カレイドスター
2003年 全51話


評価 95点

作品解説

カレイドスター アンコールDVD-BOX 1
ビクターエンタテインメント
発売日:2007-04-27

カレイドスターになるために、日本から単身アメリカへとやってきた苗木野そらは、様々な困難にぶつかりながらも、それを乗り越えて成長していくのだった。


昨今では珍しくなった、昔ながらのスポ根精神を受け継ぐ熱血系サクセスストーリーです。
内容は2部構成であり、1〜26話の第1部では、初心者のそらが先輩でありトップスターでもあるレイラさんに認められて、共に演技をするまでに成長する所が描かれています。2話の総集編を挟んで、29話からは「カレイドスター 新たなる翼」とサブタイトルが付き、心機一転、新キャラ登場。成長したそらは、真のカレイドスターになるために、自分が成すべきことを模索します。途中、迷い、挫けることもありますが、彼女は夢へと向かって、自分の信じる道を突き進んでいきます。
という風に、この作品は主人公のそらが夢を叶えるための物語となっていますが、ただ彼女一人だけが目標とするステージへ辿り着くというのではなく、他のメインキャラ達もそれぞれ自分が目指すべきものを見つけて、己の目標を達成するためにがんばる姿が描かれています。最終的に、誰かが栄光に輝く影で絶望に捕らわれている者がいるなどということはなく、最高のステージを作るために皆で頑張って高みに上っていくという何とも清々しい気分にさせてくれる作品なんです。
ところで、この作品の重要なテーマの一つに世代交代というものがあります。夢を追い求めてカレイドステージに入ってくる者が入れば、様々な理由から去っていく者もいる…分かってはいることなんですが、見ていて胸が切なくなります。しかし、去っていく者の想いはそこで途切れるわけではありません。残された夢は新たなる世代へと受け継がれてゆくのです
まさに、青春ど真ん中ストーリー!はっきり言って、超イイです!感動します!神アニメです!この作品に対しては、どれだけ絶賛の言葉を与えても足りないくらいですよ。
これを見れば、皆さんもきっと温かい気持ちになれることでしょう。そして、何処かに置き忘れてしまっていた自分自身の「夢」をもう一度思い出させてくれるはず!そらの天使の心を分けてもらいましょう。



主な登場人物と名言(?)

・苗木野そら 「やってやれないことはない!」
 この物語の主人公。彼女が一生懸命に頑張る姿こそカレイドの真骨頂ですね。そらが頑張れば元気が出る!そらが成功すれば勇気が出る!多くは語りません。とりあえず見てくれ。そうしたら、彼女…というよりこの作品の良さが分かるはずです。

・レイラ・ハミルトン 「私の夢になってよ、そら」
 天才プレイヤー…に見えますが、それは過酷な練習の賜物。完璧な演技を求める彼女に一切の妥協はありません。初め、そらに対して好意的ではありませんが、彼女のことを認めた後は進むべき道を示してくれます。そらの良き先輩であり、良きパートナー、良きライバルでもある彼女はまさに影の主役!レイラさん無しでカレイドは語れねぇゼ。彼女が主役のOVA「Legend of phoenix レイラ・ハミルトン物語」も必見だ!

・フール 「恐れを知らぬ愚か者の前に、未来の扉は開かれる」
 一言で言えば、変態妖精。そらの風呂を覗こうとし、毎度悲惨な目にあっています。しかし、その正体はというと、ステージに選ばれた者だけが見えるというステージの精で、そらにしか見えません。最初はね…(ニヤリ

・メイ・ウォン 「デーモンスパイラル!」
 第2部から登場のそらのライバル。鼻っ柱が強く、何かと野生化(笑)しては、そらに突っかかってきます。まあ、根は頑張り屋のいい子なんですけどね〜。何処ぞのスーパーロボット系主人公のように全ての技に名前をつけて、繰り出す瞬間にそれを叫ぶところがナイスですw

・ロゼッタ・パッセル 「き、気のせい、よね…」
 天才ディアボロ少女。第2部からカレイドステージに入団し、そらに憧れて空中ブランコのキャストを目指します。ブランコはずぶの素人ですが、練習を重ね、ラストの白鳥の湖ステージでメイと共にエターナルイリュージョン(笑)を決めます。そして、その後のエピローグではなんと…!?ちなみに、TV放映終了後、彼女が主役のOVA♯52「笑わない すごい お姫様」が発売されました。

・ケン・ロビンス 「…居たの?ケン (byそら)」
 って言われるようなキャラですw そらに好意を寄せていますが、相手にされて(気付かれて)いない、典型的な三枚目キャラ。けれど、いつも影からそらのことを支えるこいつは、好感の持てるとってもいい奴なんですよね。このキャラがウリなんでしょうが、どうか彼に一度くらいは日の目を当ててあげてほしいです。彼の主役OVAを希望!(まあ、100%無理でしょうがw)

・ユーリ・キリアン 「俺達はそのときだけ支えてやればいい」
 レイラと並ぶカレイドステージのトップスター。ユーリさん、かっちょいいぜ〜!と思いきや、ある時期を境に私の中で彼の株は急落しました。そして、第2部に入っての再登場で、やっぱりかっこいい奴だなぁと思えたのですが、それも束の間…レオンに対する告白で、またもや下降気味。結局はそれなりにイイ奴のようでしたが、私の中でかなり浮き沈みの激しい奴でしたよ。

・レオン・オズワルド 「どの瞬間も、かけがえのないものに…」
 第2部から登場のそらのパートナー。これまた超いけすかない奴が入ってきて、一波乱ありそうだなと思っていたら、期待を裏切らずに色々とかき回してくれました。しかし、彼には大きな秘密がありました。それは、クールな印象とは裏腹にその実体はなんと…「ヘタレ」だったのです!(笑)



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