寄生獣 セイの格率
2014年 全24話


評価 65点

作品解説

 寄生獣 セイの格率 Blu-ray BOX I
バップ (2015-03-18)
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平凡な高校生である泉新一は、ある日1匹のパラサイトに襲撃される。間一髪で脳の乗っ取りだけは免れるが、パラサイトは新一の右腕に寄生して彼と同化してしまうのだった。



正直、この作品のアニメ化を聞いた時の最初の感想は、なんで今更?でした。

確かに有名で人気のある作品なんですが、原作は20年も前に完結しており、このタイミングでのアニメ化、実写映画化というのは少々疑問を覚えました。(ハリウッドが映像権を持ってたみたいで、日本では今まで映像化できなかったみたいですね)
ただまあ、私も昔、原作を読んだことがあったのですが、いい感じに内容を忘れていましたので、初見の人と同じくらい新鮮な気持ちで見られたのは良かったと思います。

物語は人間と寄生生物との争いを描いていますが、その中で主人公は共存という可能性を見出しています。まったく異なる種であるパラサイト・ミギーと主人公との奇妙な友情関係は興味深く、なかなか楽しんで見られることができました。
心配していたミギーの「声」についても、最後はもう平野さん以外には考えられない…といったくらいに馴染んでしまいました。やっぱ、さすがですね。

あと、当時は人間がパックリ食べられる等の残酷描写も衝撃的でしたが、今では色々な作品があって、この手の描写も割と耐性が出来ているのではないかと思います。
そう…20年前は色々な意味で画期的な作品だったと思うのですが、今となっては…という点があるところが惜しいんですよね。それなりに良いところもあるんですけど、エルフェン進撃を見てきた世代にとっては古臭さを感じてしまうかもしれません(アニメ自体のクオリティも、両者ほど高くないですし…)

で、このアニメを見ていて一番気になったのは、BGMですかね。
私はあまり、BGMにはこだわらない性質なんですが、この作品に限ってはメチャメチャBGMが酷かった!と断言できます。ほんと、シーンと音が合っていないんです。このBGMのセンスの無さは作品を崩壊させるレベルにまで達しそうですよ。

ということで、アニメ化については満足の出来というわけではありません。古い作品でも、ジョジョのように作り手の情熱次第で素晴らしい出来になると思うのですが、残念ながらこの作品についてはそこまでのものは感じられませんでした。



主な登場人物



・泉 新一
 主人公。平凡な高校生でしたが、右手にミギーが宿ったことで、人間とパラサイトの争いに巻き込まれていきます。キャラデザが原作とは少し異なり、初期の新一はかなり大人しそうな見た目になっていますね。ミギーとの融合が進むことで人間らしい感情を徐々に失っていき、そのことで困惑を覚えていきます。

・ミギー
 新一の右手に宿ったパラサイト。既に私自身が原作のイメージを忘れてしまっているのですが、アニメ版のミギーは何か可愛い印象がありますね。新一との融合が進むことで、こちらは逆に人間らしい感情を理解するようになっていきます。

・村野 里美
 新一のガールフレンド。新一に対し、「きみ…泉新一くんだよね?」と同じセリフを作中で何度か投げかけるところが印象に残っています。やはり彼女も新一の変化に気付き、戸惑いもあったのでしょう。しかし、それでも彼の身を案じ続けるところはナイスな嫁と言わざるをえませんね。

・田村 玲子
 パラサイトの中でも特に高い知能を持つ個体。新一達のことを「貴重なサンプル」として認識していたり、パラサイト同士の生殖行為に興味を持ったり、ただ人間を食うだけの他のパラサイトとは一線を画すものがあります。。



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