〈物語〉シリーズ セカンドシーズン
2013年 全26話


評価 75点

作品解説

 猫物語(白) 第一巻/つばさタイガー(上)(完全生産限定版) [Blu-ray]
アニプレックス (2013-10-23)
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化物語に続く物語シリーズの続編。
化物語、偽物語猫物語(黒)までをファーストシーズンとし、今回語られる猫物語(白)、傾物語、囮物語、鬼物語、恋物語はセカンドシーズンという位置づけになっています。

まあ、正直なところこのシリーズも大分マンネリ化してきた感がありますね。
初めてみた時は斬新だった会話劇も、もうすっかり一つのジャンルとして受け入れてしまったので、目新しさというのはほとんど感じなくなりました。それでも、毎回趣向を凝らしてそれなりに楽しいと思わせてくれるところはさすがではありますが…。

今回の構成ですが、初期化物語に近いものになっていました。
ヒロイン一人一人に主役エピソードがあり、彼女らは順番にメインを張っていくことになります(※神原を除く)。よって、偽物語のように関係ないエピソードにヒロイン全員を無理矢理登場させ、物語の流れをぶったぎって順番に会話劇を繰り広げていくというかったるいことにはなっていませんでした。

ただまあ、化物語の時は全て阿良々木くんとヒロインとの会話劇でしたが、今回は阿良々木くんがあまり出てこないエピソードもあるため、あくまでメインヒロインと“誰か”の会話劇ということになっています。
ここのところでちょっと物足りなさを覚える人がいるかもしれませんね。やっぱり、主人公が出てきて活躍するのを見たいという人もいるでしょうから。ただ、作者は奇をてらった演出が好きなんでしょう、敢えて王道を外したことをよくやってきました。

例を挙げると、
傾物語〜まよいキョンシー〜…まよいメインの話と思いきや、実は全然別のヒロインがメインだったとか。
恋物語〜ひたぎエンド〜…ガハラさんと阿良々木くんのラブラブ恋物語を見せ付けてくれるのかと思いきや、まさかの全然別な恋物語だったとか。

まあ、そういったのも意外性があって良いとは思います。確かに、ああいう恋物語も面白かったと思いますから。
ただ、完全にこちらの予想…というか、希望を外してきているので、そこは危険なところでもあると思います。正直、王道な流れで恋物語を展開し、王道にラスボス(?)と決着を付けるところも見てみたかったですしね。

ということで、今回はこの意外性を何処まで受け入れられるかがこの作品を楽しめるキーポイントになるかと思います。

あと、一人あからさまに怪しい登場人物が今回から出てきているのですが、彼女の謎が明かされるのはおそらくサードシーズンということになるでしょう。今作ではまだ彼女のことは何も分かりませんので、次回作に期待です。
また、今回飛ばされてしまった花物語〜するがデビル〜も別途アニメ化すると思います。これも一応セカンドシーズンという位置づけなんですが、この話だけ時系列がまったく異なるため、間に挟むと違和感があるんですよね。ここでは、恋物語のラストであんなことになったアノ人のその後が分かっちゃいますし、そういうところでも飛ばされたのかと…

その他にも時系列が分かりにくいところがあると思うので、一応セカンドシーズンの流れを説明しておきます。
※@〜Dの番号はTVの放送順を表す

@猫物語(白)→ → → → B囮物語→D恋物語→花物語(TV未放送)
A傾物語 → C鬼物語→↑

猫物語(白)が最初に放送されますが、そのちょうど裏側で傾物語→鬼物語という流れも同時進行されています。囮物語は鬼物語の前に放送されましたが、時系列的には囮物語の方が後になります。
で、最近原作本が発売されたサードシーズン・終物語(中)が鬼物語のすぐ後に来るんですよね…ややこしい!

最後に…いい加減傷物語をやってくれないと、忍メインの話で感情移入しきれないところがあるのでは?今回、忍との絆を描いているエピソードなんかもありましたが、やはりその根底にある物語を知ってないと…ねえ。
要するに、早く劇場版やれ!w



主な登場人物と名言(?)
1期・レビューにて紹介



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