魔法使いTai!(OVA)
1996年 全6話


評価 75点

作品解説

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ある日突然、ツリガネという謎の巨大物体が宇宙から飛来するのだが、それは侵略行為を行うわけでもなかったので、すっかり日常に馴染んでいった。だが、これに対して北野橋高校の魔法クラブが立ち上がるのだった。


佐藤順一監督の描く魔法系青春ストーリー。ドジッ子少女が頑張る物語です。
この作品、魔法とかツリガネとか妙ちくりんな世界観が前提にあるものの、高校生らしい淡い青春模様なんてのも大いに描かれています。魔法絡みのハチャメチャ騒動があるだけでなく、ちょっと胸がキュンとくるような切ない恋があったり、ギャグもあったりで色々と楽しむことが出来ました。
また、魔法があるといっても何処か現実的な部分も見え隠れしていて、そこんところが新鮮に感じられましたね。ほうきで長時間空を飛んでいるとお尻が痛くなるので、慣れるために鉄棒またぎの訓練をやったり、ほうきとお尻の間にクッションのようなものを敷こうと考えたりw 普通の魔法少女ものだったら軽く流すような部分を、敢えてピックアップしてあーだこーだやってるのが何か面白かったです。
あと、この作品はキャラクターが良かったですね。花形となる女性陣はもとより、それを支える男性陣の魅力ってのがなかなか上手く表現されていたと思います。武男くんのスケベ妄想っぷりと、油壺の変態っぷりというのが強く印象に残りました。ある意味、メインの3少女を食う存在感を放ってるよw
とりあえず、作品全体に流れる雰囲気が大好きで、楽しんでみることが出来ました。ただ、この後に作られた続編のTV版は何かイマイチ…(汗)



主な登場人物と名言(?)

・沢野口 沙絵(さわのぐち さえ) 「先輩みたいな立派な魔法使いに、なります!」
 ドジでおっちょこちょいな女の子。魔法の実力もまだまだなんですが、たまに凄い力を発揮することもあったりします。思い込みと勘違いが激しい子で、彼女の頭の中では高倉先輩=ヒーローみたいな妙な変換がなされていて、それによって高倉先輩は引くに引けない事態へと追い込まれていました。高倉先輩のことを尊敬する先輩と宣言しますが、密かな想いも抱いている?

・中富 七香(なかとみ ななか) 「好きになっちゃった…」
 沙絵の幼馴染。魔法クラブにはあんまり興味が無いようで、とりあえず付き合いで入部したようです。ただ、クラブの副部長である油壺に好意を抱いているみたい。彼女から、乙女ちっくなかほりがプンプン匂ってきますぞ〜w

・愛川 茜(あいかわ あかね) 「私の魔法って、どういうわけか回っちゃうんです」
 魔法クラブ唯一の1年生。しかし、自己中心的で魔法クラブもデートのためにサボリ気味。しかも、男はとっかえひっかえで、魔法も私欲のために使ったりする困ったチャンです。とりあえず、3人娘の中で一番発育いいらしいので、お色気担当w

・高倉 武男(たかくら たけお) 「自分を信じなければ、決して魔法は使えないんだ」
 魔法クラブ部長。下級生の女の子の前でいい格好したいがために、ついツリガネと戦うなんて言ってしまいます。しかも、沙絵がそれを真に受けちゃうもんだから、引っ込みつかなくなっちゃうのでした。こいつは結構、そういう自爆をするところが多かったですね。あと、健全な男子高校生らしいスケベな面があり、やたらと妄想癖が目立ってましたw

・油壷 綾之丞(あぶらつぼ あやのじょう) 「足手まとい」
 魔法クラブ副部長。武男くんに惚れてる美形のガチホモです。武男くんに接近する沙絵のことを足手まとい呼ばわりしていますが、七香には優しいところを結構見せているので、基本はいい奴なんだと思います。ただ、変態なのが玉に瑕なんだよな…(汗)。それにしても、子安さんはオカマキャラを演じさせたらピカイチだなw

・深山 瑞葉(みやま みずは) 「ホーッホッホッホッホッ」
 マンガ研究会部長。高飛車巨乳キャラです。高倉とは幼馴染で、幼少時代から色んなイジメを行ってきて、彼の中に大きなトラウマを植えつけました。今も、何かと突っ掛かってくることが多いみたいです。しかし、それも好きの裏返しということなのか?

・箕輪 允(みのわ まこと) 「君の事は、必ず俺が守ってみせる!」
 フリーのジャーナリスト。ツリガネに強い関心を持っていて、それを追っている時に魔法クラブと出会います。茜に対して、告白とも取れるような熱いセリフを発言しちゃいますが、彼女の様子を見ると満更ではないのか?



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