月刊少女野崎くん
2014年 全12話


評価 75点

作品解説

 月刊少女野崎くん 第1巻 [Blu-ray]
KADOKAWA メディアファクトリー (2014-09-24)
売り上げランキング: 793

浪漫学園に通う佐倉千代は、勇気を振り絞って同級生の野崎梅太郎に告白する。ところが、野崎は佐倉の告白の意味を取り違えて、自分のマンガのアシスタントとして彼女を家へ連れて行くのだった。



2014年夏アニメのダークホース
原作付作品だけど、そんな良い前評判も聞かなかったので完全に舐めてましたが、見てみると面白い!

なんでしょう…何処か初期の勢いのあった頃のスクールランブルを彷彿とさせました。元気系のヒロインがちょっと変わった男の子に恋をし、空回りしたり勘違いしたりしながら、徐々に距離を縮めていくという。
また、メイン二人だけのラブコメではなく、サブキャラも非情に魅力があって大いに絡んできて、そちらでもほのかな恋のかほりが…的な展開も見られます。やはり骨格は近いものがありますね。

それで、作品のテーマとなっているのが少女マンガということですが、なかなか面白い扱い方をしていて感心しました。
一般的に男性には馴染みの薄い少女マンガ…原作はガンガン系の少年マンガということで、少年マンガの読者層に受け入れられるようこの題材をどう料理していくのか?と思っていたのですが、完全にギャグのネタという扱いでしたw しかも面白い。
なので、少女マンガが苦手な方も安心して見てください(逆に、少女マンガが好きな人には怒られそうなネタもあるなw)

あと、個人的に思ったところはテンポが良い。原作が4コマということで、それを活かした作品作りが出来ていたと思います。
いや〜ほんとこれは予想外に面白かったですよ。たまにこういう出会いがあるから、アニメ視聴は止められませんなぁwww

今後についてですが、冒頭でスクランを彷彿とさせると書きましたが、連載を続けていく上での欠点もあちらと同様になりそうですね。
それはズバリ、引き伸ばしによるダラダラ感です。この手のものは、恋愛を進展させると終わりが見えてきちゃうので、いつまで経っても進展なし…というパターンが非常に多い。スクランもここで完全に失敗して、途中失速してグダグダになってしまいました。

野崎くんはそうならないことを祈っていますが、さてどうなるか…?
原作のストックも溜まっていないことでしょうから、まだ当分先になりそうですが、一応2期も期待しておきます。



主な登場人物



・野崎 梅太郎(のざき うめたろう)
 EDクレジットで一番上にいるから、多分こっちが主人公なのかな?(パッと見は、佐倉さんぽいけど)。普段は無愛想な男子高校生ですが、彼のもう1つの顔は「夢野咲子」のペンネームで活躍する売れっ子少女漫画家。顔に似合わね〜w また、この手の主人公にありがちな鈍感スキルの持ち主であり、佐倉さんの想いにはまったく気付かない模様…。

・佐倉 千代(さくら ちよ)
 野崎くんに告白したものの、彼の勘違いによって何故かアシスタントになってしまったヒロイン。いつか報われるのかなー?と思いつつも、なんだかんだで毎日楽しくやってるみたいなので、これはこれでアリなのか?

・御子柴 実琴(みこしば みこと)
 野崎が描く漫画のヒロイン・マミコのモデルである男子高校生w その容姿から高い女子人気を誇りますが、実際は極度の人見知り。女性との上手い接し方を学ぼうとした結果、ギャルゲーに手を出すようになってしまった残念なイケメンです。こいつだけ恋人候補がいないんだよな…w

・瀬尾 結月(せお ゆづき)
 佐倉のクラスメイト。言いたいことをズケズケいう無遠慮な性格で男子も苦手意識を持っていますが、その性格からは想像できないような天使の歌声を持っており、実はファンも多いようです。「声楽部のローレライ」に憧れる若松くんとの関係はどうなっていくのやら…。

・鹿島 遊(かしま ゆう)
 女の子からのあらゆるモテ要素を持ち合わせる女子w 学園の王子様的な存在であり、周りに女の子達をはべらしています。ただ、何処か間の抜けたところがあって、妙な勘違いをすることもしばしば。

・堀 政行(ほり まさゆき)
 野崎のマンガを手伝うアシスタントの一人。演劇部に所属しており、鹿島には厳しく接しています。ただ、鹿島のことは可愛くて仕方ないというようなところが見受けられますねw 恋愛感情は無いみたいですが…



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