カレイドスター レイラ・ハミルトン物語
2006年 全1話


評価 75点

作品解説


ブロードウェイでの新作公演で、「フェニックス」の役を演じることになったレイラは、新しい自分のイメージが掴めずに悩んでいた。そして、彼女は自転車で行き先も告げずにとびだしてしまう。一方、偶然にもカレイドステージの次回作も「フェニックス」であり、そらも自分のフェニックスが見えずに悩んでいた。そんな時、レイラ失踪の報が彼女の元に届き、そら達はレイラを探しに行くのであった。


カレイドの影の主役、レイラさんに焦点を当てたサイドストーリーです。
彼女がこれまでの過去を振り返りながら、己がこれから進むべき道を探していくって感じで話が進んでいきます。本編では、常に強い女性であり続けたレイラさんですが、ここでは初めて彼女の中の弱い部分も垣間見ることが出来ました。
まあ、「レイラ・ハミルトン物語」の名は伊達ではなく、レイラさんファンなら泣いて喜ぶようなシチュエーションが散りばめられています。幼少期のレイラちゃんもとってもかわいいですし…w
とりあえず、よくぞこの短い時間でここまでやりきったという感じです。あくまで外伝ですから、これ単体での面白さという部分は若干乏しいかもしれませんが、本編を補うという役割をよく果たしており、なかなかいい感じの話が展開されてましたよ。カレイドファンなら大抵は満足出来ると思いますね。



主な登場人物と名言(?)

・レイラ・ハミルトン 「あなたに会えて…本当に良かった」
 この人はやっぱり凄いです。旅の途中、色んな人との出会いが切っ掛けにはなったものの、結局誰に頼るでもなく自分一人の力で悟り(?)を開いちゃいますから。まさに、己の力だけで蘇る不死鳥!この称号は、レイラさん(と、星飛雄馬)にこそ相応しいです。けど、蘇ったレイラさんver.2は、ただ復活しただけではありません。当然グレードアップしています。そう、メイドのマッコリーが泣いて喜ぶくらいには…ね。

・苗木野そら 「私の中で今燃え上がっているのは、あなたに憧れる想い…胸の中が熱いです、レイラさん」
 今回はレイラさんメインなんで、ちょっと見せ場は少なめかな?しかし、キッチリと押さえるところは押さえてるって感じはします。それにしても、レイラさんとそらの間には凄い絆がありますね〜友情とか、百合(爆)とかを超越した関係に見えます。レイラさんが居たからこそ、今のそらがあるんですよね。ほんと、二人が出会ってくれてありがと〜って気分ですよ。

・ケン・ロビンス 「僕の夢だったら、ずっと燃え続けているよ。今も…僕の目の前でね」
 ヘタレだの、存在感無いだの散々言われてますが、やっぱりこいつがいないことにはカレイドは成り立ちません。最後のそらとのやり取りはよかったですね〜ちょっと「恥ずかしいセリフ禁止!」って感じもしますが(笑)。願わくば、彼の恋が成就されますように…

・メイ・ウォン 「ミラクルタクシーチェーンジ!」
 完全なギャグ要員です。まあ何であれ、サブキャラでこれだけ見せ場があれば儲けものですね。今回の彼女の必殺技(?)は、「ミラクルタクシーチェンジ」と「デビルブレーキング」。どっちも危険です…特に、走行途中に隣のタクシーへ乗り移るという「ミラクルタクシーチェンジ」は、まさに奇跡の大技なんで、良い子は絶対に真似しないように(笑)

・マッコリー・トンプソン 「そんな風に言ってもらえたら、嬉しいです」
 影ながらにレイラさんを支えてきた元メイドのマッコリー。しかし、今回はお嬢様への愛が実り、ちょびっと光が当てられましたね。ちゃんと名前も付いたようだし、ようやく報われたよ。

・リュー 「あんまりキバるともたないよ」
 最後のセーラー戦士(※)登場!…というのは裏情報で、本編ではレイラさんが旅の途中で出会った女性という役です。前情報からなんとなく、このストーリーのキーパーソンになるのかな?と思ってましたが、ただのチョイ役でした。むしろこの人よりも、その後に出会った名も無いじいさんばあさんや、ガキんちょの方が重要な役割を担ってましたよ。やっぱ、夢の総出演のためだけのゲストってわけか…
(※ この作品には、佐藤順一監督の出世作であるセーラームーンの5人のメインキャラの内、これまで4人の声優さんが登場してました。それで、最後の一人がこのOVAで出演ということで話題になりました)



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