CLUSTER EDGE(クラスターエッジ)
2005年 全25話


評価 50点

作品解説

クラスターエッジ 1
バンダイビジュアル
発売日:2006-01-27

各国の名家の子息が在籍する名門校「クラスターE.A.」に、一人の少年、アゲート・フローライトが転入してきた。彼には、本人も知らない出生の秘密と、「奇蹟」を起こす不思議な力があった。


う〜ん、感想としては未完成といった印象です。学園やら戦争やら色々な要素を詰め込んでいるのですが、それらを上手く扱えず、結局何がしたかったんだ?っていうのが正直なところですね。
この作品は、人造兵の人権という大きなテーマを掲げており、その流れで後半まできました。だから、そこに何らかの解答を見出してほしかったのですが、何かいつの間にか人造兵の問題がアゲートの秘密の前にすっかり形を潜めてて、最後は戦争でその流れは完全にうやむやになってしまいました。
はっきり言って、それじゃあいかんだろ!一見、キレイに終わったように見えますが、実際は何の解決にもなってません。アゲート絡みの戦いが終わればこの作品は終了ではないでしょ。戦いを終わらせた上に、人造兵の問題も片付けて初めてこの作品は真のラストを迎えられるんです。そこんとこキッチリしてほしいですね。
せっかく、学園編で人造兵が受け入れられそうな土台は出来上がっていたんだから、これを上手く活用して欲しかったです。その後、何のフォローも無しじゃあ中盤までやってたことの意義…というより学園そのものの必要性も感じられませんね。ぶっちゃけ、学園編の登場人物ってメインキャラも含めて、あんまり必要ないんじゃないの?って感じでしたし…(汗)
また、話のテンポもかなり悪かったように感じました。前半で盛り上げるだけ盛り上げておいて、中盤以降ストーリーの主軸の部分がまったく進んでいかない。この中だるみは致死量を超えてます。まあ、その大きな原因は、やたらと回想が多い!ということに尽きると思いますけどね。
カールスという超重要人物が第1話で死んでしまうので、この人を紹介するために過去のエピソードを持ってくるのはある意味仕方ないとは思いますが、それに関連させて総集編もどきの回想をくどくどと何度も見せられたことは、苦痛以外の何物でもありませんね。その度に物語の流れが途切れてしまって、どうにもいただけなかったです。
何かここまで悪いことばかり書きましたが、作品のテーマ自体は面白いとこ突いてる思うし、いい感じのキャラ(クロム団)もいました。それだけに、もうちょっとなんとかならなかったものかなと…
多分この作品は、まずキャラクターありきというのが大前提なのでしょうが、シナリオが適当過ぎてそれぞれのキャラの見せ場があまり作られていません。まったく…これじゃあ本末転倒ですよ。



主な登場人物と名言(?)

・アゲート・フローライト 「人間ってこんなものなのか!この程度なのか!!」
 何かとんでもない力を秘めています。それは、まさに奇跡の力と呼ぶに相応しいほどのものであり、そのせいで軍から狙われることになります。彼の力については、この作品を通してその秘密を追っていくことになります。

・ベリル・ジャスパー 「私も飛べるだろうか?」
 頭脳明晰、運動能力抜群の優秀な生徒です。けど、どこか型にはまってるようなところがあって、自分から飛び出していくという性格ではないようでした。しかし、アゲートと出会うことで、彼は大きく変わっていきます。何者にも曲げられない強い意志を持ち、己の正しいと思う道を突き進みます。一応、No.2のメインキャラということで、ラストの戦争編にも絡んできますが、何か無理矢理参加って感じでしたね。後半のこいつの行動理念はあんまり納得出来ませんでした。

・フォン・アイナ・サルファー 「今の僕達に出来ることって、まだそんなに無いんじゃないのかな」
 元いじめられっこ。アゲートと出会うことで彼に惹かれていきます。中盤以降、大した出番が無く、こいつの存在意義って飛行機直すことだけなんかな〜って思ってましたが、ほんとにそれくらいのもんでした(笑)。とりあえず、母性本能くすぐるようなタイプの美少年も出しとけ…みたいな(汗)

クロム 「人間ってめんどくせえな…」
 カールスが自分の弟として育て上げた人造兵。カールスの記憶の一部を持っており、彼の遺志を受け継いでいます。仲間の人造兵達と共にクロム団を結成し、戦いの日々を送っていましたが、ひょんな事からアゲート達と共にクラスターE.A.で生活を送ることになります。彼は、そこでの生活を通じて人間の在り方を学んでいきました。

・エマ 「用意されたレールに乗るってのも悪いことじゃない」
 クラスターE.A.の教師。何処か臆病もんっぽいです。自分からは動かず、ヤなことからは逃げる…情けない奴ですね。実家が人造兵の製造を行っているのですが、そのことについても知らん振り。カールスの友達なのに、こいつだけは遺志を引き継いでねーよ。この物語の色んな重要なとこと関わりがあり、ある意味作品の中心となってもおかしくない人物なのですが、フォンと同じくあんまし存在意義を感じなかったです。なんでだ?やっぱりこいつがヘタレだからか?

・ベスビア・バレンチア 「都合のいいストーリーを作る…簡単なことだ」
 自称エマの大親友。軍の諜報部に所属してます。友人であるカールスに学生時代から劣等感のようなものを抱いており、自らの手で彼を殺めました。

・ロード・クロサイト 「僕のユーモアセンス、なかなかのものだろ」
 クラスターE.A.の卒業生で、軍に対して反旗を翻すテロリストです。目的のためなら手段を選ばない、ある種のユーモア(?)に溢れる人物。ベリルに興味を持って彼をスカウトしようとします。

・カールス 「人造兵達も人間なんだ」
 第1話で死亡しますが、その後彼の名前は非常によく出てきます。回想シーンでもやたら登場が多いので、彼の場合死んでからが本領発揮ということですね。人造兵の人権を主張した彼の遺志は、多くの者達に受け継がれていきます。



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