空中ブランコ
2009年 全11話


評価 70点

作品解説

 空中ブランコ 初回限定生産版 第1巻 [Blu-ray]
角川エンタテインメント (2010-01-27)
売り上げランキング: 7545

訪れる様々な患者達に対し、無茶苦茶な治療を施す精神科医・伊良部。果たして、患者達の病気は完治されるのか?


タイトルが「空中ブランコ」となってますが、実際に空中ブランコが関わってる話は最初の1話だけ。基本はオムニバス形式で、毎回様々な精神病を抱えた患者が伊良部医師の下に訪れる…という感じで話が進んでいきます。
それにしても、このアニメかなり異色です。カラフル…というか、ケバケバしさすら感じられる色彩。キャラクターが時折実写(演じられている声優さん)になるというデザイン(マインド・ゲームでも同じ手法が使われてましたが)。唐突に姿を変える主人公。等など、斬新かつ奇抜な演出が随所に用いられているので、これは好き嫌いが大きく分かれるところでしょうね。
内容的には、1話を見た時点では面白さがよく分かりませんでした。しかし、続けてみていくうちに段々とこの世界観に引き込まれていきましたね。毎回の登場人物達も個性が強く、今度はどんな病気でどんな話なんだろ?と期待が持てました(特に、2話のアソコが勃ちっ放しの男の話はアホすぎたw)
また、全てのエピソードが同一時間上の出来事であり、ある話で行ったことが別の話にも影響していたり、他のエピソードの登場人物が違う話にも出てきたり…そういうところも楽しめました。
そして、伊良部は毎回適当な治療を行っているように見えるのですが、患者達は何だかんだで問題解決の糸口を見つけて、ラストでは前向きに歩いていきます。作風がエキセントリックなら、オチも適当で投げっぱなしなのかと思いきや、意外にも後味は良い作品なんですよね。エピソードの中には、ただ病気を治すというだけではなく、病気自体を己の個性…長所として認めていくという話もあって、そういう流れも良かったです。
取り扱っているテーマ上、意外とメッセージ性なんかもある作品なのですが、作風のせいで説教臭さとかまるで感じることなく見れましたね。個人的なお気に入りは第10話「オーナー」。このエピソードはレベル高かったと思います。



主な登場人物と名言(?)

・伊良部 一郎 「いらっしゃ〜い」
 トンデモ精神科医w 捉えどころがなく、本気なのか冗談なのかよく分からないようなデタラメの治療を患者に施します。つか、この伊良部には、「着ぐるみバージョン」「青年バージョン」「少年バージョン」の3つの姿があります。えっ…どういうことかって?それは、私にもよく分かりません(爆)。ただ、こいつは時と場合によって、その姿をこの3種類のうちのいずれかに変えるんですよね。まあ、実際に姿形が変わっているというわけではなく、多分イメージ画的なものだと思うのですが、どうにも掴めない人物ですよ。

・マユミ 「フン」
 精神科の看護師。アニメ絵で描かれることが少なく、その無駄にエロい格好とナイスバディを実写で披露してくれます(何故…?w)。彼女の役割は、患者さんにビタミン剤を注射すること。そして、注射を打たれた患者は動物の姿へと変わります(これもイメージ画とでも言えばいいかな?ここんとこ簡単に説明するのむずい…)。基本無口ですが、ズバリと核心を突く一言を放つこともあったり。

・福井っち 「どうも〜福井っちです」
 話の途中でカットインしてきて、病気や症例について解説してくれるアナウンサー。元ネタ…というかモデルは、フジテレビアナウンサー・福井謙二さん。



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