マリア様がみてる
2004年 全13話


評価 70点

作品解説


ある日、祐巳は憧れの小笠原祥子さまからスールの証であるロザリオを差し出されます。しかし、当の祐美は複雑な心境であり、それを受け取りませんでした。そんな彼女達を見た、白薔薇こと佐藤聖さまはある賭けを持ち出すのでした。


これまたとんでもない世界観の作品が出てきたって感じです。まあ、一応分類としては、百合なのかな?けど、そんな激しい感じでもなく、ライト百合って感じで、この道初心者(笑)の方でも入り易いレベルです。
ストーリーはというと、この学校は上級生と下級生が姉妹の契りを結ぶという「スール」という妙な伝統制度があり、それにちなんだエピソードが語られていくというわけなんですが…まあはっきり言うと、お姉さまとの友情以上愛情未満の関係をお腹いっぱいになるまで見せ付けちゃえ!ってな感じです。
けど皆さん、設定で毛嫌いしないでください。ぶっちゃけ面白いです。私も、こんなもんには絶対ハマらないだろうなと思っていましたが、いつの間にかすっかりその魅力に取り付かれてしまいました。
まあ、私はアニメ版よりも小説の原作信者なんですけどね。この作品の見所は、登場人物の微妙な心の機微を捉えたところであり、小説ではここがすっごくいい感じで描かれていたので、それぞれのキャラに深く感情移入することが出来ました。ですから、アニメでももう少し色々と細かい部分の描写があればいいな〜と感じましたね。
とりあえず、冒頭からロサ・キネンシスだの、プティ・スールなど何やら縦横無尽に専門用語が飛び交うさまは、なんともいえないおかしさがありました。小説ではこれらに漢字の当て字がなされているので、それほど違和感を覚えずに読んでいましたが、全部カタカナで声に出して言われると、一体何のことやらで滑稽でしたね(笑)。原作知ってるものの、「てめら、一体何喋ってんだよー!」ってつっこんでやりたかったですw
ちなみに、今回の全13話では全然終わってません。普通に続編がありますので…



主な登場人物と名言(?)

・福沢 祐巳 「私が、ロサ・キネンシス・アン・ブゥトンのプティ・スールに?」
 とりあえず、こいつの第一声(最初の回想を除く)が上のセリフです。まるで、何かの呪文ですよ(汗)。まあ意味はというと、ロサ・キネンシス(紅薔薇)、アン・ブゥトン(つぼみ)、プティ・スール(妹)ということで、紅薔薇のつぼみの妹、つまり、次期紅薔薇さま候補の妹というわけです。この学園では、山百合会メンバー(生徒会役員)を紅、黄、白の薔薇に例えて呼んでいるんですね。なんで、そんなもんにこんな仰々しい名前を付けたかは不明ですが、この薔薇さま達は、全校生徒の憧れの的っちゅーことになってます。普通が取り得の祐巳ですが、偶然にもロサ・キネンシス・アン・ブゥトンの祥子に見初められるのでした。

・小笠原 祥子 「覚えていらっしゃい。私、必ずあなたのスールになってみせるから」
 ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン(紅薔薇のつぼみ)。美人で、聡明で、家柄もよい完璧少女。けど、スールの告白は2連敗しちゃいました。1度目は志摩子さんにコクりますが、断られたうえに、聖さまに取られちゃいます。そして、安牌だと思ってた祐巳からも、なんとごめんなさいだー!!しかし、この物語はここから始まるんです。

・水野 蓉子 「お姉さま歴の長い私が言うのだから、間違いないの」
 ロサ・キネンシス(紅薔薇)。紅薔薇ファミリーの長姉であり、山百合会のリーダー的立場であるこの人の言葉の重みはやっぱり違います。気丈な祥子さまも、この人の前ではただの小娘ですね。

・島津 由乃 「GOGO由乃…行け行け由乃」
 ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン・プティ・スール(黄薔薇のつぼみの妹)。祐巳と同じ1年生の女の子。初めの方は、薄幸の少女といった感じでしたが、手術後病気が完治してからは、これまでの鬱憤を晴らすかのようなお転婆ぶりを発揮します。

・支倉 令 「分からないよ…分かるはずないじゃない」
 ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン(黄薔薇のつぼみ)。ボーイッシュさが魅力の王子様的な存在ですが、その実はとっても女の子らしいんです。体の弱い由乃のことを第一に考え、過保護とも思えるくらいの面倒を見ていたのですが、そのことがきっかけである事件が起こることになります。

・鳥居 江利子 「私ったら、どうして他人の意見なんか…」
 ロサ・フェティダ(黄薔薇)。この人はというと〜イマイチ影が薄いですかね。なんでも器用にこなす万能タイプらしいですが、取り立てて目立ってはいなかったって印象です。まあ、他が強力なラインナップですから…。

・藤堂 志摩子 「あと少ししたら銀杏が沢山落ちてくるから、それは楽しみ…んふふ」
 ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン(白薔薇のつぼみ)。銀杏大好き不思議ちゃんです。祐巳のクラスメイトなんですが、何故プティ・スールが付いて無いかというと、現白薔薇さまである佐藤聖が2年生の妹を持たず、1年生の彼女を妹にしたからです。ということで、この白薔薇ファミリーだけは2人構成です。けど、2人共変わり者なんですよね。

・佐藤 聖 「祐巳ちゃんって柔らかくて抱きごごちいいからクセになりそ」
 ロサ・ギガンティア(白薔薇)。この人はイイキャラです。何処かエロオヤジくさいとこが最高ですね(笑)。祐巳をおちょくる手腕は天下一品です。けど、彼女をいじるだけではなく、ちゃんといい先輩をしてるところが好感持てますね。しかし、普段の軽い姿とは裏腹に、なかなか壮絶な過去があります…

・蟹名 静香 「ロサ・カニーナは黒薔薇よ」
 通称、ロサ・カニーナ。薔薇さま達とは特に関わりの無い一般生徒なのですが、生徒会選挙に立候補してきます。まあ、その裏には白薔薇さまに対する想いみたいのもあったりして…ちなみに、ロサ・カニーナは黒薔薇ではありません。彼女のセリフ嘘っぱちです(笑)



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