神のみぞ知るセカイ
2010年 全12話


評価 60点

作品解説

 神のみぞ知るセカイ ROUTE 1.0 〈初回限定版〉 [Blu-ray]
ジェネオン・ユニバーサル (2011-01-26)
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恋愛シミュレーションゲームの神で、2次元の女性にしか興味の無い桂木桂馬は、ひょんなことから悪魔と契約してしまい、リアル女性の攻略を行うことになってしまうのだった。


ふむ…目の付け所はなかなか面白かったと思います。
最早、只の萌えアニメなんて時代遅れでつまんない。その中に何か変化球になるようなモノを組み込んで、アクセントを付けるという試みは良いのではないでしょうか?実際、萌えアニメというものに飽き飽きしていた私も、何処か新鮮な気持ちで見ることができました。
萌えアニメの主人公といえば、鈍感で優柔不断でラッキースケベで…等、ある程度もう形が決まっていましたが、この作品ではそういった主人公像を払拭する新しい主人公が築き上げられていました。そう、リアルはクソゲーと言い切る厨二病美少女ゲームオタクですw そういった設定の主人公を据えることで、リアル恋愛を3次元攻略と割り切ってしまい、ギャルゲーの攻略方法を応用させて女性を落とすんだという新しい形を作り出していました。この設定でどう物語を組み立てていくのか…?初めはかなり期待が持てましたね。
ただ、所詮は萌えアニメ…と言っては失礼かもしれませんが、シナリオ的には大したものではありませんでした。桂馬の“攻略方法”はそれなりに楽しかったのですが、あまりにもすんなりいきすぎたので少々拍子抜け。結局、3次元だろうが2次元だろうが、ゲーム理論で簡単におとせてるじゃん。ここんとこ、もう少しリアルさが欲しかったですね。また、一部テンポの悪いところが見受けられたのもマイナスです。
も一つ気になったのが、女の子を落とすことだけが目的になっているところ。攻略によって、桂馬自身に恋愛感情が芽生えるといったこともなく、女の子もおとされた後は記憶を無くすということで、後に残るものが何も無いんですよね。一回落としちゃったキャラはそれでもう終わりなんでしょうか?二期もあるということですが、今回出てきたヒロインの再登場とかはあるのでしょうかね?



主な登場人物と名言(?)

・桂木 桂馬 「見えたぞ、エンディングが!」
 ギャルゲーをこよなく愛し、数多のヒロインを最速で攻略した実績から「落とし神」の異名を持つ厨二病主人公。ひょんなことから悪魔と契約してしまい、自分にとって何の興味も無いリアル女性を落とす羽目になってしまいます。リアル女性を落とした実績はありませんが、ギャルゲーで培った技術を用いて3次元攻略に挑みます。

・エリュシア・デ・ルート・イーマ 「ご契約、ありがとうございます」
 通称:エルシィ。地獄からきた悪魔ですが本人は相当のドジっ子であり、桂馬のことを現実の女性を難なく落とすことのできる人物だと勘違いして契約してしまいます。人間界では桂馬の腹違いの妹ということにして一緒に住んでいます。

・高原 歩美 「明日も、応援来てくれる?」
 陸上部に所属する活発な女の子。桂馬のことを「オタメガネ」と呼んで普段から馬鹿にしています。桂馬の1人目の攻略対象。

・青山 美生 「悔しかったら私のような金持ちになれ」
 財閥の社長令嬢として知られる金髪ツインテール。小銭を持たず、万札をバラまくようなキャラですが、実は…。

・中川 かのん 「私、頑張ったな」
 人気絶頂の高校生アイドル。昔は三人組アイドルユニットとして売り出していましたが、結果はいまいち…しかし、ソロになってからブレイクしました。ただ、売れた今でも悩みはある様子。

・汐宮 栞 「私、頑張ったな」
 本が大好きな図書委員。頭の中では色々考えていますが、それを言葉として表現するのが苦手で無口になってしまい、なかなか相手とコミュニケーションが取れないようです。



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