GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-
2008年 全13話


評価 65点

作品解説

 GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- Vol.1【初回限定版】 [DVD]
メディアファクトリー (2008-03-25)
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制作会社を変え、キャラデザを萌え寄りに変え、声優を変えた、ガンスリ第2期…こんなことすれば、内容以前に反発あるのは当然ですよね。特に、1期が好評だった作品なら尚更です。この2期には、原作者も絡んでいるということなんですが、このザマは一体どういうことなんでしょ?
内容の方は、1期で各キャラの紹介エピソードが大体終わったので、2期はストーリーものの要素が強くなっています。義体の少女と渡り合える強さを持つライバルキャラ・ピノッキオを登場させ、彼との戦いを主軸に1クールが展開されました。
とは言え、ピノッキオと直接対決を行った回数自体は少ないんです。では、それ以外の尺で一体何をしているかというと…ピノッキオを含む敵陣営の背景というものを描いていました。ぶっちゃけ、このことも賛否両論かもしれません。何故かというと、敵陣営のことを深く描くことで、義体の少女達の出番が少なくなってるんですよね。1期の時のキャラの掘り下げ具合と比べると明らかに不足しています。例外的に、トリエラだけは目立っていましたが、他のキャラは単なる萌え要員としか…(汗)
ただ、この敵陣営の掘り下げですが、これはこれで意外と面白いんだよな。父親の愛情を求める殺し屋ピノッキオ、父親の敵討ちを誓うお嬢様テロリスト・フランカ、世捨て人で爆弾のプロ・フランコ、この三人の関係性が結構良かったんです。彼らとの生活の中でピノッキオが人間らしい感情を取り戻していくところが良かったし、そんなピノッキオを受け入れる二人も良かった。だから、見ているうちに敵陣営の方にも感情移入してしまいましたよ。
もう一つの見所としては、ピノッキオとトリエラの対決。お互い譲れない想いを持つ似たもの同士の戦いは熾烈を極めました。私、個人的にトリエラが大好きなんですが、最終決戦ではピノッキオの方も好きになっていたので、どっちかが死ぬのは嫌だな〜なんてことも思ったり。
ということで、個人的に話自体は嫌いではありません。まあ、1期のガンスリとはまったく別物なので、受け入れられないって人が多いのも分かりますが、1期は良すぎたんだと考えることにしましょうw
ちなみに…1期ラストで絶対死んだと思ってたキャラが普通に生きてたのに興醒め。あの演出は確実にお別れモードでしょ。俺の感動を返せ〜!!w



主な登場人物と名言(?)


メインキャラは1期レビューにて紹介


・ピノッキオ 「苦手なんだ、女の子って」
 義体の少女達と対等に戦える腕を持つ少年。父親代わりであるクリスティアーノの役に立つため、数々の殺し屋の仕事をこなしてきました。ただ、あるトラウマを抱えており、トリエラとの戦いで勝利寸前まで追い詰めながら、命を奪わずに見逃したこともあります。当初、感情の起伏の乏しい無機質な印象でしたが、フランカ・フランコとの関わりから人間性を取り戻していきます。

・フランカ 「私は必要な人殺ししか認めないわ」
 元は裕福な家に生まれたお嬢様でしたが、父親が無実の罪から投獄され獄中死したことで、政府に対する怒りを覚えて活動家になります。爆弾技術を学ぶために色々な活動家の下を訪れますが、たらい回しになったあげくフランコのところへ辿り着きます。ちなみに、フランカという名前は偽名で、師匠であるフランコによって付けられたもの。

・フランコ 「俺には主義主張なんてない」
 フリーの爆弾テロリスト。祖父は爆弾作りの名人で、彼もその技術を受け継いでいるのですが、精巧さよりもお手軽爆弾が重宝される現実に嫌気が差して、フランカが彼の前に現れるまではやる気を失っていました。そんなフランカとの関係は、パートナー以上恋人未満?



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