WHITE ALBUM2
2013年 全13話


評価 70点

作品解説

 WHITE ALBUM2 1 [Blu-ray]
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峰城大付属3年生の北原春希は、学園生時代最後の思い出を作るため軽音楽同好会へ参加するが、バンドは痴情のもつれから崩壊してしまう。春希は学園祭のバンドを成功させるため、メンバー集めを開始するのだった。



三角関係ドロドロものとして世に知られるWHITE ALBUMの2作目。
前作とは世界観が共通しているだけで登場人物は一新されていますので、こちらから見ても大丈夫かと思います。

1作目がそこそこヒットした2作目というのは大抵微妙な評価になりがちかと思いますが、この作品に限って言えば1作目を超えた出来と言ってもいいでしょう。
展開自体はこの手の作品の王道なんですが、その構成や登場人物達の心情の描き方がとても丁寧で、見ていてどんどん引きこまれていきます。まあ、内容が内容なので、三角関係ものが苦手な人には当然オススメできませんけどねw

この作品の特徴としては、前半から後半の落とし具合ですね。
最初っからバリバリの三角関係をやっているわけではなく、まずはドロドロのための下準備期間がありました。

まず前半は、バンドものとしての成功や仲間達との友情を中心に描いています。
急造バンドが学園祭までに楽曲の完成が間に合うのか!?というところがメインとなっていて、その中で徐々にメンバー達が打ち解けて仲良くなっていきます。主人公とヒロインは当然ですが、2人のヒロイン同士も仲良くなり、この後の展開のための下準備が行われました。

そして、後半…いよいよ3人の関係が破綻していきます。皆を仲良くしておいてから破綻させるなんて、脚本家はサディストですねぇw
まあ、男1人と女2人という構成で完全な友情が成立する方がおかしいですから、当然のように3人の関係には色恋が混ざってきます。そして、誰かが1歩を踏み出したその時こそ、3人でいられる関係が終わりを告げる時になるのでした。

ちなみに、原作は3部構成のストーリーになっており、今回のアニメ版はその第1部のみが描かれています。
そう…これだけ見て胃がキリキリした人もいるかと思いますが、真の地獄はこれからだ!君のぞで言えば、現段階のストーリーはまだ遥が事故にあったくらいのとこなので、この後のエピソードのアニメ化も期待したいです。
ということで、まだキチンと完結していないので評価はこれくらいで。



主な登場人物と名言(?)

北原 春希 「今日も、ありがとな」
 お節介焼きの委員長タイプ主人公。真面目な堅物として描かれていたはずなんですが、気がつけば三角関係もの定番であるクズ主人公のレベルに転落していましたw まあ、ほんとはあっちの子の方が好きだったのかもしれませんが、そっちの子と付き合うことを選んだのならちゃんとしろよな…。その子のことだって嫌いじゃないんでしょ?

・小木曽 雪菜 「これにて、小木曽雪菜の秘密は一つもなくなってしまいました。…あなたに全部知られてしまったから
 学園のアイドル的存在の美少女。バンドではボーカルを担当します。この序章だけ見ると、雪菜は打算的でちょっと嫌な部分も見えるかな?しかし、原作を最後までプレイすると、最終的には断然雪菜派になりましたね。ネタバレになりますが、次章ではかずさがほとんど登場しないため、メインは春希と雪菜の物語となります。そこで彼女の魅力が伝わってくることでしょう。最終章を待たずして、私の心は雪菜一本に決まりましたものw この子はほんといい子なんだよな〜。頼むから、これ以上裏切らないで欲しい!

・冬馬 かずさ 「お前のこと、かっこいい男にしてやるから」
 学園の問題児。バンドではキーボード担当ですが、その他にも様々な楽器を操れる音楽の天才です。作中ではいつも強ぶっているところを見せていますが、この子はほんと弱いんだよな〜。確かに、春希くらいしっかりした奴が面倒見てあげないと、野垂れ死んじゃいそうな気がしますよ…(汗)



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