まおゆう魔王勇者
2013年 全12話


評価 65点

作品解説


一軍にも匹敵する強大な戦闘能力を持つ勇者は、人間の敵として立ちはだかる魔族の長である魔王討伐の為、単身で魔界の奥深くへと乗り込む。しかし、魔王の城に到達した勇者の前に姿を現した魔王は、美しい人間の女性の姿だった。


設定は違えど、どうしても狼と香辛料を連想させてしまう作品でしたね。福山氏、小清水氏によるメイン二人のイチャラブっぷりや、経済面を主軸に描いたストーリーとか。ただ、魔王とホロのどちらに萌えたかと問われれば、自分は断然ホロかな?魔王の魅力って正直駄肉だけなので、それならそこいらにいっぱい類似品がいるので…。
まあ、基本となる構図はなかなか良かったと思います。魔王と勇者…本来なら宿敵となり得るこの二人が手を取って、共にこれからの世界の在り方を変えていくという形は斬新でしたね。しかし、今回のエピソードでは勇者はほとんど活躍していないですし、魔王もやってることが地味であまり目立っていない気がするんですよね。むしろ、メイド姉が一番見せ場が合って目立っていたような…(汗)。結局、何がしたかったのかがイマイチ読み取りづらいシナリオに見えましたが、そこはまだ続きがある作品なのでしょうがないのでしょうか?
1クールでこの作品の良さを見せようとするのは、なかなか難しいですね。世界を大きく変えるためには色々な種蒔きが必要ですが、それが芽吹くにはどうしても時間が掛かってしまいます。また、勇者と魔王が離れている期間がかなり長いので、イチャラブっぷりも存分には見せられない…ということで、中途半端さだけが目に付くという少々残念な結果になってしまっています。あと、キャラクターの名前が無い(作中では、基本肩書きで呼ばれている)ので、最初の方はいいんですけど、登場人物が多くなってくると判別し難いですね。まあ、アニメの方はまだ絵や声で分かりますが、原作の小説とかは判別し難そうです。
とにかく、設定は面白いので、やり方次第で良くなりそうな気はします。魔王と勇者の絡みをもっと増やし、彼らの為に盛り上がるイベントを用意してやれば、大分違ってくるのでは?



主な登場人物と名言(?)

・魔王 「この我のものとなれ、勇者よ」
 一応魔王なんですけど、外見は人間の女性のそれだし、戦闘能力は低く、考え方も悪者っぽくは無く、現在の社会秩序や経済活動について憂いを覚えています。唯一、頭の角だけが魔族を象徴しているかのように見えたのですが、それもアクセサリーと判明したことから、知らない人には魔王と信じてもらえないかもしれませんねw メイト長から駄肉に扱いされていますが、その駄肉が有効活用される日は来るのか!?

・勇者 「俺は魔王のものになる」
 剣技、魔法共にハイレベルのものを習得し、ハッキリ言ってめちゃくちゃ強いんですけど、残念ながら本編中ではあまりその強さが活かせるようなイベントが無かったなぁ。作品自体が世界の経済的な部分を描いていることが多いため、戦闘自体が少ないんですよね。魔王が一人で頑張っている間、こいつも色々裏で動いていたようなんですけど、その裏でやってたことが物語にあまり影響を与えていないような気がするので、正直いなくてもいいレベルだったんじゃ…(汗)

・メイド長 「メイドを嫌う人は、この世界に存在しません」
 魔王に付き従うメイド。言動には厳しいところもありますが、それも相手を思いやる部分も持ち合わせているからこそ。魔王と勇者に対しては、なかなか進展しない仲を憂い、二人を煽るようなことも…。

・メイド姉 「私は人間になれたんでしょうか?」
 妹と共に魔王の屋敷へ逃げこんできた農奴の娘。魔王の下でメイドとして働くようになり、様々な知識に触れて大きく成長していきます。後半の活躍を見る限り、ある意味で物語の主役と言っても過言ではないw

女騎士 「ならば私も騎士道精神に則って、正々堂々と立ち向かいます」
 勇者のかつてのパーティーメンバー。魔王とは勇者を巡る恋のライバルという関係ですが、良い友人にもなります。ただし、魔王の駄肉とは正反対のつるぺたボディなので、根本的なところでは相容れないかも?www



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