攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
2002年 全26話


評価 85点

作品解説

 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Blu-ray Disc BOX 1
バンダイビジュアル (2009-08-25)
売り上げランキング: 1380

笑い男事件…それは、マシンメーカーの社長を誘拐して身代金を要求した、企業テロのことである。6年前に起きたこの事件をきっかけに、今再び新たな事件が起きる。


この作品は、ヒット映画「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の流れを汲むTVオリジナルシリーズです。
設定・登場人物はあちらとほぼ同じですが、内容的に直接関係は無く、並行世界…いわゆる if の中での物語になっています。故に、劇場版の骨格を継承しつつも、そちらとは少し別物として捉えて見た方がいいでしょうね。
とりあえず、劇場版の方がかなり抽象的ストーリーになっていたのに対し、こちらのシリーズはテーマがはっきりしていて、ストーリー性もあるので見やすくなっていると思います。あちらが肌に合わなかったという人でも、こちらはまた違った感想を抱くかもしれませんね。
今回、話のメインとなってくるのが「笑い男事件」というものです。笑い男とは、謎のハッカーを示す言葉であり、メディアに映し出されそうになった犯人が、自分の顔を隠すためにある笑い顔のマークをモザイク代わりに使ったことで、それが世間に広まってそう呼ばれるようになりました。
果たして、笑い男の正体とは…?その目的とは…?この事件の根底には、単なる一犯罪者の犯行では終わらない深いものがあります。
企業脅迫、薬害等、様々な問題を扱ったこの作品は、まさに社会派アニメと呼ぶに相応しいものですね。子供は完全に対象から外したようなシナリオで、大人がなかなかに考えさせられるような内容です。まあ、近頃のぬるいアニメにはもう飽きたという方にはオススメしておきます。アニメの新たな境地を垣間見ることが出来るかも。
しかし、ラストの素子と笑い男のやり取りなんて、何気なくのほほんと視聴してたんじゃあ、子供どころか大人だって理解不能ですよ。まあ、なんとなく言いたいことは分かるんですが、言葉と言い回しが難しすぎです…(汗)



主な登場人物と名言(?)

・草薙 素子 「STAND ALONE COMPLEX」
 肉弾戦、電脳戦、作戦指揮、何でもお手のものの万能ちゃんで、特技はその凄腕ハッカーとしての能力を最大限に生かしたハッキング。さらに必要とあらば、ゴーストハック(他人のゴーストにアクセスし、体の自由を奪っちゃうこと)までやっちゃいます。これって実は、終身刑を課せられるくらいの重犯罪らしいんですけど、彼女の場合余裕でやっちゃいます。まさにツワモノ…w

・バトー 「貴様!俺の目を盗みやがったなぁ」
 元レンジャー隊員出身のゴツイ兄貴。少佐の右腕として様々な任務をこなしているのですが、劇場版と同じく彼女には特別な感情を抱いているようですね。惚れた弱みで、少佐にはさんざ振り回されてます。あと、タチコマに対してもかなりの思い入れがあるみたいで、すごく親しげに接していました。タチコマ達も、バトーのことは大好きだったみたいですしね。

・トグサ 「俺は別にヒーローになりたかったわけじゃない。だが自分達が信じる正義には一点の曇りなく殉じてきたつもりだ」
 元刑事の新米で、義体化率が少ないほぼ生身の人間。正義感の強い男で、彼の行動理念は自分の信念に基づいてのものです。いいように言えば、正義に殉ずる熱き男。悪く言えば、青臭いといったところでしょうか。ちなみに彼は妻子持ちです。

・荒巻 大輔 「公安9課は、お前やわしが望む限り犯罪に対して攻性の組織であり続ける」
 公安9課の課長。自衛軍に対して繋がりを持つ頼れるオヤジです。素子達が存分に活動できるように、裏から色々と手を回し、政治絡みの犯罪への迅速な対処も可能にしています。

・タチコマ 「さよなら、バトーさん…」
 公安9課のマスコット的存在である、思考戦車。とってもかわいらしい声でしゃべってくれます。そして、その存在になんとなく癒されるのです。しかし、この作品で一番熱かったのは間違いなく彼らです。後半の活躍には、正直驚きましたね。こんな見せ場があろうなんて…。あと、本編とは別にタチコマな日々というオマケ映像が毎回放映されてましたが、意外…というか、かなりよかったかもw

・笑い男 「全ての情報は共有し並列化した時点で、単一性を喪失し動機なき他者の無意識に、あるいは動機ある他者の意思に内包される」
 特A級のハッカー。その正体は謎に包まれています。次々とその模倣犯が出現し、自分こそが笑い男だと名乗るものが多数現れるという奇妙な現象も…。



[ランキングへ戻る]

[HOME]

ブログパーツ
inserted by FC2 system