がくえんゆーとぴあ まなびストレート!
2007年 全12話


評価 65点

作品解説

 がくえんゆーとぴあ まなびストレート! Blu-ray BOX【完全限定生産版】
キングレコード (2012-07-25)
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2035年…少子化が進み、廃校の危機にある私立聖桜学園に転校してきた天宮学美は、学園をわくわくできらきらな場所にすべく生徒会長に立候補するのだった。


絵柄は思いっきり萌えを意識した感じですが、中身は意外といい話系。
人々の価値観が変わって学校生活というものが希薄化していく中で、改めて学校の在り方を考えるというのが話のコンセプト。具体的には、皆で一つのものを作り上げる喜びを分かちあって盛り上がろう…ってのが話の中心になっています。まあ、やろうとしていることの方向性は悪くないと思うんですけど、個人的にはいまいち共感出来ず、それほど盛り上がれなかったというのが正直なところです。
それは、学校を変えていくための方法論にあまり具体性が伴わず、やってることがどうも空回りしているように見えたからなんですよね。こういうのって結果も大事だけど、そこにたどり着くまでの過程も同じくらい重要だと思うので、その部分をもう少し筋道立ててキチンと描いてほしかったという気持ちがあります。そこを疎かにすると、どうも安っぽさというのが垣間見えてくるんですよね。後半、やる気の無かった生徒達の意識が急に変わった部分がどうにも納得し辛い。
あと、ラストで「学園は何も変わってない」と言っていましたが、作品のテーマ的にそんな締めでいいの?まなびは学園をわくわくできらきらな場所にするんじゃなかったのか?あれだけ苦労した学園祭も「例年と変わりない」って言われてるし、何か寂しいぞ…(汗)
ただ、全体的な雰囲気は悪くないし、メインキャラ達が友情を育んでいくところなんかは結構良かったと思います。友情ホロリ系のエピソードは、個人的にツボなんで弱いんだよな〜。故に、印象としてはそれなりに好感触に映っていますね。



主な登場人物と名言(?)

・天宮 学美(あまみや まなみ) 「まっすぐ、ゴー!」
 世界中を転々としていた経歴を持つ、明るく元気な女の子。転入早々、生徒総会に乗り込んで学園の生徒会長に立候補します。初回の無茶っぷりから暴走キャラかと思いきや、意外と正統派のリーダーシップを取っていました。

・稲森 光香(いなもり みか) 「にゃ?」
 ドジで大人しい女の子。生徒会役員を押しつけられ、まなびがやってくるまで一人で頑張ってました。この作品を振り返ってみると、彼女の成長というのが思い返されますね。

・上原 むつき 「泣き虫…」
 ボーイッシュでスポーツ万能の女の子。色々な部活動の助っ人をしているのですが、生徒会も手伝ってくれてます。

・衛藤 芽生(えとう めい) 「偶然通りかかっただけよ。それだけなんだから」
 典型的なツンデレ女の子。委員長気質で面倒見がいいので、何だかんだ言いつつも生徒会を手伝ってくれてます。しかし、彼女にはあるトラウマがあり…

・小鳥 桃葉(おどり ももは) 「最後まで無視ですか…」
 放送部と報道部に所属する女の子。メインキャラの中で一人だけ印象が薄く、途中まではいらない子説が私の中で囁かれていましたが、後半でグッジョブな働きをしてくれました。

・角沢 多佳子(かくざわ たかこ) 「突っ込んでいいのかしら?」
 愛光学園の生徒会長。まなび達と比べると、同じ高校生とは思えないほど大人っぽい外見ですね(むしろ、まなび達がロリすぎるのか?)。違う学校ながら、まなび達のことを気にかけてくれてる優しい子です。

・貴生川 鏡子(きおかわ きょうこ) 「食べちゃいたいっす」
 愛光学園の理事長であり、まなびの兄・武文の交際相手。まなびにとっては色んな意味で天敵になります。女狐の怨霊がとりついているとは、まなび談。



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