未来日記
2011年 全26話


評価 70点

作品解説

 未来日記 Blu-ray限定版 第一巻
角川書店 (2011-12-22)
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中学2年生の天野雪輝は、自分が見聞きした全てを携帯電話の日記に付けていた。ところがある日、自分がまだ体験していないはずの未来が日記に書かれるようになる。


未来予測ができる日記を持った12人が、神の座を目指してサバイバルゲームを行うというバトルロイヤルな作品。
12の未来日記はそれぞれ予測のできる対象・範囲が異なり、それぞれの所有者は日記の特性に合わせた行動を取る必要があります。ということで、どちらかというとデスノート的な知能バトル寄りの作品になるのかな?と思いつつ序盤を見ていましたが…それは大きな間違いでしたね。この作品に複雑な知能バトルなんて必要ありません。だって、主人公がピンチに陥った時はヒロインが相手を惨殺して守ってくれるんですからwww
そう、この作品の一番の魅力はヒロインのヤンデレです。私がこの作品の視聴を続けた一番の理由はこのヤンデレ見たさですねw ヒロイン・我妻由乃のキャラクターは強烈であり、見た目は可愛いんだけど中身がほんとヤバイ!彼女は主人公のストーカーをやっていて、主人公に近寄る女(男も)に対して異常に敵視しています。まあそれだけならまだ可愛いのですが、こいつは頭のネジがどっか一本ぶっ飛んでいて、人を殺すことにまったく躊躇いがありません。自分が敵と認識した者に対しては一切容赦なし…「敵・即・斬」ですよ。まあ、ヤンデレも最近では珍しくはなくなってきていますが、メインヒロインが最初からこんなにマジキチっぷりを披露してくれるアニメというのは記憶にありません(途中で壊れていくアニメなら色々あるんですけどね)
で、このヤンデレインパクトだけでも十分視聴の価値はあるのですが、他のキャラクター(みねね等)も魅力的だし、また展開の方もなかなか面白く前半はかなり惹き付けられました。これは予想以上に楽しめるなと感じましたね。
ただ、終盤の展開がちょっと…ね。この手の超常能力有りの話は、そのサジ加減次第で作品のバランスが大きく崩れてしまいます。設定の一部分に超常能力が絡んでいるのは構いません。この作品だって、デスノートだって、それが視聴者を惹き付けるための大きな要素になっているわけですから。ただ、あくまでそれはリアルな世界観の中に存在する唯一のイレギュラーだからこそ面白味が生まれるのであって、世界観自体が超常的なものに支配されてしまったら、色々と秩序が崩壊して最早何でもアリ…みたいになっちゃうんですよね。所謂「超展開」というやつで、こうなってしまうと興醒めしてしまうのですが…残念ながらこの作品はラストでそうなっちゃったんですよね。ほんと、そこんところが非常に勿体無かった!
とりあえず、見所は色々あるので見てない人は視聴するのもよろしいかと。ただし、ラストの展開は個人的に気に食わず減点対象になっていますので、そこんところは注意ください。



主な登場人物と名言(?)

・天野 雪輝(あまの ゆきてる) 「これは僕の力で逆転可能な未来だ!」
 主人公。これまでの人生は常に傍観者の立ち位置でしたが、このサバイバルゲームに巻き込まれたことで、自分自身が決断しなければならない多くの局面に立たされます。由乃に対しては、自分を守ろうとしてくれていることは理解しているのですが、やはりあの性格を素直に受け入れることは出来ない様子。所有日記は自分の周囲の未来を無差別に予知する「無差別日記」。ただし、自分自身のことは予知できません。

・我妻 由乃(がさい ゆの) 「ユッキーは由乃が守ってあげる」
 ヒロインにしてラスボスw ルックスが水無灯里みたいなんで、性格もそういうのを想像していたのですが…実際は斧を片手に無双を繰り広げるようなはっちゃけ少女でしたw 確かに宣言通りユッキーのことを守っているんですが、こいつのせいで事態が面倒なことになっていることも結構あるんですよねw 所有日記は雪輝の未来を10分おきに予知する「雪輝日記」。対象が限定的すぎて使い辛いように思いますが、雪輝の無差別日記と合わせることで全ての予知が可能となります。

・雨流 みねね 「小さな頃は、神様がいると信じていた」
 日記所有者である国際的なテロリスト。初登場時は、またキレた女性キャラが出てきたなぁ…と思っていましたが、回が進んで彼女の本質が描かれていくにつれて、女性らしい可愛いところもあるなと評価を改めることになりました。おそらく、この作品の中では由乃と双璧を成すヒロインということでいいと思います。由乃とみねね様とどちらのファンが多いのでしょうね?所有日記は自分の未来の逃走ルートが示される「逃亡日記」。ただし、相性の悪い日記も多く、役立っていたイメージはあまり無いですw

・秋瀬 或(あきせ ある) 「君の友達さ」
 雪輝の同級生。ちょっとBLなかほりがするところなんか、カヲル君を連想させる部分がありますね(中の人的にも)。探偵を目指しているようで、街で起きた事件を追っているうちに雪輝に辿り着き、彼に興味を抱きます。ただし、由乃に関してはかなり危険を感じているようですね。

・デウス・エクス・マキナ 「今度のゲームは面白いぞ」
 全ての時間と空間を支配する神。サバイバルゲームの主催者であり、勝ち残った者を自分の後継とすることを宣言しています。

ムルムル 「これか?少女漫画じゃよ。男女の因果の法則性に関する書物じゃ。なかなか面白いぞ」
 デウスの小間使い。各日記所有者に接触して、サバイバルゲームのことを知らせる役目を担っているようですね。その辺は、本編後のおまけコーナーで描かれていました。デウスの指示で色々動いていますが、独自に何かを企んでいるような行動を見せることもあるようで…



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