機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン
2008年 全25話


評価 60点

作品解説

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ソレスタルビーイングと国連軍との最終決戦から4年…「アロウズ」によって作られた偽りの平和を正すため、再びソレスタルビーイングが立ち上がる。


はっきり言うと。前半はまだ良かったのですが、後半で色々収束させ始めてからが、いまいちな印象でした。
とりあえず、ファーストシーズンの方でキャラ紹介と世界観の説明は終わっているので、セカンドシーズンはそれらを活かしたドラマチックな展開が前半から繰り広げられました。前半が盛り上がりの薄かったファーストシーズンに比べ、こちらは素直に面白くなったと感じましたよ。
しかし、中盤以降はどうもテンションが上がり難かったです。まあ、そこは変則4クールというところも影響しているのでしょうか?2クールまとめのシナリオだと、それぞれがどうも窮屈そうな感じがして描写の足りないようなところも見受けられます。そのため、最終決戦を前にしてもあまりテンション上がってなかったんですよね。
あと、当初のテーマから話が妙な方へ飛躍して、何がやりたいのかよく分からなくなったというのが痛い。後半はGN粒子がピックアップされ、このよく分からん素材で色々な問題を問答無用で解決させていましたが、さすがに死んだ(と思われていた?)人まで生き返らすのはやりすぎだろ。あまりにもご都合主義に見えます。まあ、この作品ではそんなことしなくても、死んだと思ってた人間が実は生きてた…ってパターンはよくある話みたいですけど(笑)
また、キャラについてですが、新キャラ(イノベイター)がいらない。個々の描写が少なく個性も薄いから、魅力があまり感じられないんですよね。こいつらが出張ってるせいで、1期からの魅力的なライバルキャラ(コーラ・サーシェス・グラハム)の活躍が少なくなってたら、本末転倒もいいとこですよ。サーシェスなんて、色んな絡みがあって散々盛り上げた割には、決着の付け方が微妙でしたし…
まあ、決着の付け方が微妙だったのはサーシェスに限らず、他にもいっぱいいましたけどね(汗)。尺が足りなかったのか、製作者の力量が足りなかったのか、各キャラの結末が上手いこといってないんだよな。2期になって登場人物を増やしてから、持て余してたキャラが多いように見えます。
そんな感じで、どうも微妙に思えたセカンドシーズン…驚いたことに、ラストでまさかの劇場版告知。どうも、こちらで物語が完結するような雰囲気なんですよね。しかし、この手法はどうなんだろな…?



主な登場人物と名言(?)

・刹那・F・セイエイ 「ダブルオー、目標を駆逐する」
 4年間の歳月のおかげで、少しはオトナになったかな?とりあえず、アホなことばっか言わなくなった分、成長したように思いますw しかし、こいつの機体(ダブルオーライザー)は強すぎだ。トランザムしたら、互角に戦える敵がいないなんて…この作品もパワーバランスがおかしいなw

・ロックオン・ストラトス 「俺達は過去じゃなく、未来のために戦うんだ」
 ファーストシーズンでお亡くなりになった初代ロックオンの後を引き継いだ二代目ロックオン。と言っても、兄弟らしく外見はそっくり。あまり別人には思えませんでしたねw 実は、カタロンという組織のスパイなんですが、その設定がそれほど活かされていたとはあまり思えなかったり(汗)

・アレルヤ・ハプティズム 「君を守るよ」
 序盤で一つの目的を達成したため、中盤以降かなり影が薄い!しかも、戦闘でも大して役に立ってない(汗)。ある意味、可哀想なキャラですね。途中でハレルヤ復活してましたが、それに関したイベントも特に無かったし…

・ティエリア・アーデ 「ガンダムで世界の歪みを破壊する」
 今回、彼の正体がイノベイターだということが判明します。つまり、アロウズの中枢にいる敵と同じ存在なんですね。そのことで、大分悩んだりもしていました。

・ミスターブシドー 「武士道とは死ぬことと見つけたり」
 仮面を付けた謎の戦士。軍の規律などお構い無しにガンダムを付け狙い、異様な執着を見せる彼は一体何者なんだー!?(笑)

・パトリック・コーラサワー 「不死身のコーラサワーです」
 愛すべき馬鹿・不死身のコーラサワー君ですが、今回いまいち見せ場が少なかったのが残念。しかし、エピローグで全て持っていってくれました。それだけでも、最後まで見てよかったと思えましたねw

・セルゲイ・スミルノフ 「生きてくれ…生き続けてくれ」
 オッサンはますますパパ的な立ち位置に。なんと、ソーマを養女として迎え入れようと考えてるみたいなんですよね。ただ、こいつには本物の息子もいて、そちらとはあまり良い関係ではないようです。

・ソーマ・ピーリス 「人を殺すための兵器です」
 今回、ルイスが敵側に回ってしまったので、終盤で助けられるお姫様役はそちらに取られちゃいましたw ということで、ソーマことマリーの強化人間救出イベントは前半で終わっちゃいます。まあ、セルゲイ関係で後に少々問題も発生しますが…

・アリー・アル・サーシェス 「ところがギッチョン!」
 前回で死んだと思われていましたが、強引に復活。リボンズの私兵として暗躍します。刹那との因縁がはっきりとした形で終わらなかったのは少々残念なので、劇場版での再度復活を希望!…はさすがにありえんかな?w

・リボンズ・アルマーク 「ダブルオーガンダムは僕にこそ相応しい」
 アロウズを裏から操る黒幕。人類を見下して、自分達イノベイターこそが優良種とであると自負しています。ただ、ツインドライブとダブルオーガンダムには強い興味をもっているようです。

・マリナ・イスマイール 「戦いは戦いを呼ぶわ」
 結局、最後までこの姫様の存在意義が分からなかった。刹那との恋愛要素も無かったし…。途中、マクロスみたくいきなり歌いだしましたが、何の意味があったんだろ?つか、お世辞にもいい歌とは思えなかったぞ(汗)

・沙慈・クロスロード 「僕は引き金を引けない」
 ルイスとの約束を守り、宇宙へとやってきた沙慈。しかし、戦闘に巻き込まれて、ソレスタルビーイングと行動を共にすることになります。戦場という場所で彼は一体何を見るのか…?そして、ルイスと再び会える日は訪れるのか…?

・ルイス・ハレヴィ 「褒めてよ…よくやったって、言って…」
 かつて、普通の女の子だった彼女は、両親の死をきっかけにアロウズに入隊。そして、ソレスタルビーイングと敵対するモビルスーツのパイロットとなっていました。その目的は、もちろんガンダムへの復讐です。どうも精神面が不安定のようで、多量のクスリを服用していましたが…



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