攻殻機動隊S.A.C. Solid State Society
2006年 全1話


評価 80点

作品解説


草薙素子が失踪してから2年。トグサ率いる新生公安9課は、テロ事件の対処にあたっていた。だが、そのテロリスト達は次々と謎の自殺を遂げていく。その影には、傀儡廻(くぐつまわし)と呼ばれる超ウィザード級ハッカーの姿があった。


相変わらず、このS.A.C.シリーズはクオリティ高いなぁ。映像、音楽共に言うこと無しで、もう安心して見ていられます。
今回は前作2nd GIGから2年後という設定であり、素子が失踪した後の話になっています。この設定は、何処かイノセンスを彷彿とさせますね。あちらも素子失踪後の話でしたから。まあ、イノセンスとは違って、こちらでは序盤から素子が動き回ってましたけど。
んで、この作品でピックアップされているのが高齢化社会。以前からこのシリーズでは、1で薬害…2で難民…と実際の社会問題に対して言及してきましたが、今回もその例に漏れずやってくれてます。老人介護と少子化という今の日本でも頭を悩まされている問題に対して突っ込んでいきます。
しかし、そんな取っ付きにくそうなネタを題材にしてるのに、面白い話が出来上がってるんだから、ほんと凄いよなあ…
テロリストの自殺と誘拐された子供達、そして介護ネットに繋がれた独居老人達にはどのような関係があるのか?これはなかなかに見応えがありましたよ〜。



主な登場人物と名言(?)

・草薙素子 「委ねてみるわ…ゴーストの囁きに」
 公安9課を抜けた少佐は、幾つもの義体を駆使しながら一人で何かを行っているようです。バトーは、彼女が傀儡廻ではないかと疑っているようなのですが…果たしてその行為の真相とは?彼女と新生公安9課は対立することになるのでしょうか?

・バトー 「まかしとけ。いつだってそうしてきただろ」
 相変わらず、こいつは少佐ラヴですね〜。それに尽きます…いや、もうそれだけです。少佐に振り回されてるバトーさん萌え(笑)

・トグサ 「Solid Stateとは何のことだ…?」
 2年の歳月は、トグサを逞しくしましたなぁ。いまや公安9課の隊長となった彼は、前作までの少し頼りなかった面も払拭し、すっかり一人前のデカに見えます。それに、ついに義体化もしちゃったようですしね。こいつだけはその最後の一線を死守して、生身のままで頑張って欲しかったんだけど、これはまあ仕方ないか。あと、今までは顔見せ程度だった彼の家族が、今回ちょっぴり物語にも絡んできます。こいつの上の娘さんかわいいね〜

・荒巻大輔 「パンドラの箱を開けたことを誰も知らなければ、約束を破ったことにはならんよ」
 公安9課の未来を考え、組織を拡大。自分がいなくなった後のことまで考えているようですね。相変わらず、頼れるおっちゃんですよ。理想の上司だ!

・タチコマ 「ラジャー」
 やっぱこのシリーズはタチコマが出てこないとね。登場自体は遅かったのですが、ここ一番で活躍してました。と言っても、その活躍は前2作のTVシリーズほど熱いものではないので、タチコマファンは過度の期待はしないように。

傀儡廻(くぐつまわし) 「これほど身勝手な正義感を持ち合わせている人間は、お前の記憶の中にもそうはいないはずだ」
 今回もいつものように謎のハッカーが登場します。しかし、その正体はなかなかショッキングでしたね。それはもうねえだろって、すっかり油断してましたよ。ちなみにラストでは、相変わらずと言うか、今回のテーマとこいつの目的について小難しい話が対話形式で語られてました。



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