ガッチャマン クラウズ
2013年 全12話


評価 70点

作品解説

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2015年初夏、立川「CAGE」所属のガッチャマンに、文具好きの女子高生・一ノ瀬はじめが新たなメンバーとして加わる。自由奔放で型破りなはじめは、任務に倦んでいるメンバーに新風を吹き込んでいく。



ガッチャマンという言葉を聞いた時、皆さんはどんな印象を持ちますか?
私の印象は、「ヒーロー」「戦隊もの」「科学忍法」「ダサいスーツw」「古い」…みたいなところです。まあ、初代アニメが放送されたのが1974年ですからねぇ。さすがに今の時代から見ると、古臭さは否めません。放送前、今時ガッチャマンなんて流行るの?と私は危惧していました。

で、今回のクラウズを見て思ったのが、あれ?案外面白いぞと…ただ、これガッチャマンじゃなくてもいいんじゃない?ってところですね。

ぶっちゃけ、ガッチャマンであるところの旨味みたいなものは特にありませんでした。というか、旧作とは雰囲気自体がまったく異なっており、最早別物と捉える方が正しいでしょう。旧作ファンがこれを見て、ガッチャマンを懐かしむ…そんなことは起こりえないくらいかけ離れています。
ただ、私みたいに古い戦隊ものの雰囲気が苦手な人にとっては、すんなり受け入れられることができます。内容も今の時代にマッチしており、若者ウケする感じでしたね。
けどこれ、ガッチャマンなんてタイトルつけてるせいで、古臭い戦隊もののイメージを持ってスルーした人もいるんじゃないんでしょうか?そこが勿体無いです。(逆に、旧ガッチャマンを期待した人にとっては受け入れられないでしょうし)

作品のテーマとしては、ネット(SNS)の危険性と可能性について描いており、今の現代へのメッセージ性もあって中々興味深かったです。
ネット関連の話で主に活躍したのが、塁くんという女装趣味の少年w もう一人の主人公と言ってもいいくらいの彼ですが、実はガッチャマンではなく一般市民なんですよね。ぶっちゃけ、ガッチャマン要素を排除して、彼を主人公として描いても物語は成立したんじゃないかって思うくらいです。

では、ガッチャマン要素はまったく要らなかったのか?いえいえ、そんなことはありません。作中では、新タイプの主人公・はじめちゃんがやらかしてくれます(いい意味でw)。
初めに彼女を見た時、正直この子が主人公で大丈夫なのか?と思いました。かなりの不思議ちゃんで、ガッチャマンに対して…いや、全てに対して何か考え方が軽いw いい意味で言えば明るい子なんですが、悪い意味で言えば超能天気な天然ちゃん…こんな子が危険な宇宙人相手にどう立ち回るのか?

結論としては、彼女は凄く良い主人公でした。はじめちゃんは能天気に見えても決してバカじゃあない…そこが良かったです。物事の一番大事なところをちゃんと分かっていて、時折物凄く心に突き刺さるような一言を放ちます。戦闘能力自体は高いとは言いませんが、ブレなく皆を導いていく姿はまさにヒーロー…ニュータイプのガッチャマンです。
まあ、パッと見に反してあまりにも完璧超人だったので、もうちょっと弱さみたいなものを見せてくれても良かったかもしれません。それは2期に期待かな?

なかなか良い作品であり、熱い展開もありました。ただ、最終話のまとめ方が…ねえ。残念ながら、そこのせいで評価は少しマイナスです。う〜ん、勿体無い!



主な登場人物と名言(?)

・一ノ瀬 はじめ 「ガッチャマンかぁ…何か可愛い」
 新人ガッチャマン。はじめちゃん可愛いっす!天然キャラ…に見せかけて、実は物凄い天才?なのかも。彼女を見ていると、バカと天才は紙一重という言葉が浮かびますねw つか、他の先輩ガッチャメンバーが色々悩んだりしている中、この子だけは弱さや悩んでいるところをまったく見せません。この子が神か!笑

・橘 清音(たちばな すがね) 「ここは僕らの星です。だから、勝手にやらせてもらいます」
 はじめと同じ立川鳳雛学園に通う3年生。古風なところがあって、当初はじめちゃんの破天荒な言動に辟易としていましたが、次第に彼女の考え方を受け入れていきます。

・枇々木 丈(ひびき じょう) 「俺が、この暗闇の世界に、火を灯してやるぜぇ!」
 オトナな男である丈さん。クールに見えて、実は熱いところがかっこいい!この人には、一度挫折してからの復活イベントがあります。こういうイベントはやっぱ燃えますね!

・O・D 「また思い出作っちゃった。辛いだけなのにね…」
 ムードメーカーであり、皆のまとめ役のオネエ(ただしリーダーではない)。彼が変身すると何かエライことになるらしく、基本的に変身しません。こんなガッチャマンってアリなの?w

・うつつ 「うつうつします」
 人見知りの女の子。それは自分自身の能力に因るところがあり、彼女の右手は他者の生命力を吸い取ることができるのです。そのせいで、彼女は他人との接触に恐れを抱いています。

・パイマン 「私は、この星を守るガッチャマンのリーダーだぁぁぁ」
 立川「CAGE」の最古参ガッチャマンであるパンダw。一応、こいつがリーダーみたいですけど、なんか皆がピンチの時に逃げ出していたような…(汗)

・爾乃美家 累(にのみや るい) 「世界をアップデートさせなきゃいけないんだ」
 SNS「GALAX」を開発した少年。GALAXを使い、今のつまらない世界のアップデートを図ります。さらに、ベルク・カッツェからCROWDSという人間の意識を実体化させる能力を授かり、そのCROWDSを用いて困難なミッションも遂行していきます。

・ベルク・カッツェ 「はーい、この星、オワター!」
 自称・宇宙人。塁にCROWDSを与えますが、その目的は不明です。喋り方等、なかなかムカつくキャラに描かれていましたね。CV:宮野さんの演技が光ります。



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