吟遊黙示録マイネリーベ
2004年 全13話


評価 65点

作品解説

吟遊黙示録マイネリーベ 第1楽章
マーベラスエンターテイメント
発売日:2005-02-04

ローゼンシュトルツ学園のシュトラール候補生とは、将来を期待され、自らもその自負を持って学園の頂点に立とうとする青年達のことである。彼らは、学園生活の中で己を高め、国を背負って立つような高潔な人間を目指します。


この作品、元が美少年誘惑シミュレーションなる怪しげなジャンルのゲームなんで、男の私は当然敬遠してたのですが、知り合いの子にアニメ版は男でも大丈夫と勧められ、勇気を出して見てみました。
美少年キャラ出して、人気男性声優使って、女性人気獲得を狙う…あまり私が好ましく思っていない演出を用いた作品なんですが、意外にもそんなには悪くもないぞって印象を持ちました。全然普通に見れましたね。
舞台は情勢が不安定なヨーロッパ…その中でクーヘン王国は独立独歩の道を歩みます。国のその姿勢を支えるのは、王を助け実際に国を動かす市長達であり、そのほとんどが貴族の青年達が通うローゼンシュトルツ学園の卒業生です。
貴族達が幅を利かせている世の中といったら、もう確実に陰謀渦巻いちゃいます。ほんと、貴族というのは銀河英雄伝説然り、腹黒い奴らばっかですわ。自分の欲望しか頭にないんですから。
ちなみに私、ドロドロネチネチの陰湿な人間関係が大好き(笑)なんで、この作品の黒い部分もまあそれなりに楽しめました。政治的利権が絡み合い、様々な負の感情がもつれ合う様はなかなかにいいもんですね〜。
たしかに売りどころであるキャラクターが前面に出ている作品ではありますが、ちゃんとその部分で魅せる演出が出来ていたので、キャラものとしては合格点をあげたいところですね。まあ、ストーリーはというと、それなりということで…
ちなみに、この作品では恋愛要素は一切ありません。というか、メインキャラに女性がいませんからね。BL要素はというと…見る人が見れば、そう感じられるのかな?個人的には、特に気になりませんでしたが。
あと、このしばらく後に続編も放映されました。



主な登場人物と名言(?)

・オルフェレウス 「今のお前は、一人じゃない」
 理想を追い求める青年。しかし、現実とのギャップにしばしば思い悩むこともあります。ルードヴィッヒとは思想の食い違いからいつも対立していました。陰謀に巻き込まれて死んだ姉のことがトラウマとなっているようです。

・エドヴァルド 「約束したろ、俺がずっと傍に居てやるって」
 オルフェレウスの親友。相手のことを思いやれるかなりいい奴です。しかし、己の出生に関して引け目を感じており、跡継ぎ問題のために義母とは上手くいっていません(もっとこの辺の骨肉争うドロドロ話が見たかった〜)。また、そのせいで妹と生き別れになっており、こいつもそのことでトラウマ抱えてます。兄弟トラウマ設定がこの作品では流行りなのか…?

・ルードヴィッヒ 「目障りだ。私の前から消えろ」
 オルフェレウスのライバル的存在。一見いけすかない奴ですが、実はかなりカッコいい男。いつも憎まれ口を叩いているのですが、それは素直になりきれないための照れ隠し(?)であって、実際は相手のことを想って発言しているように思われます。時には、オルフェレウス達を助けるようなことも行いますが、それもあくまで自分の信念に従っての行動だと主張し、ひけらかさない態度がシブイですね〜。ルーイかっちょいい〜!こいつになら抱かれてもいい(爆)

・カミュ 「そんな僕を受け入れてくれる人達もいるんです」
 お花とお話をするちょっとイっちゃってるお人。さらには予知っぽいことも出来ちゃったりします。なよなよした線の細い美少年で、男の私から言わしてもらえば、はっきりいって「キモイ」ですね(笑)。

・ナオジ 「己に自信のない自分には眩しいのです…」
 ルードヴィッヒの腰巾着。何に対しても控えめの恐縮君ですが、剣の腕はプロ級(?)です。日本からの留学生で、祖国に対し望郷の念を抱いており、将来どうするかを悩んでいる迷える青少年です。

・アイザック 「あーすまないなぁ。足が長いもんでね」
 何処にでも現れる神出鬼没の昼行灯…その遭遇率の高さといったら、オルフェレウスをストーカーしているのでは?と思わせるほどです(笑)。そんな彼の正体は某国の諜報員。しかし、オルフェレウス達が気に入ったようで、何かと彼らに協力してくれます。頼りになるお兄さんといった感じですね。



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