偽物語
2012年 全11話


評価 70点

作品解説

 「偽物語」第一巻/かれんビー(上)【完全生産限定版】 [Blu-ray]
アニプレックス (2012-04-25)
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化物語の続編。今回は主人公の二人の妹がメインとなるエピソードが描かれています。
会話劇という特殊なスタイルを取ってそれを見所としている本作ですが、それにしても今回はテンポの悪さを顕著に感じましたね。というのも、前作では2話、もしくは3話(最終エピソードは除く)で1エピソードを構成していたのですが、今回のかれんビーなんて1エピソードに7話も使っています。で、結局内容的にはいつも通りそんな大したことはやっていないので、薄い内容をさらに水で薄めた感じになっているんですよね。いくら何気ない会話劇が楽しい作品とは言え、それにも限度があります。まったく内容を進めず前作以上にダラダラと会話されていたら、そりゃあ見ている方は段々ダレてきますよ。
とは言え、仕方の無い部分があるのも分かります。人気作の続編ということで前作ファンを蔑ろにするわけにもいかないので、当然前作のヒロインも登場させてそれぞれに会話パートを設けてやらないといけません。それにプラスで今回の新ヒロイン(妹二人)とも絡ませていくわけですから、話が中々進まないということにもなりますよ。そういう事情を考えると、こうなってしまうのもある意味必然なのかもしれませんね。
ただまあ、面白いところは面白かったし、やはり言葉の言い回しにもセンスを感じるところが多々あるので、振り返ってみたら良い作品ということになると思います。今回からの新キャラ(特に貝木)もいい味出していると思いますし、後は発展した忍との関係性なんかも良いと思いますしね。
忍との出会いについてはまだエピソード(傷物語)が語られていませんので、原作未見の方は以前の二人の関係性はあくまで推測の範囲内だと思いますが、傷物語視聴後にこれを見直してみると二人の何気ない会話の重さに改めて気付かされるかもしれませんね。
てか、早く傷物語が見たい!製作発表は偽物語よりも早かったのにまだ公開しないの?ぶっちゃけ、偽物語よりも傷物語の方が楽しみにしてたんだよな〜。偽物語はバトル的なところがイマイチで盛り上がりきれなかったところが多いのですが、傷物語はガッツリとバトルがあって盛り上がります。(あと、ガッツリとおっぱいもあって盛り上がりますw) 劇場クオリティでの人外バトルを早く見たい!



主な登場人物と名言(?)


メインキャラは1期レビューにて紹介


・阿良々木 火憐(あららぎ かれん) 「あたしに流れる正義の血が悪を許さないんだよ」
 「かれんビー」のヒロイン。「栂の木二中のファイヤーシスターズ」という通り名を持ち、姉妹の中では主に実戦担当です。空手2段の実力と兄ちゃんより高い身長を持っていて、本気になれば兄ちゃんを瀕死状態に追い込むくらいにまでボコれますw ちなみに、瑞鳥くんという恋人がいるようです。

・阿良々木 月火(あららぎ つきひ) 「プラチナむかつく」
 「つきひフェニックス」のヒロイン。「栂の木二中のファイヤーシスターズ」の参謀担当です。大人しそうな外見をしていますが、実際は姉の火憐以上に激情的で、その凶暴さは街中でも有名です。ちなみに、彼女の方も蝋燭沢くんという恋人がいるようですね。まあ、この姉妹は本気で兄ちゃんとどうにかなっちゃう恐れがあるので、彼氏の方と仲良くしてほしいものですw

・忍野 忍(おしの しのぶ) 「まったくお前様はワシがおらねば何にもできぬようじゃ」
 「怪異殺し」という異名を持つ元吸血鬼、現在吸血鬼の残りカスである幼女。ただし、暦の血を吸うことである程度力を取り戻し、外見的にも成長できるということが判明しました。化物語の時は言葉を一切発しませんでしたが、今回ようやく喋ってくれます。実はこの子だけドラマCDから声優が変わっているのですが、そこはスルーでw とりあえず、CV真綾さんだったら何の問題もありませんので、傷物語も楽しみにしています。

・貝木 泥舟(かいき でいしゅう) 「俺は偽者だ」
 不吉な雰囲気を持つ詐欺師。子供すら平然と騙して金を巻き上げているのですが、そのことに対して一切悪びれもしないような悪党です。かつて、あの戦場ヶ原もこの男に騙されたとか…。怪異の専門家としての高い能力を持っていますが、怪異の存在を認めてはいないようです。

・影縫 余弦(かげぬい よづる) 「そこの鬼畜なお兄やん」
 京都弁を喋る陰陽師。不死身の怪異を専門としています。陰陽師って色々な術を使うイメージですが、この人に限っては思いっきり素手で格闘してましたね(汗)。忍野や貝木とは古い知り合いのようです。

・斧乃木 余接(おののき よつぎ) 「僕は決め顔でそう言った」
 余弦の式神。全然決め顔してないのですが、「決め顔でそう言った」というのが口癖です。忍のことを後期高齢者呼ばわりしており、怖いもの知らずのところがありますね。



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