音楽アニメとしてはこれで正しいのか?)
ということで、完全にアニヲタ向きの作品じゃあ無いです。アニメとしての「動き」よりも、「音」に注目出来る人向けの作品なんで、これは現在のアニヲタが求めているものとは正反対の部分が強調されてるんですね。それに、のだめの特徴的な音が再現されてるかなんて、ただのアニメ好きな音楽素人には判別不能ですし、楽しむポイントが少なくなっているのではないかと思います。
ドラマで知名度も上がったし、どちらかと言うと一般向けの作品になるのでしょう。けど、それなら深夜放送ではなく、もう少し早い時間帯に放映したほうがいいと思うんですけどねえ。



主な登場人物と名言(?)

・野田 恵 「これってフォーリンラブですか」
 ゴミ溜めのような家に住んでる超ズボラ少女。こいつがヒロインかい!って思わず突っ込みたくなるような人物ですね。千秋のことが大好きで、いつも付きまとっています。かなりデタラメなピアノの弾き方をしていますが、彼女が生み出す音には何か人を惹き付けるものがある様子…しかし、本人は真剣に上を目指そうという気がまるで無く、ヤル気もてんで無いんですよね。目指すべきところは幼稚園の先生らしいですから。

・千秋 真一 「自分の世界は…自分で変えなければ」
 指揮者を目指す現ピアニスト。才能はあるのですが、海を越えられないという弱点があり、そのせいでいつまでも日本でくすぶってます。しかし、仲間達やシュトレーゼマンと出会うことで、彼の中に新たな気持ちが芽生えてくることになります。日本で自分が出来ることを見つけ、一歩一歩着実に歩みを進めていくのでした。まあ、後にトラウマを乗り越えて飛行機にも乗れるようになるんですが、その克服の仕方がまた…(絶句)

・峰 龍太郎 「やっぱ俺はロックだぜ」
 中華料理屋「裏軒」の一人息子。ロックなヴァイオリニストですが、千秋と出会ってからはクラシックにも目覚めます。後に、千秋達と色々なオーケストラをやることになりますが、そこでは持ち前の明るさ(馬鹿さ?)から、メンバーをまとめる中心的な人物として活躍していました。

・奥山 真澄 「どっちが女として上か、思い知らせてやるわ」
 自称、打楽器の『女王』。アフロでヒゲで、尚且つ乙女心を持ち合わせたカマで…かなり濃いキャラです(汗)。千秋様激ラブであり、のだめとは犬猿の仲といった感じですね。ただ、打楽器の腕は確かにいいようで、千秋もそこんところは認めていました。

・フランツ・フォン・シュトレーゼマン 「チアキ、次はどうしてくれようか…」
 セクハラじじい。しかし、その正体は世界的にも有名な指揮者です。女の子からモテモテの千秋を目の仇にし、彼に敵対心を抱いています。そのせいで、初めは千秋が弟子にしてくれと言ってきても、厳しい態度を取っていました。

・多賀谷 彩子 「負け犬なんか嫌い」
 千秋の元カノ。存在感薄いですが、たま〜に出てきては千秋くんに絡んでます。自分から別れておきながら、どうも彼のことがいつまでも引っ掛かってるようですね〜。つか、後半は完全に存在が消えてたけど…w



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