Phantom 〜Requiem for the Phantom〜
2009年 全26話


評価 65点

作品解説

 PHANTOM-REQUIEM FOR THE PHANTOM- [DVD]
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最強の暗殺者「ファントム」に偶然遭遇した少年は、それまでの自身の記憶を消されて、自らも暗殺者として歩む人生を余儀なくされるのだった。


えええええええええええええっ〜!!
いや、マジで!?こんなオチにしますか?原作知ってる自分としてはビックリしましたよ。まさか、ラストだけアニメオリジナルの結末にしてくるとは…。これ、原作知ってる人からすれば、かなり否定意見が出るんじゃないのか?つか、知らない人もこの展開はええ〜ってなるでしょう。
ほんとスタッフさん、誰の意見で結末変えたんだ?このせいで、私の中では確実に評価を少し下げることになりましたよ。…まあ、ラストについてばかり言及していても仕方ないので、全体的なことにも触れていきたいと思いますが、それにしてもこれは驚きだったわ(汗)
まず、BGM…戦闘時があまり盛り上がらなかったなぁ。まあ、普通のアニメだとこんなものかもしれませんが、同監督・同ジャンル作品にNOIRやMADLAXなど秀逸な戦闘BGMのアニメがありますから、それらを知ってると物足りなくも感じてしまいます。あと、よーわからん喘ぎ声のBGMはやめてくれw
アクション…いまいちスピード感が無く、迫力に欠けたかな?まあ、戦闘ではファントム(亡霊)を連想させるような演出も為されていたので、迫力云々の話はそこんところも影響しているのでしょうが、少々物足りなさを感じてしまったのも事実です。
シナリオ…元が人気ゲーム(私も大好き)だけあって基本構成は悪くないんだけど、細かいところまで追求した“リアルさ”が重視されていた原作に比べると、やはり落ちますね。それでも、途中までは結構頑張っていた方だと思います。盛り上がるべきところの演出なども割りと良かったと思いますし。やはり、問題となるべきところはラストなんでしょうね…
そういえば、昔OVAでこの作品をアニメ化してましたが、たった3話だったので大したことも出来ず、散々な結果になってしまいました。今回は、そのリベンジも兼ねてのテレビシリーズと期待していたのですが、これもファンを納得させるのは難しいかもしれませんね。
この作品で一番の見所は…第二部のキャルの可愛さかな?(暗殺者アニメなのにw)



主な登場人物と名言(?)

・ツヴァイ(吾妻 玲二) 「僕は…殺す。生きるために
 元は旅行に来ていた平凡な日本人…でしたが、偶然「ファントム」による殺人現場を目撃してしまうことで、運命が一変してしまいます。極限状況の中で暗殺者への道を選んだ彼は、アインと共に組織の殺し屋として成長していくことになるのでした。

・アイン 「この世界が無限の地獄じゃないとしたら、それはあなたが生きてるからよ」
 インフェルノ最高の殺し屋「ファントム」の称号を持つ少女。サイスの命令に従う無感情な人形で、与えられた任務を淡々とこなしていきます。しかし、過去の自分と同じ運命を歩むツヴァイと交流を続けていくことによって、封印していた感情を徐々に取り戻していくことになります。

・キャル 「あなたと私はこれからパートナーよ」
 とある事件の最中、玲二と出会った少女。とりあえず、この子はほんと可愛かったw 「Phantom」も、昨今の萌えブームの波に乗ったのか、確実に原作よりも数段可愛さがアップしてましたね。この殺伐としたアニメの中、彼女が出てきただけで癒されましたよ。それ故に、二年後の彼女の成長に度肝を抜かれた人も多かったはず…俺達の知っているキャルは死んだんだ(涙)

・サイス=マスター 「私の最高傑作…」
 洗脳・調教による人格改造を得意とするインフェルノ幹部。アインやツヴァイという暗殺者の生みの親でもあり、彼らの上司に値します。アインに対して特別な思い入れがあるようにも見えましたが、それは人間としてのものではなく、自分の作品として気に入っていたという意味でしょうね。

・クロウディア・マッキェネン 「地獄に落ちるわね、私は
 インフェルノの女性幹部。穏やかな顔の裏側には野心家としての一面もあり、組織の上へと上り詰めるために非情な部分を見せることも…。ツヴァイのことを高く買っていて、彼に対して色々と便宜を図ってくれることもあります。

・リズィ・ガーランド 「置き去りにしちゃいけないものだってあったはずだろ」
 クロウディアのボディガード。彼女とは昔からの知り合いであり、一番の理解者でもあります。荒っぽい性格ですが、情に厚いというところが彼女のいいところですね。まあ、それが裏社会で必要なものかは分かりませんが…

・レイモンド・マグワイヤ 「歯向かうものには死を」
 インフェルノの最高幹部。…なんですけど、これといって目立った活躍はしてないんだよな、こいつ(汗)。見た目若そうですが、どうやってその地位(裏社会のトップ)まで上り詰めたんだろ?

・梧桐 大輔 「ここまで舐められて黙っていられる梧桐大輔じゃねえんだよ」
 日本のヤクザ。クロウディアの手引きにより、インフェルノと同盟関係を築くためにやってきます。クロウディアとは、お互いの利益のためのビジネス上のパートナーですが、ベッドの上でもパートナーとなることがある様子w

・志賀 透 「志賀は兄貴の背中を守るだけです」
 「ヘイ」が素敵(笑)な梧桐の舎弟。兄貴のことを心から崇拝していて、こいつ兄貴の命令なら喜んでケツを差し出すんじゃないかって疑うくらいですね(お下品w)



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