カードキャプターさくら
1998年 全70話


評価 65点

作品解説

カードキャプターさくら DVD-BOX 1
ジェネオン エンタテインメント
発売日:2005-04-01

小学4年生の木之本桜は、封印の獣・ケルベロス(ケロちゃん)と共に、この世界に解き放たれてしまった「クロウカード」を回収していくのだった。


とりあえず長い!つか、話数以上の長ったるさを感じてしまいました。何故なら、やってることは最初から最後までずぅ〜っとカード集め…さすがにマンネリ化もしてきますよ(汗)
まあ、前後の話の繋がりが薄いから、良さそうな回だけつまみ食いするのも一つの手かと思います。有名作品だからといって新規で見ようにも、この長さだとなかなか手を付け難いですからね。
それで、一応これは魔女っ子ものに分類される作品なんですが、よくぞまあこのジャンルの作品であれほど人気が出たものですよ。本来ならば、お子様向け(女の子向け)の作品なんでしょうが、萌え要素を取り入れているおかげで、大きなお兄さん達からも支持を受けたようです。
それに付け加え、ショタあり、百合風味あり、BL風味あり…って子供向けに見えて、実はマニア層も狙い撃ちにしたオタク受けバッチリの作品なんですよね。こんな教育上良くない設定をさりげなく混ぜとくなんて、さすがはCLAMP作品だけはあるよw とりあえず、このように幅広い層を取り入れるのに成功したからこそ、この作品は勝ち組に成り得たのでしょう。
ただ、シナリオは万人向けを意識しているせいか、良くも悪くも平凡だったという印象があります。大きな破綻が無く奇麗にまとまっており、安心して見ていられるのですが、それ故に突き抜けたところが無く、どうも全てが予定調和的に収まってしまっている…そういう印象で個人的には物足りないところがありました。
それで、物語としては「クロウカード編」と「さくらカード編」の二部構成になっていますが、先述したとおりにどちらもやってることはカード集めなんですよね。どうせ二部構成にするのなら、せめて違うことをやってほしかった…さすがに、6クール近くも似たようなことを繰り返されるのはキツイ。
けどまあ、キャラクターが魅力的に描かれているからこそ、それにも何とか耐えられたかな?日常パートでは微笑ましいやりとりなんかも結構あったし、何より李くんのツンデレっぷりがたまらん。ぶっちゃけ、桜は“いかにもな萌え”って感じがして、心の底からは可愛いと思えなかったのですが、李くんはマジ可愛い!ヤベエ…俺、ショタかもしれねえw



主な登場人物と名言(?)

・木之本 桜 「ほえ〜」
 いつも、ほえほえはにゃ〜ん言ってる小学生。典型的な萌えキャラですね。桜と言えば、ロリ系萌えの代名詞と言っても過言ではないかもしれません。災いをもたらすと言うクロウカードを集めるため、カードキャプターとしてご町内の平和を守りますw 魔女っ子ものの定番である変身シーンは無いのですが、毎回コスプレをして違った姿を見せてくれます。もう狙いすぎだろ…(汗)

・ケルベロス 「こにゃにゃちわ〜」
 クロウカードの守護者。ぬいぐるみのような小さくて可愛らしい姿をしてますが、本当の姿は勇ましいトラのような獣です。大阪弁を喋っていますが、それはクロウカードが封じられた書物が長い間大阪にあったせい。一応、声優は仮の姿、真の姿ともに関西出身の人でした。

・大道寺 知世 「大好きな人が幸せでいてくださることが、一番の幸せなんです」
 桜の親友でお金持ちのお嬢様。桜ちゃん激ラブで、彼女の勇姿をビデオに収めることを生きがいとしています。つか、この子ほんとに小学生なの?ある意味、達観してますよ(汗)。自分の「好き」が報われないことを初めから分かっていて、それでも好きな人には幸せでいてもらいたいと願えるその心は、大人でも簡単に辿り着ける境地ではありませんね。

・李 小狼(リ・シャオラン) 「ちゃんと分かってる」
 素晴らしきツンデレボーイw クロウ・リードとは遠戚に当たる血筋で、クロウカードを集めるために友枝町へやってきます。初めは桜と敵対してましたが、段々彼女のことが気になるようになり…後はみなまで言わずとも分かりますよね?照れるとすぐに顔が真っ赤になり、とっても可愛いぜ。

・木之本 桃矢 「俺は知ってるんだ。お前が…」
 シスコン兄貴。昔、歌帆先生と付き合っており、現在は雪兎と友人を超えた仲…って、お前守備範囲広すぎだよ(笑)。ずっと大事にしてきた桜を奪っていきそうな小狼に対し、敵対心のようなものを抱いている様子。

・月城 雪兎(つきしろ ゆきと) 「その気持ちは同じじゃない?」
 桃矢の友人であり、桜と小狼が憧れている(惚れている?)ちびっこキラー。物腰が優しく、いつもおっとりしています。外見からは想像付かないほどの大食いですが、そこにはある理由が…

・李 苺鈴(リ・メイリン) 「上手くいかなきゃ、絶対許さないんだから」
 小狼の従妹で婚約者。彼を追って香港からやってきます。小狼と同じく、桜に対しては最初いい感情を持っていなかったのですが、段々と仲良くなっていきます。…こいつもツンデレだなw

・柊沢 エリオル 「生まれる前に、会っているのかもしれませんね」
 第2部でイギリスから転校してきた少年。温和な性格ですが、謎めいた雰囲気も持っています。ただ、こいつの存在意義とか結構微妙だったんだよな。2クールもこいつで引っ張った割には、な〜んかオチがいまいちでした。ぶっちゃけ、あんましいらなかったような気も…(汗)



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