機神咆吼デモンベイン
2006年 全12話


評価 40点

作品解説

機神咆吼デモンベイン 1巻 通常版
角川エンタテインメント
発売日:2006-08-25

探偵の大十字九郎は、覇道財閥より魔導書の探索を依頼される。その最中、彼は秘密結社ブラックロッジと意思を持つ魔導書「アル・アジフ」との抗争に巻き込まれ、成り行きで彼女と契約してしまうのであった。


どうして、人気ゲームのアニメ化作品って駄目なものが多いんだろうな?これはその最高峰に近いです。脚本の黒田さんならなんとかしてくれると思ったのですが、さすがのこの人でも1クールでやりきることは無理でしたか…
私的には、Gガンダムに並ぶ熱いロボットアニメはこれしかない!と期待してたんですが、もう駄目すぎましたね。何なんですか、このおそろしい速さで駆け抜けていく超展開は!?原作の流れを追っていくだけで精一杯という感じで、余分なものを全てカットして最短距離を突っ走っていきます。原作のダイジェスト版かなんかでしょうか?これをもって一本の作品と呼ぶのは、正直無理があるような気がします。
それで、まだキャラクターの特徴やら、詳しい設定を把握する前のこっちがまだ何も盛り上がってない状態の時に、いきなり最終決戦が始まってしまい、見てるこっちとしては完全にポカーンの置いてけぼり状態ですよ。ラストも説明不足感がもうありありで、原作知らない人は、結局どういうことなのかは理解出来ないと思います。
どう考えても、1クールでやるのは不可能な作品で、明らかに失敗作です。不完全燃焼もいいとこですよ。おそらく、2クールあれば、それなりにいい作品に仕上がっていたでしょうから、それを思うと残念でたまりません。
こっちとしては、相当期待してたんだから、当然その分失望も大きい。誰か責任取れよ!って感じですね。



主な登場人物と名言(?)

・大十字九郎 「憎悪の空より来たりて、正しき怒りを胸に、我らは魔を断つ剣を取る。汝、無垢なる刃デモンベイーーーーン!!」
 魔術師くずれの探偵。アルと出会うことで、ブラックロッジとの戦いに巻き込まれていきます。次々と現れるアンチクロス相手に、必殺シャイニングフィンガー…もとい、レムリア・インパクトを放って撃破していきます。さらにはハイパーモード覚醒で機体が金色に変化し、そこから石破ラブラブフィンガーソードでラスボス撃破…ってどこまでGガンやねん!

・アル・アジフ 「このうつけがーー!」
 突如、九郎の前に現れたちっこい少女。その正体は、最強の魔道書「ネクロノミコン」です。デモンベインを動かすには、彼女の力が必要で、搭乗時はさらにちっこい萌え形態へと変化してくれます。

・覇道瑠璃 「ナアカルコード、送信!」
 覇道財閥のお嬢さん。ブラックロッジにより両親を殺されたため、この若さでグループを背負っています。祖父から受け継いだデモンベインに並々ならぬ想いを注いでおり、打倒ブラックロッジを掲げています。彼女の主な役割は、ナアカルコードの送信…言ってみれば、命(ガオガイガー)のセーフティディバイス・リリーヴと同じもんですね。

・ウィンフィールド 「ご用件は私が承ります」
 覇道家のスーパー執事さん。人間なのに、素手でアンチクロスと五分に戦うとんでもない人です。ビバ拳闘!

・ライカ・クルセイド 「九郎ちゃんは、殺したって死ぬような人じゃないから」
 ゲーム版ではヒロインの一人なんですが、こちらではまったく目立っておりません。ほんと、ただの修道院のお姉さん…もしくは、お色気要員でした。まあ、そんなに色々やってる時間はないみたいだから、彼女についての秘密は全てカットで始めからそんな設定無かったことに…ってことらしいです。

・マスターテリオン 「運命の輪は、常に余の手中にある」
 ブラックロッジの指導者であり、圧倒的強さを持った最強の魔術師です。この御方はほんと凄まじいです。某マスターのように生身でロボットと戦える強さを持っており、デモンベインを素手で吹き飛ばした光景には唖然とさせられましたね。けど、途中であまりにもあっさりと…

・エセルドレーダ 「イエス、マスター」
 ナコト写本。マスターテリオンの持つ魔道書であり、アルと同じく擬人化してます。マスターテリオンに対して、特別な感情を抱いているようです。

・ドクター・ウェスト 「認めん…認めんのである。この世紀の大天才ドクター・ウェストに歯向かう存在など」
 ブラックロッジのキ×ガイ科学者。怪しげなロボットを作り出して、九郎の前に立ちはだかります。しかし、彼には己の美学があるようで、後にブラックロッジのやり方に疑問を覚え、九郎に協力してくれるようになります。ってか、そっからは別人のようにかっこいいとこを見せてましたね。

・エルザ 「そうか、これが恋ロボか」
 ドクター・ウェストによって作られたロボ子ちゃん。セリフの語尾にロボが付きます。敵である九郎に恋をしたらしく、内縁の妻を自称してます。後半、九郎の仲間になってからは彼のサポートとしてデモンベインに乗り込み、かなり活躍してました。

・ナイア 「本当に楽しくなるのは、これからだよ」
 ナイスバディのネーちゃんで、謎の本屋店長。こいつは最高に怪しいです。ええ、この作品の中で一番謎の人物ですね。ナイアも100%偽名。一体何者でしょう?つか、本当の顔怖いよ…(汗)



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