吟遊黙示録マイネリーベ -wieder-
2006年 全13話


評価 60点

作品解説

吟遊黙示録マイネリーベ wieder 第1楽章
ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006-02-24

前作からの続編。まあ、やってることは前の延長で、それぞれのキャラの悩みも同じところにあり、今回はその解決編といったところですね。相変わらずキャラクターを魅せるタイプの作品であり、それぞれのエピソードはまあまあよく描けていたと思います。
しかし、今回オルフェレウスとルードヴィッヒというこの作品の二枚看板がいまいち目立っていません。果たしてこれでいいのか?まあ、オルフェは別にいいんですが、ルーイ様のカッコイイお姿があまり見れなかったのは致命的ダメージですよ。ハッキリ言って、私の場合はそれだけのために見ていましたからね(笑)
個人的に好きだった、オルフェとルーイの考え方の違いからくる対立も、今回はほとんどありませんでした。それも、シュトラール候補生達と新キャラとの対立が控えているためかとも思っていたのですが、彼らも結局は仲間でありそこにドロドロした感情はなかったですねえ。
新キャラは家柄が低いために、これまでシュトラール候補生にはなれなかったと聞いてたんで、両者の間に絶対何かいざこざが起きると思ったのですが、基本的にこいつらは普通にいい奴らであり、物語に何の波風も立てません。これじゃあ、別に新キャラなんていらなかったって感じですよ。
そんな余計なキャラ増やすよりかは、既存のキャラをもっとしっかりと描いてくれた方が、ファン的にも物語的にも盛り上がったのではないかと私は思いますけどね。



主な登場人物と名言(?)

・オルフェレウス 「自分の行く道は、自分で切り開いて行けばいい。お前と一緒にな…」
 要所要所ではかっちょいいこと言ってくれちゃってビシッと決めてくれるのですが、こいつだけ専用エピソードがなく焦点が当てられなかったせいか、そんなに目立ってなかったって印象です。う〜ん、ガンバレ主人公。

・エドヴァルド 「例えそれが…まったく望みの無い願いだとしても…」
 相変わらず、こいつの周りでは不穏な空気が流れていますね。しかし、それも決着が!?いや、妹が見つかってないんで、完全決着とは言えないんかな…?

・ルードヴィッヒ 「それでも、お前は必ず私の横にいる」
 なんて自信家なのでしょう!?しかし、この御方はそれが様になっているからカッコイイんですよね。今回は、無実の罪をきせられて逃亡を余儀なくされてしまうのですが、そんな時でもやっぱりこの人には期待させられるものがあります。きっと何かとんでもないどんでん返しを企んでて、今に反撃してくれるんだろうなって思ってましたが、反撃そのものはあっさりしていたので残念です。もっとルーイ様に見所を…

・カミュ 「どうして、皆が争わなくてはいけないんだろう?」
 何を甘ったれたこと言ってるんですか、こいつは!学生であろうと、自分の目的のために上を目指そうとするのは当たり前のこと。そのせいで蹴落とされるものや、嫉妬心を覚える者が出てくるのもある意味必然。それをお前は何でそこまで悲観してるんだ?人間社会で生きていく以上、そのくらい理解しろよ。それに、他者と争うことは悪いことばかりではなく、自分を高めることにも繋がるってことをこいつは忘れてないか?所詮お前は、お花畑の世界でしか生きられん軟弱者に過ぎないんだよ。こいつこそ、シュトラール候補生から落とされて当然の奴なのに、なんでまだその位置にいるんだ?キモイからそのまま実家に帰ってろ!…鬱憤溜まってたんで、ついつい言い過ぎてしまった(汗)

・ナオジ 「この気持ちは、あなたでも変えられません」
 悩める子羊、ナオジ君。シュトラール候補生でありながら、母国日本への想いも捨てきれずにその板挟みに苦悩してます。さらに、ルーイからは熱烈なアプロ−チ(笑)もうけており、こりゃ大変だぁ。今回はついにその結論を出しました。

・アイザック 「俺は、与えられた命令を遂行するだけだ」
 前作ではオルフェレウス達を色々と助けてくれた頼れるお兄さんですが、今回は本来の任務に戻ってオルフェレウス達の敵側にまわります。しかも、以前は敵対してたベルーゼともつるんじゃってます。まあ、そんなこと言いつつも、中盤くらいで仲間になってくれるのかと思いきや、後半までしっかり敵やってました。

・ヴェルナー 「私は、私のやり方でこの学園に改革をもたらす」
 新校長就任〜。旧校長のいかにも貴族チックな巻き巻き髪が好きだったんで、アレが見られなくなったのはちょっと残念です。つか、こいつは逆転裁判の成歩堂みたいな髪型しやがって…(笑)。とまぁそれはさておき、この人は己の理想を追求するために、学園の改革を推し進めていきます。

・ジェラルド 「私に出来ることなら、精一杯やらせていただきます」
 ベルーゼの代わりにやって来た教師。オルフェレウス達シュトラール候補生をサポートしてくれるいい先生です。この世界には他人を陥れようとする悪い先生も多いんで、こういう存在は貴重ですね。しかし、この人にも何やら秘密があるみたいで…

・ベルーゼ 「それでも気になるのですよ。私の教えた生徒達がね…」
 元学園の教師。前作で色々と暗躍した後、姿をくらまします。そして、今回また現れたかと思えば再び暗躍…どこまでも裏稼業が好きな奴だ。今回は、そんな彼の過去が垣間見ることができました。



[ランキングへ戻る]

[HOME]

ブログパーツ
inserted by FC2 system