もしドラ
2011年 全10話


評価 45点

作品解説

 もしドラ page:1 [Blu-ray]
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川島みなみは、病に倒れた親友で幼なじみの宮田夕紀に頼まれて野球部のマネージャーを務めることになった。まずはマネージャーのことを理解しようと書店でマネジメントの本を探すが、間違えてドラッカーのマネジメントを購入してしまう。


原作小説である「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」はベストセラーとしてヒットしましたが、このアニメ化は失敗ですね。もうそう言い切っちゃっていいでしょう。アニメとしての旨味がまるで出ていない!
元々この作品のコンセプトは、これをきっかけに経済書や経営学に興味を持ってくれれば…的な発想で書かれたものだと思います。故に、経営学を分かりやすく描くことが第一であり、物語の面白さなんて二の次…そもそも、それを求めること自体が間違いなのかもしれません。実際、ストーリーに関してはありきたりというか、テンプレの繋ぎ合わせみたいな感じがしましたからね。マネジメントはご都合的に成功していくし、終盤で中途半端なお涙頂戴劇を見せられるし…間違っても野球アニメとして楽しむのは無理で、こんなのは最初からアニメ化していいシナリオじゃありませんよ。
ただし、これらはあくまでアニオタとして訓練された者の視点からの意見です。もしこれが学生向けの社会科の教材として作られたものだというのなら、全然OKだと思います。実際、こういう感じの教材とかあってもおかしくない気がしましたし…。しかし、私が求めていたものはもっとエンターテイメント性のある映像作品だったので、そこでギャップが生じてしまったように思います。
結局、この作品はアニメに興味ある人へ見せたかったのでしょうか、それともドラッカーに興味ある人へ見せたかったのでしょうか?人気声優の起用やアニラジの放送等、事前の展開はアニオタ向けに見えたのですが、中身は明らかにアニオタが求めているものとは異なっていました。原作が売れたからといって、その勝ち馬に乗って考え無しにアニメ化しましたが、顧客に対するマーケティング不足のため結果がまるで伴いませんでしたね。製作者の方は、ドラッカーの本を読んでマーケティングを勉強すればいいのではないでしょうかw
この作品で唯一良かった(?)点を挙げるなら、全10話を毎日連続で放送してくれたので勢いで一気に見られたところですかね。これ、途中で間隔空いたりしたら多分切ってただろうな…(汗)



主な登場人物と名言(?)

・川島 みなみ 「野球部をマネジメントして甲子園に連れて行きます」
 友人に代わり野球部のマネージャーを務める主人公。昔は自身も野球をやっていましたが、今はとある事情で嫌いになっています。偶然購入したドラッカーのマネジメントが、野球部のマネジメントにも応用できるのではないかと考え、部をより良くしていく方策を次々と実践していきます。

・宮田 夕紀 「今日は被っていたかったの」
 みなみの幼馴染。少年野球時代のみなみの活躍を見て大の野球好きになり、その時の感動を再び味わいたくて野球部のマネージャーとなりますが、現在は病気のため入院しています。

・北条 文乃 「え?あ、ハイ」
 みなみや夕紀の後輩マネージャー。内気で人見知りが激しいため、話しかけても返ってくるのは言葉数少ない決まり文句。みなみも彼女との付き合い方には苦労していました。

・浅野 慶一郎 「俺は、あいつの下で野球をするつもりはない」
 野球部のエース。練習をサボり気味でいけすかない奴かと思っていましたが、話してみると意外といい奴なんです。ある出来事から監督との間には信頼感が失われており、お互いに気まずい関係のようです。

・柏木 次郎 「俺はお前のこと、大した奴だと思っている」
 野球部キャッチャー。みなみの幼馴染であり、彼女のことを最初のうちから認めています。普通の野球アニメだったら、こいつはみなみと恋愛絡みの話があるだろうな〜。

・桜井 祐之助 「僕なんか、いない方がいいんです」
 野球部のショート。こいつは確かにいない方がいいわw ショートがこんだけエラーしたらあかんだろ。気弱で鬱陶しいし、私が監督だったら外してますね。まあ、一番の問題児なので野球部連中の中ではキャラが立っていましたけど。



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