新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
1997年 全3話(劇場版)


評価 75点

作品解説


アフターコロニー196年。戦争が終わり、平和への道へと向かう世界に対し、謎の軍隊が宣戦布告をする。それに対し、ガンダムパイロット達は再び立ち上がるのであった。


TV本編からの続きです。まあ、アンコール的な続編ですから、内容としてはそれなりのものとなっていますが、この作品の特徴である見せ場のカッコ良さというのは相変わらず健在でした。ガンダムパイロット達の過去も若干垣間見れるので、ファンならチェックしないと駄目なとこですね。
今回はガンダムパイロット同士が戦うって話を聞いていたのですが、トロワはいつものスパイ行動であり、実際敵に回ったのって五飛だけでした。けど、さすがにこの作品のガンダムパイロットはなまっちょろい戦いはせず、己の信念を懸けてガチで勝負してましたね。戦闘シーンは短いながらも、なかなか見応えがありました。
それにしても、主人公のヒイロは相変わらず見せ場満載です。周りにこれだけ魅力的なキャラがいるのに、一瞬でそれら全てを食ってしまうほどの圧倒的な存在感を放っていましたから。こいつはほんと、卑怯なほどにカッコイイ!けど、さすがにここまでやるとカッコ付けすぎだろ…って気もしましたけどw
しかしまあ、この作品の何に驚いたかというと、主人公達の機体のデザインが一新されてたことです。ウイングゼロなんか豪華な羽まで生えちゃってて、何と言うかプラモ売り上げに対する意気込みが感じられましたね(笑)
ちなみに、劇場版とOVA版では若干構成に変化が見られましたが、個人的には劇場版をオススメしときます。そちらでは、眉毛が二つに枝分かれしたあの御方も登場しますし(笑)



主な登場人物と名言(?)

・ヒイロ・ユイ 「五飛、教えてくれ。俺達は後何人殺せばいい?」
 相変わらず、こいつの役どころはかっこいいよな〜。過去のガンダム作品を振り返っても、こいつくらいにヒーローやってる奴はいねえよ。まさに、女性ファンのハートをガッシリ鷲掴みって感じです。それで今回ですが、ヒイロとリリーナの絡みが少なかったように思いますね。ファンならここをもう少し見たかったんじゃないかな〜って思うんですが、どうでしょう?

・リリーナ・ドーリアン 「私達に必要なのは、主義や主張ではなく、平和を望む心です」
 ドーリアン外務次官〜つーわけで、死んだ親父(義父)と同じ道歩んじゃってます。元クイーンリリーナである彼女は、政治的に利用できると考え、敵側にさらわれてしまいます。

・デュオ・マックスウェル 「地獄への道連れは、ここにある兵器と戦争だけにしようぜ」
 ヒイロからは頼りにされている部分もあるようですが、やっぱり何処か三枚目な部分は拭いきれないですね。他のガンダムパイロット達からの扱いはよくないです(笑)。つーか、デュオに付随させて、もっとヒルデを出してください!

・トロワ・バートン 「名前など無い。どうしても呼びたければ名無しでいい」
 スパイ活動が得意です。またしても敵側に潜入して情報収集です。ちなみに、今回は本物のトロワ・バードンが出てきましたね。それで、こいつが何故トロワという名を名乗っているかも語られていました。つーか、こいつのヘビーアームズは結構重そうなのに、なかなかアクロバティックな動きをしてましたよ…(汗)

・カトル・ラバーバ・ウィナー 「この宇宙に命よりも重いものは存在しない」
 皆にガンダムを放棄しようと呼び掛けて、機体を太陽に送り込みます。ぶっちゃけ、何故太陽に?って感じでしたね。到達するまで結構時間がかかるようなこと言ってたし、もし途中で誰かに回収されでもしたらどうするつもりだったんでしょう?まあ、あっさりと自爆装置で破壊してたら、その後の活躍の場がなくなってしまったんですけどね。つーか、エピローグでこいつ建設現場で働いてましたよ。超似合わね〜

・張 五飛(チャン ウーフェイ) 「俺は、貴様と戦ってみたかった」
 こいつも敵側に回っているのですが、トロワとは違い本気でヒイロに勝負を挑んできます。己の中で昇華しきれずに残った想いを胸に、兵士の立場を主張します。やっぱナタクはタイマンでの近接戦闘に優れてる機体で、ウイングゼロといい勝負してましたね。

・ゼクス・マーキス 「平和に馴染めない男も、少しは役に立つということだ」
 コードネームは火消しの風「ウインド」。ミリアルドさんが帰ってきました。いや、今回はゼクスということでいいのかな?相変わらず名前を使い分けてます。ノインさんの過剰な愛に、さすがにこの人も観念したかな?いい加減、身を固めちゃってください。でないと、そのうちノインさんが暴走しちゃいますよ。今でさえストーカー気味だっていうのに…

・マリーメイア・クシュリナーダ 「大人には、子供の分からない世界があるのだそうです」
 トレーズ様の隠し子です。とは言ってもまだまだガキんちょ。デキムに担ぎ上げられてるだけで、指導者というには役不足って感がありますね。

・デキム・バートン 「平和を願うのは勝手だが、問題はそこまで人類が成長しているかどうかということだ」
 コロニー側の実力者で、コロニー落とし後に、混乱した地球をガンダムで制圧するという真のオペレーションメテオを発案した危険思考の持ち主です。



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