日常
2011年 全26話


評価 70点

作品解説

 日常のブルーレイ 特装版 第1巻 [Blu-ray]
角川書店 (2011-06-24)
売り上げランキング: 20349

最早ヒットメーカーという代名詞が定着した京アニが製作したアニメなんですが、世間の評判は芳しくないようで、過去作と比較すると売り上げ的には爆死レベルです。ただ、個人的には割りと好きな作品なんですよね。
日常というタイトルから、らきすたけいおん以上に緩いアニメかと思っていましたが、それらよりも断然ギャグチックな要素が強かったです。特にこの作品では、オーバーリアクションが随所で目立っているので、その影響からギャグ的な印象が強くなっていました。
ただ、別にギャグのセンスが特別良いというわけではないんですよね。しょーもないギャグでもリアクションの方を過剰に表現して、そのインパクトの強さで誤魔化しているところが多いです。また、そういうリアクションの大きさで笑いを取るタイプの作品であるから、必然的にボケ役の“ゆっこ”よりもツッコミ役の“ちゃんみお”の方がはっちゃけていて、いいキャラしてました。ちゃんみおはツッコミなのに、出川以上のリアクション芸人だよw
あと、作中では1話の中にオムニバス形式で色々な話(コーナー?)を混ぜており、その中にはかなりシュールなものもありますので、自分に合う合わないの波が激しいかもしれません。自分としても、このコーナーは誰得なんだろ?ってのがありましたからね。
そして、最近の風潮として女子日常系アニメとよくセットになっている萌えについてですが、この作品ではその要素が薄かったかもしれません。メインキャラの個性は、ボケ、ツッコミ、シュールボケ、ロボ…と、どうみてもギャグアニメのラインナップであり、何処か萌えとは遠い位置にあります。ぶっちゃけこの作品がいまいちな売り上げだったのは、内容云々よりもこの萌え要素が薄かったためにヲタの食い付きが悪かったのが一つ大きな要因となっているのかもしれませんね。らきすたやけいおんだって、決して内容が評価されてヒットしたわけでは無いんですから。
まあ何にせよ、京アニさんによる日常系アニメは売れるという定石が覆されたわけですから、そろそろ路線を変更してフルメタ第3期の製作に取り掛かってもらわないといけませんねw



主な登場人物と名言(?)

・相生 祐子 「スラマッパギー」
 通称「ゆっこ」。元気でお馬鹿な女子高生です。基本ボケですが、ちゃんみおが暴走した時はツッコミ役として歯止めに回ることも。彼女で一番印象に残っているのは遊園地回。か、顔が…www(やっぱ、この作品の真髄は顔芸だな)

・長野原 みお 「ゆっこは馬鹿だなぁ」
 みおちゃんことちゃんみお。一応ツッコミ役という立ち位置ですが、時折暴走して自身が大立ち回りをすることもしばしば…。その際には、BL大好き文系少女とは思えないような超人的な身体能力を発揮したりもします。彼女が付けている髪飾り(ウッドキューブ)は伝説の古代兵器に関係しているとかいないとか…w

・水上 麻衣 「彫りたて…」
 無口、無表情で何考えているかいまいち分からない子。いつでもどこでも麻衣(マイ)ペースです。仏像好きで手彫りで作ったり、シュールな行動を取ることが多いです。

・東雲 なの 「これは決してロボット的なものではなくてですねぇ…」
 見た目は一見人間と変わりませんが、実はウデが飛んだり、その他色々な機能が付いてたりするロボット。はかせによって作られました。背中に唯一ロボット的なネジが付いており、本人はそれを気にしていて、常に取って欲しいと思っています。

・はかせ 「ねーねー はかせどんくらいすごい?」
 なのを作った8歳の天才少女。普段は歳相応(どちらかというと幼稚)な感じで、なのにお世話されているので、彼女の生みの親(製作者)には到底見えません。あずまんがのちよちゃん、ぱにぽにのベッキーと、何故この手の作品では天才少女が出てくるんですかね?

・阪本さん 「阪本さん…やろ?」
 はかせに拾われてきた黒猫。はかせの発明品により人間の言葉を話せるようになりますが、可愛らしさは損なわれましたねw



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