機動戦士ガンダムZZ
1986年 全47話


評価 55点

作品解説

 機動戦士ガンダムZZ メモリアルボックス Part.I[Blu-ray]
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ティターンズとの最終決戦で傷付いたアーガマはシャングリラというコロニーに立ち寄る。そこで、彼らは新たなニュータイプ、ジュドー・アーシタと出会うのだった。


Zガンダムの続編。内容もシリアスだった前作に引き続き…と思いきや、一転して訳の分からんおちゃらけモード全開。Zファンの私には、最初からちょっと受け付けられませんでしたよ。
Zの衝撃的なラストから、こんな軽いノリにいきなり変わったら違和感アリアリですね。純粋な続編としてスタートした作品なんですから、これはどうかと思いました。それに、なんか妹キャラとかも一杯いるし…今で言う「萌え」とかも意識していたのでしょうか?ほんと、一体何をやってんでしょう(汗)
ただ、後半になると徐々にガンダムらしいシリアスモードに入っていくことになります。けれど、グレミーとか前半の性格とまったく違うし、これはこれでちょっと違和感を覚えましたね。結局どういう路線でいきたかった作品なのかがよく分かりません。
内容的にもお粗末なエピソードが多く、あまり印象に残るようなところがありませんでした。プルとかプルツーとかの話は、結局Zの強化人間エピソードの焼き直しに過ぎないし、ハマーン様との決戦というのに因縁深いシャアは登場しない(OPにはしっかり出てくるのに…)、この作品ならではの見所部分がほとんどありませんね。
それというのも、実はZZの後半は逆襲のシャアの内容をやるつもりだったらしいのです。しかし、劇場版が決定したため、その内容は先送りに…ということで中途半端な話になってしまったのかもしれません。
もし、劇場版が決定してなかったら、この作品の後半はとんでもないことになってた可能性もあるんですよね。ジュドー、ハマーンに加え、カミーユ、アムロ、シャアも巻き込んだ、まさにファーストからの流れの集大成…そんな話見てみたい〜!!
ちなみに、OP主題歌の「アニメじゃない!」には笑わせてもらいました。一番インパクトに残ってるのは、間違いなくこの歌だなw


〜おまけ「宇宙世紀の流れ」〜

宇宙世紀 作品名 放映年
0079 機動戦士ガンダム 1979年
0079 機動戦士ガンダム MS08小隊 1996年
0080 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 1989年
0083 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 1991年
0087 機動戦士Zガンダム 1985年
0088 機動戦士ガンダムZZ 1986年
0093 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 1988年
0123 機動戦士ガンダムF91 1991年
0153 機動戦士Vガンダム 1993年



主な登場人物と名言(?)

・ジュドー・アーシタ 「その潔さを、なんでもっと上手に使えなかったんだ!」
 仲間達と共にジャンク屋を営む少年。アムロカミーユとこれまでの主人公が戦争やニュータイプについて悩み抜いてきたのに対し、このジュドーはノーテンキなやつで難しいことはあまり考えていませんでした。ガンダム主人公のあり方としてはちょっと微妙かもしれませんが、妹のことはいつも第一に考えており、一人の兄としては合格点をあげたいところです。

・ハマーン・カーン 「恥を知れ!俗物!」
 ネオ・ジオン軍の指導者。この人はかなりカッコいい御方です。マシュマーがお熱なのもよく分かりますよ。ハマーン様には、ぜひシャアと完全決着を着けてもらいたかったのですが、いかんせん奴は出てきません。シャアと彼女の因縁、そしてハマーン様のさらなる活躍を見たい方は、漫画「機動戦士ガンダムC. D. A. 若き彗星の肖像」を読んでみてください。初々しいハマーン様に萌え死にます。

・グレミー・トト 「私には戦わねばならぬ大義がある」
 前半はルーのことを好きだと言って追いまわし、何処かおちゃらけた感じもあったんですが、後半は人が変わったかのように大義を振りかざして、ニュータイプ部隊なる恐ろしげなものを率いてハマーンに反逆します。どうやら、彼はザビ家の血を引いているらしいのですが…

・ルー・ルカ 「私のこと好きだっていうの忘れないよ…ごめん」
 この物語のヒロイン?なのでしょうか…よく分かりません。Zの時も思いましたが、このガンダム作品は味方のヒロイン候補よりも、敵側の強化人間の方が目立ってるんですよね。とりあえず、ジュドーとはそれなりにいい感じに見えましたし、グレミーからも好かれる等ヒロイン要素は兼ね揃えています。彼女とグレミーの最後の戦いはよかったです。

・リィナ・アーシタ 「こんなの違う!私はこんな大人になるために生きているんじゃない」
 ジュドーの妹。戦争とはまったく関係ないところにいたのですが、不幸にもそれに巻き込まれ、色々と数奇な運命を辿ることになります。幼いながらも、なかなかしっかりした子でした。

・エルピー・プル 「あたしはあなたよ。あなたはあたしなのよ」
 ジュドーと心を通わす、敵側のニュータイプの少女。得てしてこういうキャラは、ガンダム世界においては悲劇の最後を遂げますが…。ちなみに、お風呂が大好きという視聴者にはとても嬉しいキャラです(笑)

・プルツー 「私はプルツーだ…私はプルツーだ!」
 プルのクローンである強化人間。サイコガンダムmk-U、クインマンサといった巨大MSに乗って現れます。プルとの戦いでお互いの存在に嫌悪感を抱き、憎みあった姿が印象的でした。

・マシュマー・セロ 「ハマーン様ッ!バンザーイ!」
 ハマーン様ファンクラブ会員ナンバー001(笑)。現在で言うストーカーですな。多分、ハマーン様もこいつの相手がいいかげんウザくなったんで、使い捨て要員として強化しちゃったんでしょう。さすがに、戦闘中バラの花に話しかけるアホは部下にいらんですよ。

・キャラ・スーン 「ああ…体が熱い…熱いのよぉ!」
 自称、猫目のキャラ。エル曰く、おっぱいおばけ(笑)。モビルスーツに乗ると体が熱くなって、興奮してきちゃう変態です。そういえば、こいつも最終的には強化されちゃったみたいですね。な〜んでネオジオンには、ノーマルで使える奴が少ないんだ?オールドタイプのままで強かった奴って、ラカンぐらいなのでは?



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