キャプテン・アース
2014年 全25話


評価 55点

作品解説

 キャプテン・アース VOL.1 初回生産限定版[Blu-ray]
エイベックス・ピクチャーズ (2014-07-18)
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高校2年生の真夏ダイチは、ある日、幼少期を過ごした種子島へと旅立つ。思い出の地である宇宙基地へやってきたダイチは、そこでライブラスターという力を手にするのだった。



う〜ん…印象としては、やはり劣化スタドラというイメージになってしまいますね。
つか、スタドラ自体が劣化ウテナだったので、時代を重ねる毎にどんどん劣化(悪い意味で凡作化)している風にも見えます。私のアニメ人生に大きな影響を与えたウテナの脚本を書いた方が、こんな普通の作品を?確かにアクを薄くなることで、これまでの作品のような敷居の高さは無くなるかもしれませんが、ウテナのドロドロの強烈なアクに当てられた者にとっては物足りなさが半端無いです。

まあ、ウテナは大分昔の作品なので、比較的新しいスタドラと比較していくのがいいでしょう。
スタドラですが、実際こちらも話自体はイマイチなところもありました。しかし、スタドラにはそれを補って余りある圧倒的インパクトがあるんです。颯爽登場する銀河美少年は、無駄に華がありましたからねw
ですが、キャプテン・アースにはそのインパクトがありません。皆さんも想像してみてください…スタドラからインパクトを取ってしまうと何が残るのか?おそらく、ソーダから炭酸を抜いたようなものが残ることでしょう。つまり、この作品はそういうものです。

ということで、どうも盛り上がりに欠ける地味な作品に見えてしまいました。おそらく、その一番の原因はキャラクターにあるでしょう。

ウテナもスタドラもあんなに濃いキャラがいっぱい出てきたのに、この作品にはそれがまったくいません。まあ、いつものように敵キャラの数だけはたくさん出てくるのですが、その多くが必要ない無駄キャラと感じるものでしたからね。
中盤以降、毎回のようにどんどん敵キャラが増えていきましたけど、その後のそいつらの活躍はほんと微妙で、正直これだけ増やした意味はあるのかな?と思いました。

あと、主人公サイドのキャラもねえ…。男二人と女二人がメインキャラなんですが、まあビックリするくらい皆キャラが立ってないというか魅力が薄いというか…。
敵味方合わせて、唯一キャラが立ってるな〜と感じたのが、AI(人工知能)のパックだというんだから、何の皮肉だよ?という感じです。彼が一番人間臭くて、好意…は持てませんでしたが、興味は惹かれましたねw

シナリオがちょっと分かりにくいところがあるのは、いつものことと割り切ってある程度は我慢もできますが、我慢した先にあるものに魅力を感じられないのがキツイですね。
正直、何を見せたかったのかもイマイチよく分かりません。ロボット戦も尺が短いし、不満が多いなぁ…。



主な登場人物と名言(?)



・真夏 ダイチ 「やっぱり僕は、この星から見上げる宇宙が一番好きだ」
 キャプテンです!ライブラスターを手に入れたことから、アースエンジンのパイロットになります。まあ、責任感が強く、真面目ないい子だと思いますが、それ故に面白味が少ないかな?別に嫌いでは無いんですけど、そんなに好きにもなれない…(むしろ、あまり興味が湧かない?)そんなキャラです(汗)

・嵐 テッペイ 「そんなにボクを信じるなよ」
 敵であるキルトガングでありながら、ダイチの友人であり、彼の味方の少年。まあ、もうちょっと敵と味方の間で揺れ動くところがあっても良かったのかな?ダイチとは特に衝突もせず普通に仲間になっているので、一度くらいはガチで殴り合ってほしかったかも。そういうのがあってこそ、友情は強まりますから(腐女子も喜ぶしw)

・夢塔 ハナ 「だって、ブーメラン見たいんだもん」
 ライブラスターを抱えて眠っていた謎の少女。褐色の肌に白のワンピが映えますなぁ。そして、アカリの傍にいることで胸囲脅威の格差社会が引き立ちますw 普段は大人しい子に見えますが、戦闘時は割と激しいね…(汗)

・夜祭 アカリ 「ヘソフォルテ!」
 魔法少女ことアカリちゃん。彼女の魔法の一つであるヘソフォルテは、男子を回復させるヒーリングの効果があります。ぜひとも、その魔法を世に広めていってほしいですなぁ。(ちなみに、ハナがヘソフォルテをやると、あまりの過激さから回復魔法が攻撃魔法に!w)



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