魔法少女プリティサミー（TV）
1996年　全26話

評価　80点

	作品解説
	魔法少女プリティサミー TV-BOX 1 純情ラブラブ篇 ジェネオン エンタテインメント 発売日：2005-12-22 amazon.co.jpで詳細をみる (Amazy) ジュライヘルムの新女王・津名魅は、地球に住む河合砂沙美を魔法少女プリティサミーにスカウトする。一方、津名魅のライバルである裸魅亜は、砂沙美の友達である天野美紗緒を魔法少女ピクシィミサに変身させて、サミーの邪魔を企むのだった。 天地無用！からのスピンオフ作品で、その中の登場人物・砂沙美ちゃんを主人公とした変身魔法少女ものです。一応独立した作品なので、本家を見ていなくても視聴に問題はありません。個人的には、天地無用！本編よりもこっちのノリの方が好きですね。 作中ではパロネタなんかも結構見受けられ、中盤まで明るいお馬鹿な感じでストーリーが進んでいきますが、後半は少ししんみりとくるようなシリアスな話もありました。中でも注目すべきは…＃19「薔薇の花びらが舞落ちた時、静かに魔法は消える」、＃20「ともだち〜見つめ合う瞳、繋がれた手〜」、＃21「魔法があってよかった」ですね。この3部作（私は美紗緒ちゃん3部作と呼んでます）が非常にイイ！特に20話は屈指の出来です。 そこではメインである二人の魔法少女の友情が描かれており、不覚にも感動してしまいました。もう美紗緒ちゃんが最高！そう…この作品は彼女の成長物語だったんですよ。おちゃらけた前半からは、こういう流れでくるとは想像してませんでしたので、このギャップに何かやられちゃったという印象です。 …と、そこでいい感じに締めくくれちゃうような雰囲気なんですよね。残り5話もあるのに、ラストスパートはどうすんだ？と思っていたら、新キャラを登場させての意外な新展開に持っていきました。脚本の黒田さんはこの辺上手いよ。そこまででミサに関しては一応区切りがついてたんですが、やっぱこういう展開も見たいなあ…っていう視聴者心理をよく分かってます。 とりあえず、魔法少女ものに偏見持ってない人ならオススメです。ノリのいいギャグと後半でのいい話が上手く交じり合って、なかなか興味深い作品になっていると思いますから。まあ、前半は少々くだらない話もあるんですけど…（汗）

	主な登場人物と名言（？）
	・河合 砂沙美　「プリティーーミューテーション！マジカルリコーーール」 　元気で明るく、ちょっとお馬鹿な小学生。津名魅から魔法のバトンを受け取り、プリティサミーとなってピクシィミサとお間抜けっぽい戦いを繰り広げます。ちなみに、サミーは初戦闘時の変身で、ポーズ取ってる時に後ろから蹴りを入れられるという、ある意味前代未聞の不意打ちをくらいました。その瞬間は、敵も味方も攻撃不可能っていう『お約束』が、初回から打ち破られた瞬間でしたねｗ ・魎皇鬼（りょうおうき）　「砂沙美ちゃん、プリティサミーに変身だ！」 　魔法少女につきもののサポート兼マスコットキャラ。一応ネコらしいです。しかし、彼の本当の姿はちょっとかっこいい男の子。これにはサミーもドッキリ！？ ・天野 美紗緒　「あたしって駄目…」 　砂沙美の友達。しかし、彼女は裸魅亜に見初められた魔法少女「ピクシィミサ」でもあります。普段は恥ずかしがりやのおとなしい子で、あまり自分から積極的になることはないのですが、ミサに変身すると性格は一転してはっちゃけます。この時の馬鹿テンションはなかなか愉快で好きでしたねえ。ちなみに、ミサに変身してた時の記憶は、美紗緒にはありません。ですから、彼女は自分が悪い魔法少女だとは知りません。 ・津名魅（つなみ）　「私がジュライの女王になったら…国中に、お花をたっくさん植えたいと思います」 　魔法の世界ジュライヘルムの新女王さま。おっとりな何処か抜けているお姉さんで、頭の中にお花が咲いてます（笑）。悪のほうに傾いたジェミニの天秤を元に戻すため、自分と魂を同じくする者…砂沙美を魔法少女にスカウトします。 ・裸魅亜（らみあ）　「女王はこのあたし…裸魅亜ちゃんよーだ」 　津名魅に代わって女王になることを目論む性悪女。天上天下唯我独尊、気にくわないことは、力技でなんとかしようと考えてます。津名魅が見初めたプリティサミーの邪魔をするために、美紗緒を無理矢理ピクシィミサに変身させます。 ・留美耶（るみや）　「止めとけば…姉さん」 　裸魅亜の弟で、いつも彼女にこき使われてる可哀相な少年。裸魅亜の命令で鳥の姿に変身した彼は、地球に降りて美紗緒をピクシィミサに変身させます。けど、実は美紗緒に好意を持っているようで、ミサに変身させるのはあまり乗り気じゃあありませんでした。心の中では彼女の幸せを願っています。 ・河合 銀次　「やぁっーてやるぜぇ！」 　いつもママとラブラブの砂沙美パパです。この人を一言で言うならナイスガイ！。サミーを追い詰めた人妻隊のセクシーも、この人の「ダンディ」の前では無力化されてしまいました。昔ＳＷＡＴ隊員だったらしく強いです。その他、色んな免許を持っているようで、この人の過去には一体どんな秘密が眠ってるんだ？って感じですね。矢尾一樹ボイスで野生化＋「やぁっーてやるぜぇ！」は、どうしても某超獣機神を思い出しますｗ ・真嶋 広人　「うるせー！お前なんかに分かんねーよ」 　砂沙美のクラスメイト。サッカー大好きの元気少年です。どうも、美紗緒ちゃんに気があるようですね。そんな彼女がピクシィミサだと知り彼は…いや〜青春してます。 ・灰田 このは　「くやしいなぁ…」 　砂沙美のクラスメイト。真嶋くんにいつもラブラブビームを放っていますが、彼が美紗緒ちゃんのことが気になっているのを知り、美紗緒によく嫌がらせをしていました。ちなみに、エルハザードの名物男「陣内くん」は彼女のいとこらしいですｗ（第1話参照） ・伊達 映美　「校則違反なんだからぁ！」 　砂沙美のクラスの委員長。それらしく、校則にうるさいキャラです。途中まで大した見所は無かったのですが、後半で一気にキました。ゴーゴーラブミィエイミー（笑） ・露美御（ろみお）　「既に第三の魔法少女を選んでます」 　後半、唐突に姿を現した（一応、第1話から登場はしてましたが…）もう一人の女王候補。計画に失敗し、廃人化した裸魅亜をたきつけて津名魅の女王就任を潰そうとします。さらには、第三の魔法少女を使って地球に混乱を招くのでした。