革命機ヴァルヴレイヴ
2013年 全24話(1st:12話+2nd:12話)


評価 55点

作品解説

 革命機ヴァルヴレイヴ 1(完全生産限定版) [Blu-ray]
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咲森学園に通う高校生・時縞ハルトは、謎のロボット・ヴァルヴレイヴへ搭乗してジオールへと進軍してきたドルシア軍を撃退するが、その対価として肉体が人ならざる者・マギウスへと変化するのだった。



サンライズロボットアニメということで、視聴前は期待大でした。元々ロボットアニメが好きなので、実績ある会社の作品はやはり気になりますね。
とりあえず、こちらの作品は分割2クールということでしたが、1クール目と2クール目で少し受けた印象が違いました。

1クール目…
当初の期待は何処へやら。なんぞこのネタアニメは!?という感じでした。一人旅団さん(笑)の活躍っぷりなんてもうギャグの領域だし、いきなり学生が国家を作るとか言って本当に作っちゃった時は、なんかもう苦笑いでしたね。
超展開が続き、到底シリアスには捉えられないような内容でしたが、まあネタとしてはある程度楽しめたのが救いでしたね。ピークはハルト君のレイープ事件辺りw

そして、2クール目…
とんでも展開はある程度形を潜め(中盤辺りまで)、多少は落ち着いた印象でした。ただまあ、超展開が落ち着いたところで面白い内容をやっているわけではないので、ネタとしては面白かった1クール目の方が楽しめたところもあったりします(汗)
で、否定意見も多い後半〜ラストまでの流れ…正直、自分もあまり好ましくは思えませんでしたね。それについて何点か失敗要因があると思うので、以下にそれを挙げていきます。

まず、正ヒロインをあのような立ち位置に持ってきたのが失敗ですね。
後半までは登場の機会すら少なく完全に空気化しており、ようやく出てきたと思えばあの始末…。本来、ヒロインの役割は苦しむ主人公を受け止めてあげることだと思うんですけど、そんな役割は一切担っていません。ショーコのことを好意的に見れていた人は、果たしてどれくらいいるのでしょうか?
ショーコの代わりに、サキちゃんがとっとと正ヒロインの座を奪い取ってくれていたら良かったんですが、彼女についても1期ほどの見せ場はなく、ハルトとの関係も進展せず中途半端に見えました。

次に、展開の雑さ。
後半に色々詰め込み、ちゃんと説明しないといけない部分をすっ飛ばして表面上の物語だけを進めているから、どうも肝心なところで内容が薄っぺらく見えるんですよね。
また、ヴァルヴレイヴは「世界を暴くシステム」なんてご大層なことを言ってた割には、暴き方が相当しょぼかった。ヴァルヴレイブなんて無くても、ツイッターがあればいいじゃん!って展開で相当萎えました。

あと、気になったのが救いの無さです。
途中で学生達がどんどん死んでいく展開は嫌でしたね。まあ、それもパイロット等の戦闘員ならある程度仕方ないところもあるのですが、一般人がたくさん死んでいくのはちょっと…。
ラストも凄く微妙な感じで後味の悪さを残しています。本来報われなければいけない人がまったく報わず、あまり好感を持てない奴が生き残って、したり顔で物語を締めているのがどうも納得いきませんでした。死んだ奴は、もうちょっと生きてる間に報われても良かったろうに…。

ということで、評価はイマイチです。
ネタとして楽しめた1期は60点くらい。不快感ばかり残った2期は50点くらいで、総合するとこんなところでしょう。



主な登場人物と名言(?)

・時縞 ハルト(ときしま ハルト) 「世界の嘘を暴いてやる!」
 ヴァルヴレイヴIのパイロット。初戦でドルシア軍を撤退させたことで、学生達からは英雄視されます。しかし、その裏ではマギウスになったことに対して大きな葛藤を抱いており、化物の自分がショーコと一緒に歩んではいけないと考えています。エルエルフとは理念の不一致から反目し合っていますが、目的は同じため協力関係にあります。

・エルエルフ 「幸せは半分こになんてできない」
 ドルシア軍のエージェント。モジュール77へ潜入した際にハルトと出会い、彼を一度殺すのですが、その時既にハルトは不死身の体を得ていたため、逆に自分の肉体をジャックされることになります。一人旅団とは、彼が一人で旅団並の戦闘力を持つことからそう呼ばれているのですが、旅団って1500人〜6000人程度の集まりだぞ(オイオイ…

・指南 ショーコ(さしなみ ショーコ) 「世界が暴かれた!?」 
 ハルトの幼馴染で想い人。まだ学生ですが、新生ジオールの内閣総理大臣に就任しちゃったりします。その総理大臣という立場故に、自らの感情を押した決断を余儀なくされることもあります。ちなみに、ハルトに対しては好意を抱いていますが、彼が人間をやめてしまったことはまだ知りません。

・流木野 サキ(るきの サキ) 「そのかわり私達、二人ぼっちになりましょう」
 ヴァルヴレイヴIVのパイロットである元アイドル。ハルトの苦しみを理解しており、それを共有できるところからも、ショーコが持つメインヒロインの座を脅かします。ただし、彼女自身がハルトの心の中にはショーコがいることを知っているので切ないですね。

・カイン・ドレッセル 「友情という言葉、私は嫌いではない」
 ドルシア軍の将校。エルエルフ達、特務機関のエージェントを統率する指揮官でもあり、さすがの一人旅団さんもこいつには敵わないようです。ヴァルヴレイヴの秘密に対して、何かを知っている様子ですが…?



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