銀盤カレイドスコープ
2005年 全12話
作品解説 | ||
フィギュアスケートの国際大会で惨敗し、意気消沈して帰国した桜野タズサ。そんな彼女の前に、突然ピートという幽霊が現れる。タズサにとり憑いてしまったピートは、100日経たないと成仏出来ないのであった。 さすがは監督が途中でさじを投げた作品!(最終回エンドクレジットで名前出すのを拒否w) もう、全体的にクオリティが低〜い作品でした。私が見たのは、発売時期を結構遅延させてまで修正されたDVD版なのですが、それでも作画は褒められるレベルのものではなかったですね。 まあ、それでも話が面白ければ文句は無いのですが、そもそもこの作品は一体何を見せたいのかがまったく分かりませんでした。序盤のギャグはかなり痛々しいレベルだし、スポーツものの定番である努力、根性、友情といったものも無い。おそらく見せ場であろうスケート演技にも躍動感がまったく感じられない… 代わりと言っちゃあなんですが、演技にみょ〜にコミカルな演出が加えられていたのですが、これがメチャメチャ寒かった!アニメの中の観客は凄い盛り上がってるのに、視聴者である自分はすっかりテンション下がってしまい、相当温度差を感じてしまいましたね。もう、まともに見ていられませんでしたよ。 あと目に付いたのが、主人公と幽霊の多少恋を絡めたような絆という部分ですが、これもイマイチ盛り上がれるような代物ではなかったです。それも、彼らにまったく魅力を感じられなかったせいなのかなあ…?タズサはまったく好感持てないし、ピートは一々ウザイんだよなw そして、ライバル達の扱いもかなり適当でした。彼女達のプライベート部分に焦点が当てられてないので、それぞれの人物像がまるで見えてきません。それどころか、こいつらの演技描写すら基本スキップで、あったとしても動きの無い止め絵が数枚程度…これじゃあいかんだろ。スケートアニメなら、ちゃんとスケートしてるところを描け! フィギュアスケートという題材は新しいのですが、それだけで他にこれといった『ウリ』が何も無いというのはかなり致命的です。一体何処を楽しんで見ればいいのか分かりませんでした。この作品を見て印象に残ったのは、マスコミのウザさだけですね。多分、そこを視聴者に見て欲しかったのでしょう(笑) |
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主な登場人物と名言(?) | ||
・桜野 タズサ 「さあ…見なさい、この私を」 高慢・高飛車、自分で自分のことを「100億ドルの美貌」なんて言っちゃってますよ、この女。とり憑いたピートに話し掛けたり、彼を痛めつけるために自分の体を苛め抜く姿は、第三者視点から見るとかなり痛い光景ですね…。こっちはもう終始苦笑いですよ。 ・ピート・パンプス 「5日前に僕は死んだらしい。つまり、幽霊」 享年16歳、カナダ人。神様の事情によって天国から追い返されて、タズサに憑依することになります。神様曰く、100日後に戻って来いとのことなので、それまでは彼女に憑きっぱなし。つか、こいつスケート素人のはずなのに、演技中に口出ししまくりでかなりウザイ。お前は何様だよ! ・高島 優司 「俺だって、決める時には決めるぞ」 タズサのコーチ。ダンディな髭おやじです、けど、結構うたれ弱いところがあるみたいで、タズサの暴言(ピートに対する)を自分へのものと勘違いし、幾度も落ち込んでました。あまり厳しいといった感じではなく、馬鹿オヤジって印象ですね。 ・三代 雪絵 「まったく、あなたには呆れましたよ」 嫌味なおばさん監督。タズサに対して、いつもガンガン駄目出ししてきます。しかし、スケートに対しては公平な目を持っており、しっかりとした結果さえ出せればそこは正当に評価してくれます。 ・新田 和也 「君に興味があるから」 フリーのライター。軽薄そうな顔してて、見た目ちょいワルっぽいですが、実際のところかなりの純情ヤローです。マスコミ連中の中で、唯一こいつだけがタズサの味方でした。 ・至藤 響子 「スポーツは結果が全て」 国内No.1スケーターであり、オリンピックの一枠をタズサと争っています。けど、所詮は中盤までのライバルであり、そんな大した見せ場も無く物語を退場〜後半はほとんど出てきませんでしたね。 |
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