交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい
2009年 劇場版


評価 55点

作品解説

 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい [Blu-ray]
バンダイビジュアル (2009-06-26)
売り上げランキング: 4324

謎の生命体「イマージュ」と人類との間に戦争が始まって約半世紀…少年兵・レントンは幼馴染のエウレカを助け出すため戦場に赴く。


この作品、位置付けはepisode 52ということですが、テレビシリーズとは別世界の物語として制作されており、世界観や人物設定など色々と異なる部分があります。
ただ、それが完全に裏目に出ているような気がするんですよね。こういう劇場版ってテレビシリーズのファンが見に行くものじゃないですか。なのに、テレビシリーズで仲間だったキャラの扱いが一部非常に悪いところがあり、ぶっちゃけ嫌悪感を抱くようなところすらあります。まあ、エウレカとレントンの関係性は相変わらずなんですが、ゲッコーステイトが好きだった人にはこれキツイですね。ファンなら真っ先に拒否反応が出てしまい、総集編をやってくれた方がよかった…なんて思うかも(汗)
あとキャラで言うと、ドミニク・アネモネはちょい役。デューイは既に死亡しているという設定です。まあ、ドミ・アネは出番少ないながらいい役どころでしたが、テレビシリーズのようなライバル的立ち位置を期待している人にはごめんなさいです。今回はライバルキャラ不在であり、二人の設定もまったく違いますので…。
世界観についてですが、これも微妙。2時間という短い時間の中で、新しい設定を色々詰め込みすぎです。まあ、あくまで大本はテレビシリーズありきの話なんだと思いますが、基本的にはこの作品単体で楽しむものとして作られています。ただ、楽しむにしても複雑化しすぎているせいで難しいかもしれません。
も一つ気になったのが、ネーミングセンス。ドーハの悲劇とか、ネバーランドの子供達とか…もう苦笑いですよ。誰が、何を思って、こんなネーミングにしたのやら…。
なんか文句ばかりになってしまったので、フォローも一つしておきましょうか。後半の戦闘シーン…ファンネルを飛ばすニルヴァーシュとデビルフィッシュ(スーパーパック)の戦いはよかったと思います。…なんか、両方の機体がエライことになってますが気にしないようにw



主な登場人物と名言(?)

・レントン・サーストン 「ねだるな!勝ち取れ!さすれば与えられん!」
 ニルヴァーシュという幼生(妖精?)と共に育った少年。…劇場版未見の方、ツッコミは無しでw とりあえず、こいつに関してはほぼテレビシリーズと変わりありません。まあ、尺が短いので“成長”というところはあまり見せられなかったですね。特にヘタレな部分を見せることなく、最初からエウレカを守るということを決意していました。冒頭のプロローグ(昔の話)でエウレカがさらわれたのに何も出来なかったので、その段階で覚悟完了したのかな?

・エウレカ 「私に価値なんて無い!」
 イマージュに作られた…ロボット?まあ、そんな訳分からん設定は無視w とりあえず、今回は最初からデレレカ(テレビシリーズでいう3〜4クール状態)だったので、ツンを楽しむことは出来ません。変わりに、恥ずかしくなるようないちゃいちゃっぷりをニヤニヤしながら楽しんじゃってください。つか、冒頭でエウレカはさらわれるのですが、10分経たずして再会とは呆気ないよな〜。再会するまでにも何かドラマが欲しかったです。

・ホランド・ノヴァク 「もうすぐ俺達の未来に手が届く」
 なんというか…カッコいいホランドは出てこず、色んな意味でガキでしたね。まあ、こいつの場合はテレビシリーズでもそういうところがあったので、扱いとしてはそれほど変わっていません。ただ、精神的な成長がラストまで無かっただけですw 扱いの悪さで言ったらもっと悪いのがいたので、こんなの全然マシだと思いますけどね。

・ドミニク・ソレル 「虹色に輝く花を咲かせてくれ」
 ドミニク先生!?…ということで、今回の彼はレントンとエウレカの先生らしいです。まあ、出演は冒頭くらいで活躍はほとんどありませんので、テレビシリーズのちょっとお馬鹿なくらい熱い彼が好きだった自分にとっては物足りないですね。

・アネモネ 「約束は果たすつもりよ」
 アネモネ…おばあちゃん(汗)。まさか、ご老人として出演とは…初めは激萎えでした。しかしご安心を、ちゃ〜んと少女形態(?)でも登場してくれます。



[ランキングへ戻る]

[HOME]

ブログパーツ
inserted by FC2 system