戦争が終わっても、帝国の治安は一向に良くはならなかった。そんな中、戦災復興部隊パンプキン・シザーズは、各地へと赴いて民衆を助けるための様々な任務をこなしていくのであった。
プロパガンダ的な意味合いの陸情3課（パンプキン・シザーズ）は、周りからはお祭り部隊と呼ばれるお気楽な集団。しかし、理想に燃える隊長アリスの熱意が仲間達にも伝わり、その活動内容は段々と大きくなっていくのでした。
けれど、そうやって民衆に触れていけばいくほど、どうしようもない現実というものを思い知らされ、彼らは戦災復興というものの難しさを改めて感じていきます。さらに戦災復興を行う障害として、『銀の車輪』という謎の組織が現れ、彼らの前に大きく立ちはだかってくるのでした。
つーわけで、シリアスな話がメインとなりますが、その合間合間にはちょっとしたギャグとかも挟んでくれてます。
しかし、これまた中途半端なところで終わったもんですよ。まあ、原作付きの作品は一区切りついたところで終わるものも多いのですが、これはあんまり区切りもよくありません。銀の車輪との戦い、戦災復興もこれからが本格的な始まりであり、この後ようやく面白くなるんだろうが〜って感じです。
あと、最終エピソードが無駄に長かったのも気になりました。まあそれなりに熱いシーンもありましたが、話自体がそれほど大したものでもなかったので、私はてっきりこのシナリオの後にラストを締めくくるようなエピソードがあるもんだとばかり思ってました。
なのに、話をいつまでも引っ張る引っ張る…そして、これが最終回なんだっていう自覚の無いまま、なんか唐突に終わっちゃいましたよ。悪の組織と決戦を行うわけでもなく、敵の重要人物を倒すでもなく、中ボスにも満たないような小悪党を成敗しただけ（しかも、その結末にも裏があって相当煮え切らない）という何とも微妙なところでね。これにはちょっと辟易とさせられました。
ということで、テーマとそのストーリー自体は悪くない作品なのですが、その中途半端さがひじょ〜に気になりました。果たして第2期はあるのでしょうか…？（むしろ、無いとヤバイ）