機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線
2008年 全3話


評価 70点

作品解説

 機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線 1 あの死神を撃て! [Blu-ray]
バンダイビジュアル (2008-10-24)
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重力戦線の名が示すように、今回は全て地上戦。宇宙戦好きな人はごめんなさいの内容ですね。
とりあえず、前作がジオン側の視点だったのに対し、今回は連邦側の視点になっています。ということで、連邦軍兵士の前に立ち塞がる最強の敵は巨人ザク…別にふざけてませんよ。今やすっかり雑魚の代名詞となっているザクですが、アムロのようなニュータイプではない普通の兵士からすれば十分脅威です。しかも、会戦初期は連邦にモビルスーツがなかったですからねえ。戦闘力の劣るマシン(武器)でどうやってモビルスールを倒すのかというのも面白いところでしょう。
雰囲気的には、3話とも無常感というか何処かやりきれない思いが残るような話になってます。まあ、このシリーズ特有の泥臭さは健在なので、前作が気に入った人なら楽しめる出来になっていると思います。
ただ気になったのが、作中に「死神」なるファンタジーの存在が登場してるとこなんですよね。どうもこいつが世界観を壊しているような気もして、いまいち受け付けられなかった感もあります。リアル路線を貫くのなら、こういうのはいらなかったんじゃないかな〜?



主な登場人物と名言(?)

・死神 「涙さえ重力に引かれ、地獄の門は未だ閉じず」
 その名のとおり死神です。死に近い人に憑く亡霊みたいなものなのかな?つか、他は全てリアルに作られてるのに、ここだけ妙なファンタジー要素になっていてどうも微妙な感じも…(汗)

・ベン・バーバリー 「私は周りから、部下の血を吸う死神って呼ばれています」
 巨大で強靭な敵…ザクに生身で立ち向かうことを余儀なくされた連邦軍中尉。こちらが戦車でもMS相手だったら相当不利なのに、こいつの場合はミサイルランチャー装備の生身ですからねえ…しかも、相手は一機じゃないと(汗)。そりゃあ、部下達もいっぱい逝っちまうわ。

・ハーマン・ヤンデル 「どうやら、俺の背中には死神が憑いてるんだとよ」
 白ザク(ホワイト・オーガ)への復讐のため、義足になりながらも戦う連邦軍中尉。白ザクを倒さなければ前に進めないという呪縛のようなものに捕らわれています。新しく赴任してきたレイバン・スラー軍曹と共に61式戦車で敵に立ち向かいますが…

・アリーヌ・ネイズン 「どうせ今の私は抜け殻だ」
 連邦の技術中尉。陸戦強襲型ガンタンクの開発を行っていましたが、恋人だと思っていた男にデータを奪われてジオンに流れてしまいます。今の彼女は、そのガンタンクのパイロットとして、かつての恋人を殺すことに執念を燃やすのでした。



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