機動戦士Vガンダム
1993年 全51話


評価 70点

作品解説

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故郷のカサレリアで幼馴染のシャクティらと共に暮らしていたウッソは、ザンスカール帝国の攻撃をきっかけにリガ・ミリティアに参加し、戦争に巻き込まれていくのでした。


このガンダムでは多くの女性キャラが活躍しています。しかし、彼女達の中で幸せになれた人はほとんどいません。戦争という悲劇が彼女達を不幸に陥れました。(特にシュラク隊なんかは扱いが酷い…ほとんど使い捨て要員だったからなぁ)
数多い女性キャラの中でも一番印象に残っているのは、カテジナ・ルースというキャラです。はっきり言ってこの方、めっさ強烈です。ヤバイです。危険です。キ*ガイです。このカテジナ…いやカテジナさんの勇姿を見ていない人は一度ぜひ見てください。戦慄を覚えますよ
ちなみに、この作品を製作している当時、監督である富野さんには色々迷いやら不満があって、精神状態が安定してなかったようです。だからか知らないけど、作中にはそのカテジナさんを始めとしたおかしな行動を取るキャラやら、ヤバイ表現などがやたらと目に付きましたね。
例を挙げると、「とち狂って穴堀りを始めるヒロイン」、「ヘルメットの中に残る母親の生首」、「水着のお姉さん達(生身)をガンダムで殲滅する主人公」…等などマジでヤバイの盛りだくさんですよ。
つーわけで、これはガンダムの中でも問題作。カオスな臭いが漂う作品となっています。しかし、それ故にファンならここを避けて通ることは出来ないでしょうね。
それで、監督がこのVガンダムのリベンジとして作ったものが、ブレンパワードであり、∀ガンダムらしいです。これらの作品で監督がリベンジに成功したのかどうかは知りませんが、確かに一味違った作品にはなってました。(ブレンは何処か同じ臭いもしてますが表現方法が真逆で、ターンAは毛色そのものがまったく違う)


〜おまけ「宇宙世紀の流れ」〜

宇宙世紀 作品名 放映年
0079 機動戦士ガンダム 1979年
0079 機動戦士ガンダム MS08小隊 1996年
0080 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 1989年
0083 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 1991年
0087 機動戦士Zガンダム 1985年
0088 機動戦士ガンダムZZ 1986年
0093 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 1988年
0123 機動戦士ガンダムF91 1991年
0153 機動戦士Vガンダム 1993年



主な登場人物と名言(?)

・ウッソ・エヴィン 「おかしいですよ、カテジナさん!」
 ガンダム史上最年少主人公。多くの綺麗なお姉さんに囲まれウハウハしてました(笑)。しかし、MS戦における発想はなかなかのものです。特にボトムアタックはとんでもないよ…あれはメカニック泣かせの最強攻撃ですね。ちなみにシャアの子孫という裏設定があります(ウッソの母→ミューラ・ミゲル、シャアの愛人→ナナイ・ミゲル。といったミゲル繋がりで…)

・カテジナ・ルース 「とち狂ってお友達にでもなりに来たのかい?」
 ウッソの憧れの人。お嬢様風の外見通りに戦争を嫌う少女…って最初は彼女もこんな設定だったんですよ。それがまさかあんなことになるなんて…(絶句)。彼女は途中でウッソ達を裏切り、ザンスカール側につくことになるんですが、その裏切りっぷりといったらレコアさんなどかわいいもんです。なにせ、昔の仲間に対してまったく容赦がありませんから。こいつのせいでどれだけリガ・ミリティアのパイロットが撃墜されたことか…。ほんと、精神面からヤバくなってて、あまりの壊れっぷりに何年経っても彼女のことが頭の中から消えないほどに刻まれてしまいました(笑)。そんな凄まじいまでのキレっぷりを見せてくれたこの御方ですが、ラストでの姿は涙なしでは語れません。

・クロノクル・アシャー 「お前のような少年に何が分かる!」
 ヘタレ。シスコン。潔癖症。仮にも、アシャー(並び替えるとシャアー)の名前をもらっているのなら、もっとライバル役らしい活躍をしてもらいたかったです。後半、完全にカテジナさんのキャラに喰われています。

・シャクティ・カリン 「おかしいわ、この人たち。みんなおかしいわ」
 穴掘り少女(笑)…こいつもある意味ヤバイです。言ってることとやってることが無茶苦茶だぁ。しかし、こんなんでも一応ヒロインなんだよな。私の中では、ニナと同じくらいにあり得ないヒロインですw

・マーベット・フィンガーハット 「その命が育つ環境を守るのが役目でしょ」
 ウッソのいいお姉さん役。パイロットとしては、はっきり言ってしょぼいですが、彼女の本当の役割は別なところにありました。この作品における唯一の未来への希望というのは、彼女のお腹の中の新しい命ですかね。

・ファラ・グリフォン 「聞こえるだろう…ギロチンの鈴の音がさぁ」
 ギロチン好きのお姉さん。前半は理性的なところもありましたが、後半はすっかり壊れちゃってましたね。どーして、Vガンダムはこんなにキレ女キャラがいるんだ?

・マリア・ピァ・アーモニア 「全ての禍の元はわたしなのです」
 ザンスカール帝国の女王で、クロノクルの姉です。サイキッカーとしての力を持ち合わせており、その素質をカガチに見込まれて女王に据えられます。彼女とシャクティの間には、ある秘密がありました。

・ルペ・シノ 「夢なんだよ、あたしの!」
 ザンスカールの女パイロット。かわいいウッソ君を自分の子として欲し、夢とまで言い切った変態。ある意味、母性本能に溢れているとも言えるのか…?けど、当のウッソ君はそれに対して「迷惑です!」と彼女の夢を一刀両断(笑)。女性キャラは皆濃いなぁ…

・アルベオ・ピピニーデン 「イスを尻で磨くだけの男で、終わるものかよ!」
 士官学校時代の後輩であるクロノクルに、どんどん出世されて立場が無くなっていきます。上記のセリフを見て分かるように、ヘタレ街道爆進中ですな。ルペ・シノさんもつまらない男って言ってましたし…(笑)

・タシロ・ヴァゴ 「何故だぁ、何故私がギロチンにかけられなきゃならいんだぁ」
 あちゃ〜こいつも小物ですね。一世一代の大勝負とカガチに対して反旗を翻しますが、実際はファラの力に頼ってる情けない奴です。お前程度の器で、支配者になろうなんざ100年早いってーの!

・フォンセ・カガチ 「笑ったな、マリア」
 女王マリアを操る事実上のザンスカールの支配者。しかし、いつの間にかマリアがいないと何も出来ないヘタレと成り下がっていました。それにしても、ザンスカールの男共ってどうしてこう情けない奴ばかりなんだ?これからはやっぱり女の時代か…



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