夢を見失って街を彷徨っていた記者の鏑木拓郎は、偶然喧嘩の現場を目撃する。独特の構えから放たれる不思議な技で、男達を次々となぎ倒していく少女…彼女こそ、後の格闘議界に大旋風を巻き起こす毛家居合拳の使い手、毛蘭（マオ・ラン）だった。
これぞ正統派美少女格闘ものって感じですね（エアマスターはイロモノっぽいし、一騎当千はお色気要素際立ちすぎの邪道だしｗ）
まあ、こちらもお色気要素はあるんですが、そんなにあざとさを感じるほどでもないし、格闘部分も案外しっかり描かれているのでＯＫです。
作中では、総合格闘技のトーナメント戦「プライムマット」を闘う少女達の姿が描かれています。女の子達が顔面へこませて、血吹き出しながら戦う姿はなんかイイですね（笑）。それなりにリアルさも感じられる戦いなので、格闘技ファン…特にプロレス好きなら楽しめる出来に仕上がっているかもしれません。
まあ、後半になって気功とかがメインになってくるのはちょっと反則っぽく思えますけど、元が中国拳法だからこれもアリなのかな？両者は切っても切れない関係ですし、もはやバトルアニメといえばここに辿り着くのもある意味しょうがないようなところがありますしね。
ただ、格闘ものとしてはメインとなる選手が少なかったように思えたのが残念です。25話もあって、トーナメントの見所がラン×めぐみ、ラン×チュンヤンの2試合だけだったのは、ちょっと物足りなかったですね。もっとトーナメントを盛り上げる個性的なサブキャラがいればなぁ…主人公以外の試合でもある程度の見せ場を作ってくれれば、さらに盛り上がっていけたのではないでしょうか？
あと、正統派過ぎたというのもマイナスに成り得るのかもしれません。大きな欠点が無い代わりに、突き抜けた個性というのにも少々乏しいので、それほど後に残るものが無いようにも思えました。