CHAOS;HEAD(カオスヘッド)
2008年 全12話


評価 45点

作品解説


「ニュージェネレーション」と呼ばれる猟奇的な事件が連続して発生する中、引きこもりの少年・西條拓巳は、ネットの掲示板である残酷な画像を目撃する。


私の中では、2008年度ナンバー1期待外れ作品
初め、この作品はサイコサスペンス+萌えというスタイルを取っていて、この相容れぬ要素をどう料理してくれるのか個人的に楽しみにしていました。ギャップを上手く使うことで、視聴者を引き込んでいけるんじゃないかな〜と思いましたからね。しかし、シナリオが悪いのか演出が悪いのか、なんか途中まったくテンションが上がっていきませんでしたね。
それというのも、事件の謎解きとかそっちのけで、いつの間にか電波なアニメになっていて話に付いて行き難かったというのが大きいと思います。入りは謎解きものっぽかったのですが、途中そっち方面での話の展開が非常に薄かった。気が付けば、なんだか出来の悪いファンタジーになっていて、バトル描写とかしょっぼい、しょっぼい。見ていてげんなりしました。一応、事件の実行犯は終盤で唐突に判明しましたけど、その頃にはもう話の方向性が変わってきていたので、猟奇殺人の犯人とか結構どうでもいい感じになってましたね。
まあ、面白くなりそうな要素はいろいろあったと思うのですが、とにかく調理方法が悪い。サスペンスもファンタジーも萌えも、一つの器の中で交じり合っておらず、全てがバラバラの剥離状態。色々やってるけど、それがまったく面白さに繋がってないという印象です。サスペンスの醍醐味であるハラハラ感や謎解き要素は弱いし、ファンタジーの醍醐味である冒険・爽快感は無い。残念なことに、それぞれの悪いところばかりが目立っちゃっているんですよね。
原作ゲームがどんなのかは知らないのですが、こちらはほんと色んな意味でDQNアニメですよw



主な登場人物と名言(?)

・西條 拓巳(にしじょう たくみ) 「その目、誰の目?」
 オタクでひきこもりの主人公。特技は妄想で、何時いかなる場所・いかなる時でも妄想可能です。その妄想力たるや、二次元のアニメキャラと実際に会話をしてしまうほどです。ほんと、典型的なキモオタキャラですねw

・咲畑 梨深(さきはた りみ) 「完結した夢の後には何が残るの?」
 拓巳のクラスメイトの少女。ニュージェネの事件現場で出会ったことで、拓巳は彼女が犯人ではないかと疑うようになります。ただ、普段は「びしぃっ」とか言っちゃうあからさまな萌え系のキャラで、拓巳の世話女房という感じなんです。

・蒼井 セナ 「この世界は完璧じゃない」
 謎の剣を持ち、渋谷の街を徘徊している少女。攻撃的な性格であり、渋谷で出会った拓巳にも突っ掛かっていきます。クールな性格とは裏腹に、大好きなガリガリ君(アイス)のことになると、かなり感情的になってましたw

・楠 優愛(くすのき ゆあ) 「私の方が年上さんですね」
 拓巳に急接近してきたおっとり型の先輩。二次元にしか興味の無い拓巳を徐々に陥落していき、その心を激しく揺さぶりますが…世の中そんなに上手い話はねえよw 彼女には、思いっきり裏がありました。

・折原 梢(おりはら こずえ) 「こずぴーはここにいるよ」
 拓巳のクラスに転校してきた少女。非常に無口なんですが、拓巳とはテレパシーのようなもので会話することが出来ます。一人称は「こずぴー」。

・岸本 あやせ 「魂を連れて行って」
 人気バンド「ファンタズム」のボーカル。はっきり言って、彼女はかなりの電波少女ですな〜意味不明なことをよく口走っています。ちなみに、彼女が歌う曲の歌詞がニュージェネ事件とシンクロしていることから、事件と何か関係があるのではないかと疑われています。

・西條 七海 「生存かくに〜ん」
 拓巳の妹。口は悪いですが兄のことを想っていて、一人暮らしをしているのを心配しています。ちょっぴりブラコン気味?

・星来 オルジェル(せいら) 「このぼけなすぅ」
 拓巳の好きなアニメキャラクター。ツンデレ系で口癖は「ボケナス」です。実体化(?)して拓巳とよく会話をしていますが、それは拓巳の妄想なのか、それとも…

・将軍 「君は、逃げちゃいけない」
 車椅子に乗った謎の人物。見た目は老人の姿をしており、拓巳の前に現れては助言を残していきますが…



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