GANTZ(ガンツ)
2004年 全26話


評価 70点

作品解説

GANTZ BOX 1
松竹
発売日:2006-02-25

玄野計と加藤勝が電車に引かれたと思った瞬間、彼らは見知らぬ部屋にいた。そこには、他にも死んだはずの人間が何人かいて、彼らはある殺し合いゲームへと強制的に参加させられることになるのだった。


設定は面白いです。次々と現れる怪しげな星人と特殊な装備を持つ人間との戦いは緊迫感があり、思わず引き付けられてしまいます。
そして、その合間合間の日常パートでは、それぞれのキャラクターにより感情移入できるように、詳しい描写がなされていました。そこでは彼らの抱えるもの…さらには死んだ理由なども描かれており、各キャラの内面も垣間見ることができるようになっています。まあ、展開自体は同じようなことの繰り返しでちょっと単調ですが、その分キャラの入れ替わりを激しくして、飽きさせないような工夫がなされています。
ただ、バトルのテンポが少し悪かったようにも感じましたね。生死を賭けた戦いの最中だというのに、物語の動きが完全に止まっているダルイ部分も目に付いてしまいました。制限時間のあるバトルものとしては、もっとスピーディーにポンポン進んでいってもいいと思ったんですけど…そこんとこがちょっと気になりましたね。(これについては、話数の増えたノーカットDVD版を見たせいもあるのかも?)
それで、後半はオリジナルの展開に持っていって話を完全に終了させています。なんか、ファンの間では物凄く評判悪いみたいですが、そんな目くじら立てて叩くほど悪いものとは思えませんでしたけどねぇ。私も原作を知っているのですが、こういう終わり方もありなのかな〜くらいの感想でしたよ。まあ、原作未完作品で勝手なラストを演出したら、原作信者から叩かれるのはしょうがないんでしょうけど。
ちなみに、グロいの駄目な人は見ない方がいいです。この作品の構成比は、大体グロ7割エロ3割って感じで出来てますからw
映画「バトルロワイヤル」とか好きな人だったら、間違いなく楽しめると思いますよ。



主な登場人物と名言(?)

・玄野 計 「た、勃ってねーって」
 典型的な現代っ子の情けない系主人公です。とりあえず、エロ精神だけは人一倍で、かなり頻繁にイチモツを勃たせていました(笑)。加藤の言葉から想像するに、昔はガキ大将的な存在だったようですが、今じゃ見る影なしの単なるスケベ。しかし、生き残るということに関しては並外れた力を発揮し、絶体絶命のピンチの中も何とか切り抜けていくスゲー奴です。さらに、初体験後の玄野ver.2(笑)は、別人のような活躍を見せてましたね。

・加藤 勝 「あん時思ったよ。俺…計ちゃんみたいな奴になりたいって」
 玄野の小学校時代の友達。玄野を盲目的にヒーロー視しており、昔は計ちゃんのことを、ゴクウとかケンシロウよりかっこいいとまで言ってました。気は小さいのですが、正義感溢れる超熱血君で、結構かっこいいとこも見せてくれます。どうやら今の彼があるのは、昔の玄野に憧れてそうなりたいと思ったからのようですね。ある意味、玄野よりも主人公らしいキャラで、ガンツチームのリーダー的存在です。

・岸本 恵 「じゃあさ…飼ってくれないかな?」
 かわいくて巨乳のお色気要員、またの名をおっぱい星人とも言ふ。玄野が彼女のことを狙っているみたいですが、彼女には男気溢れる加藤しか見えてません。こいつは自分勝手なところがあって、私は好きにはなれませんでしたね。突然玄野の家におしかけて、上記のような意味深なセリフを言われりゃあ誰だって勘違いしますよ。ここだけは、ヤれると思った玄野君の考えは正しいですわ。それをあそこで寸止めさせますか?しかも、その彼女の言い分ときたらまたとんでもないもので、これを聞いた瞬間、全ての男性視聴者は玄野とシンクロして一斉に突っ込んだはず!しかも、その後は重い身の上話をぶちまけ、玄野を完全に萎えさせます。まったく、なんちゅー女だ…(怒)

・西 丈一郎 「お前ら皆死んでんだよおおっ!!」
 嫌な中学生です。妙に冷めていて、他人の生死とかまったく興味を持っていません。玄野達より一年も前から、この戦いに参加しており、事情もよく知っているのですが、他の人間には何も教えませんでした。けど、こいつが力いっぱい不満をぶちまけてるとこは、なんかすっきりしたんですよね。

・桜丘 聖 「生きて戻れたらさあ…私達付き合わない?」
 母性本能溢れるお姉さん。つーか、どっからどう見てもトゥームレイダーです(笑)。この作品のキャラは、何か元ネタがあるのが多いですね。他にも貞子とか、ゴルゴとか、織田*道とか…

・ねぎ星人 「ネギだけで十分ですよ」
 緑色のキモイ生物。なんか汚らしい液体を吐いてます。弱っちい奴で、「ネギあげますから…」ってネギを差し出して命乞いしてました。けど、こいつには凶悪な親がいて、そっちはかなりの怪力を持っており、結構強かったです。

・鈴木星人 「ハァーハァーハァー」
 口から波動砲(?)を発射するヘンテコなロボットです。何か動くたびにマシンの起動音がしてました。それで、中身はキモイ鳥が入ってます。ちなみに、これの声優は何故か井出らっきょでした。

・あばれんぼう星人・おこりんぼう星人
 でかくて強い赤と緑の仁王像。けど、このステージは他にも量産型の小さいのやら、大仏やら居て大変でした。しかもボスの千手観音は再生能力まで持ってましたし…



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