キルラキル
2013年 全24話


評価 70点

作品解説

 キルラキル 1(完全生産限定版) [Blu-ray]
アニプレックス (2014-01-08)
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父の仇を探す纏流子は、殺害現場に残されていた巨大な片太刀バサミの謎を追って本能字学園へ転校する。だが、学園は生徒会四天王と彼らを束ねる鬼龍院皐月によって、武力と恐怖で支配されていたのだった。



かつて、天元突破グレンラガンを製作した主要スタッフが再集結して作られたアニメーション。
グレンラガンと言えば、とてつもないまでの熱さで私を魅了してくれた作品なので、これは見ないわけにはいかない!ということで視聴しました。

結果…やはり凄かったです。女主人公でライバルも女…このシチュでどれだけ熱くできるのかと不安もありましたが、このスタッフはほんとやってくれますね。
ただ、グレンラガン程の傑作だったかというと、残念ながらあちらには劣るかなぁという印象でした。決して悪くは無いんです。けど、何て言ったらいいのかなぁ…熱いことは熱いんだけど、魂に響いてくるような熱さではないんですよね。

物凄い勢いの中、見た目も派手で状況も盛り上がっている。テンションぐいぐい上がって最高潮〜!!…にはならず、何処かで乗り切れていない自分がいました。
あくまで主観的な感覚からくるものなので、その理由を言葉にするのは難しいのですが、私には何か違って見えたんですよね。言葉が悪いかもしれませんが、真の熱さというものを履き違えて勢いだけで押し切っている…そんな風にも感じる部分がありました。

その他の要素を見てみると、この作品は最新技術を使ったレトロアニメという印象を持ちましたね。
やっていることや見せ方に昭和の匂いを感じるところが多々ありました。それが良い悪いは視聴者の好みになるので何とも言えませんが、スタッフが作りたかったものがはっきり伝わってくるので、そのスタイルが受け入れられそうなら見る、無理なら止める、はっきりしていて良かったと思います。個人的には、この古臭さは割と好きでした。満艦飾マコの昭和的なギャグも案外楽しめましたし。

あと、ストーリー面にも言及しますが…正直なところ、全体通すと微妙でした(汗)
序盤〜中盤の皐月や四天王との対決辺りは面白かったと思いますが、終盤が何かよく分かんない展開のせいでイマイチ乗り切れなかったんですよね。もしかすると、この作品に真の熱さが感じられなかった要因の一つに、このストーリー面もあるかもしれませんね。

何度も言いますが、悪くはない作品です。ただ、グレンラガンと比較した時にどうしても劣って見えてしまうということなんです。
同じスタッフが作り、似たようなコンセプトの作品なので比較されるのはしょうがないことでしょう。スタッフ側もグレンと比較されることは分かっていて作ったはずで、前作を超えるものを作ろうという意思は当然あったと思います。ただ、残念ながら結果は付いてこなかったなぁ…という感じですね。



主な登場人物と名言(?)

・纏 流子(まとい りゅうこ) 「人は人!服は服だ!」
 父の仇を探す流浪の女子高生。出で立ちはまさにスケバンって感じですけど、今時の子はこの言葉を聞いたことあるんでしょうかね?鮮血を着ることで変身し、鬼龍院皐月や本能字学園の極制服達と戦いますが、本人は変身することで露出度がUPすることを恥ずかしがっているようです。

・鮮血 「私を着てくれ!」
 流子の父親によって作られた、100%生命戦維で裁縫された神衣。人間の言葉を喋りますが、その声は流子にしか聞こえないため、周りからは奇妙な目で見られています。

・鬼龍院 皐月(きりゅういん さつき) 「服を着た豚共!その真実に屈服せよ!」
 本能字学園生徒会長。威風堂々たる貫禄と強靭な意志の力で生徒達のカリスマとして君臨し、絶対者として本能字学園の全てを支配しています。彼女の意志の強さを表すような凛々しい太眉も素敵ですねw ラスボス感を漂わせながらも前半から流子と対峙し、神衣を着る彼女に対抗するため自らも神衣・純潔を纏います。

・満艦飾 マコ(まんかんしょく マコ) 「流子ちゃんは流子ちゃんは!勝って勝ってます!」
 本能字学園にやってきた流子の最初の友人。マイペースで超ド天然で、まったく空気の読めていない言動を行うのが彼女です。基本的にはギャグ担当という扱いですが、彼女のこのアホ可愛さにハマっている人が急上昇中とかいう話もチラホラ…w

・蟇郡 苛(がまごおり いら) 「俺の涙は俺が拭く」
 四天王の一人で風紀部委員長。がまごおり先輩、デカイです…そして、変態ですw 根は真面目な人だと思うんだけどな〜。

・猿投山 渦(さなげやま うず) 「他の感覚が鋭くなりすぎて、猫舌になっちまったんですよ」
 四天王の一人で運動部統括委員長。檜山さんキャラということで何かあるだろうと睨んでいましたが、途中に覚醒イベントがあって前半では四天王の中で一番目立っていましたね。ただ、中盤以降の扱いが他と同レベルだったのでガッカリですよ。

・犬牟田 宝火(いぬむた ほうか) 「俺のパソコンになにかあったら、君死ぬよ」
 四天王の一人で情報戦略部委員長。データ収集と分析に長けているようですが、この手の熱血ものでクール系キャラは影が薄くなりますね。結局、何したかあまり印象に残ってないやw

・蛇崩 乃音(じゃくずれ ののん) 「やっぱあんた不協和音よ」
 四天王の一人で文化部統括委員長。皐月とは幼稚園からの幼馴染であり、一番の理解者を自負しています。彼女の極制服は、もう制服じゃないですね。むしろデンドロビウムですよw



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