マクロスプラス
1994年 全4話(劇場版)


評価 75点

作品解説

 マクロスプラス MOVIE EDITION [DVD]
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惑星エデンで、スーパーノヴァ・プロジェクトのテストパイロットとして選ばれたかつての友人イサムとガルド。だが、彼らは過去のある事件を境に憎み合う関係となっていた。そんな時、彼らの学生時代のアイドル・ミュンが音楽プロデューサーとしてエデンへと戻ってくるのだった。


夢に絶望した女と、いつまでも変わらず夢を追い続ける男達のお話。彼ら三人の友情、愛情がもつれ合うところが見所です。まあ、マクロス伝統の三角関係に、今回は大人な風味が加わったという感じですね。
とりあえず、「歌」にこだわりを持ったシリーズらしく、そこにはかなりの力を注いでいました。今回は音楽担当が菅野よう子さんとなっており、作中で流れる歌はどれも素晴らしい!これらは、確実に作品の質を向上させるのに貢献していると思います。
この菅野よう子さんに加え、監督・渡辺信一郎、脚本・信本敬子…彼らは後の名作カウボーイビバップに繋がるスタッフ達です。その前身とも言うべきこの作品をどうして見逃すことが出来ましょう?ビバップ同様、この作品も雰囲気がとてもいい感じになっています。
また、マクロスと言えばバルキリーによる戦闘シーンが見所ですが、この作品でもそれはしっかりと描かれており、後半の戦いのクオリティはかなり高かったです。スピード感溢れるバトルが繰り広げられ、ここのところは十分に満足出来るものでした。
ちなみに、この作品はOVA版と劇場版が存在して両者には若干の違いがありますので、視聴の際はくれぐれもご注意を。個人的にオススメは劇場版の方です。こちらはリミッター解除後のガルドが熱かったですから。



主な登場人物と名言(?)

・イサム・ダイソン 「勝手にいじけたこと言ってひがんでんじゃねーよ!傷つかない人生の方が綺麗事じゃないか!」
 YF-19のパイロット。見た目や言動は少し軽薄な感じですが…中身も結構軽い感じだわ(笑)。いやいや、たまに熱くなってくれますよ。思ったことはなんでもすぐに口に出してしまう性格で、誰に対しても遠慮なしに言いたいことを言っちゃいます。おまけに無鉄砲で無茶ばかり…ほんと、夢を追いかける大きな子供って感じですね。学生時代は、そんな彼にガルドも手を焼いていたようです。彼との戦闘中に語られた過去の積もる恨み話が、そのことを物語っていました。

・ガルド・ゴア・ボーマン 「貴様はいつだって…俺の大切なものをぶち壊す!」
 YF-21のパイロット。ゼントラーディの血を引く彼は、何かと周りに迷惑をかけた困ったちゃんでしたね。すっかりミュンのナイト気取りでしたが、真相を知ってしまえば単なるおマヌケ野郎(言いすぎ?)だったという悲しいオチです。そんな彼の見所は、ズバリ戦闘でのリミッター解除。彼とゴーストとのスピード感あふれる戦いは熱かったですねぇ。

・ミュン・ファン・ローン 「浅はかな夢に裏切られて傷つくのはもうたくさんなのよ…」
 かつて歌うことが大好きだった少女は、今は夢を捨てバーチャルアイドル・シャロンのプロデューサー(黒子?)となっています。自分の歌は世間に認められなかったのに、シャロンの歌う偽物の歌は人々を感動させているという事実から、夢なんて馬鹿馬鹿しいと諦めてしまうようになりました。昔、イサムとはいい仲のようでしたが、ある事件をきっかけに疎遠になってしまいます。

・シャロン・アップル 「私の望みを叶える為に、私は動いているわ」
 コンピューターが作り出した架空のバーチャルアイドル。いまや銀河で、知らぬ者がいないほどの超有名アイドルとなっています。ミュンの感情によって動いている彼女ですが、AIが暴走を始めてしまって大変なことになるのでした。



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