マクロス ダイナマイト7
1997年 全4話
作品解説 | ||
一人旅に出た熱気バサラは、惑星ゾラに辿り着く。そこは、銀河クジラという生き物が飛来する場所であり、バサラはクジラに歌を聞かせるのだとバルキリーで飛び出していくのであった。 位置的にはTV版の続きということですが、何と言うか話が妙な方向に行き過ぎです。ただでさえ、シリーズ中では異質の存在だったマクロス7を、さらに暴走させたという感じでしたね。 歌で敵を倒す(和解する)という大きなコンセプトから外れて、ここでは単にクジラに歌を聞かせることだけが目的になってました。つか、そんなことやって一体何の意味があるんだ?決して無駄とはいいませんが、これはマクロスタイトルの付いた作品でやることじゃあないでしょう。 TV版で、バサラが山に向かって歌いかけるなんてシーンもありましたが、あれはそのくらいの意気込みで歌っていたというのを表現するための演出に過ぎませんでした。けどこの作品は、OVA4話もかけて大マジでクジラに歌いかけてるだけなんですよね。敵も一応出てきますが、たかだか密猟団であって戦闘に大した面白味はありません。こうなると、さすがに今回ばかりはバサラについていくことが出来ませんでした。 新シリーズで冒険していくのはいいことだと思いますが、マクロスとしての最低限の骨組みくらいは残しておいてくれないと、シリーズファンもなかなかついて行き難いですよ。一体、どういう層を目当てに作った作品なんだ?TV版のファン目当てなら、ミレーヌとかもっと出してくださいよ。 お色気のためだけに出てきた新ヒロインもイマイチだし、もうちょっとファンのことも考えて作ってください。 |
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主な登場人物と名言(?) | ||
・熱気バサラ 「また会おうぜー、クジラーーー!!」 相変わらずの自分勝手が際立ってますね。周りのことなんてお構い無しに、自分の思ったことを好きなようにやっています。それで死に掛けても自業自得ってところですよ。実際、こんな奴がいたら相当ウザイだろうな〜w ・ミレーヌ・ジーナス 「信じらんない…」 舞台が惑星ゾラなので、正ヒロインなのに大した出番がありません。唯一の見所は、変態プロデューサー(♀)に襲われそうになるピンチのところくらいか…ミレーヌファンは納得できねーわな。 ・ガムリン木崎 「僕が、バサラのいない隙にどうこうするとか思ってるわけですか」 ガムリンさんもほとんど見所無し。むしろ、バサラがいない隙にどうこうしてくれたら面白かったかもしれませんね。バサラを追ってゾナに来たかと思えば、すぐにとんぼ返り…ミレーヌもそうだけど、皆あいつに振り回されてますよ。 ・エルマ・ホイリー 「私を弟子にして。私歌手になりたいの!」 惑星ゾラでバサラが出会った少女。死んだ母親が結構有名な歌手だったらしく、本人も歌手を目指しています。けど、バサラの即興歌「クジラ会いたいぜ」を聞いて、「凄いこれがアーチストなんだわ」って…あんた耳おかしいんじゃないの?あれを聞いて感動するなんて才能ないよ。それにしても、ああ素晴らしきかな彼女の貧乳…w ・ライザ・ホイリー 「もう止めて、父さん!」 エルマの姉。父親の生き様に反発し家を出て、ゾラ星パトロール隊隊員となります。今回、数少ないバルキリーでの戦闘要員。 ・グラハム・ホイリー 「ケリをつけるぞ…白いの!」 エルマ、ライザの父ちゃん。銀河クジラとやり合うために巨人化をしたらしく、娘達とサイズが全然違い相当デカイです。しかし、そのサイズのせいか家の中に入れません!うっ、うっ…かわいそなお父ちゃん…(涙)。上記のセリフだけ見ると、まるでガンダムに立ち向かうジオン兵のようですね。実際はクジラに立ち向かっているんですけど。 |
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