ブラッドラッド
2013年 全10話


評価 55点

作品解説


東魔界でナワバリボスをしている吸血鬼・スタズのもとへ人間の女子高生・柳冬実が現われる。しかし、彼女はナワバリ破りに来たモンスターに喰われて幽霊になってしまう。冬実のことが気になるスタズは、彼女を生き返らせる血意をするのだった。



最近良く見かけるようになった、魔王が実はイイ人でした系の作品。実際は魔王ではなく吸血鬼という設定なんですが、まあ似たようなものでしょう。

この作品、いかにもB級って感じが滲み出ていて、正直なところそんなに印象に残るものが無いんですよね(汗)
それというのも、主人公の設定こそ最近主流のものを使っているのですが、内容的には昔からよくある少年漫画的なノリの王道スタイルであり、何か特別なことをやっているわけでは無いというのが大きいです。

ヒロインを救うために、あっちこっち奔走する所謂おつかいイベントをこなしていく主人公達。途中、脇道逸れまくって何故かバトルをやったりして盛り上げようとしていますが、シナリオが雑でそれほどワクワクすることもありませんでした。

まあ、バトル自体はそんなに悪くはないんですが、展開がベタで目新しさが無いんですよね。
90年代ならこれでも許されたと思いますが、今のご時勢でこれをやられてもねぇ…。バトル系は過去に色々名作があるので、それらと張り合うためには一味も二味も足りない気がしました。

そして、もう一つ気になったのがギャグ。これも正直イマイチでしたね…。
主人公がオタクというところもあってパロネタなんかも見られましたが、これもイマイチ。こっち方面で勝負するのは厳しそうです。

バトルとギャグのどちらも中途半端で、尚且つシナリオも俺達の戦いはこれからだ!で終わっているというなんとも微妙な作品でした。
とは言え、特別に悪かった点というのはありません。全てが普通レベルなんで微妙に見えるんですよね。良い方にも悪い方にも突き抜けていない凡作…ただし、終わり方がイマイチなので若干マイナス評価にしています。これは2期があっても見ないだろうなぁ。



主な登場人物と名言(?)

・ブラッド・チャーリー・スタズ 「決めた…絶対に生き返らせる。それが俺の血意」
 東魔界のナワバリボス。日本のアニメやゲームが好きなオタクな吸血鬼です。血を吸うことに興味を持っていませんでしたが、冬実(生きていた頃)と出会うことで吸血鬼としての本能に目覚めます。その時の衝動が何だったのか知るため、彼女を生き返らせることを血意するのでした。一応、殿堂魔族という高貴な血統に連なるようですが、兄と絶遠状態にあるようで家を飛び出しています。

・柳 冬実 「私、生き返りたいです」
 日本の女子高生。ひょんなことで魔界に迷い込み、そこで死んだことで幽霊になってしまいます。その後、幽霊としての存在も消滅しそうになりますが、スタズの血液を与えることによって今のところは維持されています。

・ハイドラベル 「ベルちゃんって呼んでね」
 空間魔術を操るトレジャーハンター。強い魔力を持つ者をダーリンにする予定らしく、スタズに興味を持っています。冬実とは意外な関係性も…。

・ウルフ 「中途半端じゃ超えられねえ、ハードルの向こうに行かなきゃならねえんだ」
 西魔界のナワバリボスである狼男。スタズとは旧友であり、ライバルのような関係です。冬実に対して一目惚れをし、彼女を懸けてスタズと決闘を行うのでした。

・ブラッド・D・ブラッズ 「つまり、対等な立場ではなかったんだよ」
 スタズの兄。スタズが幼い頃、彼に様々な実験を行い能力を開花させようとしますが、そのことでスタズはトラウマを覚えてしまいます。まあ、こんな兄ですけど一応スタズのことは気にかけているようですね。



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